実話が基ネタ「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」☆罪状は悪ふざけ

これは面白い!
誰もが一つくらいは持っている「人には絶対話したくない秘密」を守らんとするために右往左往する情けない姿を描いたブラックコメディ。(ここまでの秘密を持つ人は少ないでしょうけど)
しかもそれが実際の事件を基ネタにしているというのだからっ!!
因みにディック・ロングとは死んだ仲間の愛称なのだけど、実は卑猥な言葉だったらしい(ここに既に死因の秘密が隠されている)

「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」 公式サイト
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小さな田舎町に住むジークとアールとディックは、いつもの様にバンド練習と称してガレージに集まりバカ騒ぎしていた。
「あること」が原因で大量出血をしたディックを二人は病院の前に置き去りにして逃げてしまう。
救急処置もむなしく死んでしまったことから、町は凶悪な殺人事件の噂で持ち切りとなる。
二人は唯一死因を知っている自分たちの存在を揉み消す為に、様々な手を尽くすが裏目に出てばかり。ついに捜査の手が及んでくると・・・

なんと!登場10分で死んじゃうディック役は、チャニング・テイタムなど大物俳優に全て出演を断られたので、監督本人が演じているのだそう。
監督は「スイス・アーミーマン」のダニエル・シャイナート監督。
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証拠隠滅の為、バックシートに付いたディックの血を洗い流そうと必死⇧
とにかく仲間の慌てぶりとお馬鹿ぶりが笑える☆ちょっと考えたら、すぐバレるでしょうよ?と思う嘘で取り繕うけど・・・

今回半年ぶりの劇場鑑賞映画なので、珍しくパパンを誘って色々な予告編を見て貰ったらチョイスしたのがこの映画。
バンド仲間と演奏したり、酒かっくらってバカ騒ぎをするなんて、案外男の永遠の憧れなのかも?

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娘を車で学校に送ろうとしたら、後ろのシートのディックの血が洋服にべっとり!

コーエン兄弟の「ファーゴ」を彷彿とさせる~~という触れ込みなのだけど、グロいシーンも題名の様な卑猥なシーンも一切登場しない。
実は死因である「あること」も結局のところ映像としては見せないので、観客がそれをどこまで「想像するか」で恐ろしさや卑猥さ(?)が変わってくる画期的映画になっている。
つまり死因を特定していくサスペンスなのではなく、あくまでもバンド仲間のお馬鹿な慌てぶりを楽しむ映画なのだ’。
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捜査に当たっている保安官もくせもの揃い。署長はアル中・助手はレズビアン。
そしてどういうわけかアメリカの保安官・警察って太った人ばかりなのも笑える。

観ている観客は真相をある段階から知っているので、主役のジークの立場でひやひやしてしまうのだけど、決して共感するものではないので同時に「早く全部話してしまいなさい!」と一歩引いた目線で見る事も出来る。
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口癖で「F○ck!」を「Sit!」を連発しながらも、よくあるハリウッド下品ワード連発コメディとは一線を画して、「それ」で笑いを取ろうとしていないのも良い。

最終的に家族も職場も長年暮らした故郷も失った彼が、どうしても守りたかったモノが「それかーいっ!?」ってツッコみを心の中で入れた逮捕の瞬間が一番笑えたかも☆
保安官の計らいで不問に処されたものの、「一生笑いものになる刑」を受けた『珍』事件は、日本でも高圧ポンプ遊びで死亡した事件を思い出して、どこまで男ってバカなんだ?と思わざるを得ないのだった・・・

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