廃墟を行く「龍巌禅寺」の空き家☆葛飾北斎の冨嶽三十六景「青山円座松」の今

先日の突風が吹いた台風の影響で、今も千葉県では停電が続き大変な思いをされている方が大勢いてお気の毒なのだけれど、実は渋谷でも屋根がぶっ飛んだ家があるのはあまり知られていない。

場所は完成が近い国立競技場のすぐ目と鼻の先、住所は神宮前。

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北から南へ吹いた突風により、窓ガラスは割れ屋根のほとんどがぶっ飛んでしまって窓から空が見えている。
ここは20年以上も放置されている空き家で、飛んだ屋根は持ち主の龍巌禅寺の敷地へ落ちたらしい。
自分の敷地に飛んだのだから良かったものの、隣接する家に落ちていたらどうなっていたのかと思うと背筋が寒くなってしまった。
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反対側から見てみる。判りにくいかもしれないけれどベージュの壁の家が屋根が飛んだ家。その向こうに国立競技場が見える。
屋根の飛んだ家の隣家も空き家で、飛んだ屋根が当たったのか雨どいがへし折れていた。

この辺一帯の9軒ほどの家屋のうち入居者がいるのは2軒だけ。そのうちの1軒のお家の門には『このあたりに砂糖を撒くのはやめてください』と張り紙がしてあった!!
こんなにもオリンピック会場に近い所に何軒も空き家があって勿体ないと言うかなんというか・・・
いずれにしてもメンテナンスを長期間していない家は風雨にも弱いのね・・・

さて持ち主の龍巌寺さん。
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寛永7年(1630)創建されたお寺で、御府内八十八か所霊場札所九番ということらしい。

かつては江戸三十六名松の一つ「青山円座の松」があり、江戸近郊の名所として「江戸名所図会」にも紹介されていたのだそう。
そしてなんと!葛飾北斎によって冨嶽三十六景にも描かれていたのですって!
円座の松.jpg参詣者が寺の広い庭園を散策して富士と松を眺めながら宴会をしている様子が描かれている。

その老木は枯れ果て、今は名園の面影も無いそうな。
檀家の人しか入る事は出来ない入口はゲートがぴっちりと頑なに閉ざされていた。
本来なら北斎が描いた松のあったお寺として観光客を集めることも出来たでしょうに・・・と屋根の飛んだ空き家と老木を重ねて思わずにはいられなかった。



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