「エヴァンゲリヲン 新劇場版:Q」☆シンクロ率400%

期待を裏切らない、期待の裏切り方だった。
さすが庵野監督。




「序」→「破」→「序」「破」→「テレビ版26話」→「破」と見て(「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズ制覇)、ようやく「エヴァンゲリヲン 新劇場版:Q]に辿り着いた私。
どうしてこんなに何回も見たかというと、ひとえに必ずおなじところで寝てしまうからなのであった。
そんな私が一睡もせずに観られた映画、劇場版「Q」

ねえねのシンクロ率が400%になるほどに、テレビ版アニメの結末から大きく方向性を変えて行ったかに見えて、実は内容的には引き戻すという見事な手法。
一貫してうつうつとした心理状態が続くストーリーと裏腹に、女性戦士たちの際立った元気キャラが奇妙に浮き立つ。

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「エヴァンゲリヲン 新劇場版:Q」公式サイト


<ストーリー>

衛星軌道中から救出された碇シンジが目覚めた時には、綾波レイを助けたときに引き起こしてしまったサードインパクトから既に14年が経過していた。
ミサトやアスカから「二度とエヴァに乗らないで」と冷たい態度を取られ、爆弾つきの首輪までつけられてしまう。
困惑するシンジは、襲来したエヴァに搭乗しているレイの声に誘われ、ネルフの本部へと連れられていく。
そこで出会った渚カヲルという少年と共に、エヴァ13号機に乗ることを、父ゲンドウは指示するのだが・・・・




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「破」で死んだと思われていたアスカは、眼帯少女となって活躍していた

まず「Q」を観て驚いたのは、絵のタッチが全くことなっていたこと。
14年経ったから?
「腐女子向け同人雑誌の絵みたいで、嫌だーっ!!」とおかんむりのねえね。

初号機を改造した艦艇にしても使徒にしても、その造形のアイデアは凄いのだけど、やたらCGの部分が多いのが気になる。
CGで作られた世界は、確かに14年後の未来らしさを出しているのかもだけれども、丁寧に描かれたたくさんの戦艦とのギャップが大きすぎて、私としてはかなり残念だった。


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「破」から登場の新キャラ、オタク好みの巨乳メガネっこマリは結構大人気☆

後に重要な何かを担っていくのか?
マリは唯一の柔軟さとのん気さを持ったキャラで、案外シンジを鬱の波から救い出すキーパーソンになるのかもしれない。


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今回闘うのは、アスカとマリだけ

なんと主役のシンジは、ラストまでエヴァに乗らない。
あれほど無理やり乗ることを強要されていたエヴァに、今度は周囲の人たちは「もう乗らないで。」と冷たく言い放つ。

このよく事態が飲み込めないうちに、周囲の人から冷たい態度を取られる恐怖にシンクロしまくるねえね。
実際、シンジの声を担当している緒方恵美さんは、演じているうちに精神的にへこんで、一緒に録音したカヲル役の石田彰さんにとっても気を使っていただいたとインタビューで語っているくらいだから、ねえねの反応は監督の狙い通りなのかもしれない。

ただ私にはミサトが取る冷たい態度に見える様子も、シンジの性格を知っているが上に、サードインパクトが起きてしまった事実を伝えられない彼への優しさと受け止めているのだけど・・・
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今回はほぼカヲルくん

テレビ版でも旧劇場版でも、唯一重大な何かを知っていそうなカヲルくんは、今回も全てを飲み込んで去っていく。
カヲルくん大ファンには嬉しい、シンジとの絡み。
誰からも相手にされないシンジに、優しく寄り添い心を通わせたかと思ったところで、誰も教えてくれなかった辛い真実を見せるカヲル。

現実世界から逃避して安らぎを得たとしても、目を背けていた現実がそこに存在するというメタファーなのだろうか?


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主役のシンジは、カヲルくんのやさしさで頬を染め・・・・

マリのキャラ設定と言い、カヲルくんとの絡みといい、かなりヲタ&腐女子を意識してる?
それはともかく・・・・

今回のラストで更に生きる気力を失ってしまったシンジが、本当に再生するのか、まさかのテレビ版25話26話が繰り返されるのか、最終章は何年先になるのか判らないけど、じっくりシンジの行く末を見守りたい。

再びエヴァに乗って闘い続けることを決意するのか?結局使徒に取り込まれるのか?人類補完計画で何が生まれるのか?ガラスの心を持つ人の再生を願いつつ次回作に期待をして待ちたい。






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