「GAMER」近未来の未来

あまりいい評判を聞いていなかったし、こういうゲームみたいな映画は好きではないので、見ることはないと思っていた作品。
ひょうんなことから見てみると・・・・・これが案外深いかも☆



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 「GAMER」 公式サイト



冒頭から激しい戦闘シーン。
まるで息子がゲームをやっているのを、肩越しに見ているよう。
っていうか、いつもやっているゲームまんまだしっ!


<ストーリー>

2023年、生身の死刑囚にナノ細胞を埋め込んで遠隔操作するオンラインゲーム「スレイヤーズ」が、熱狂的なブームになっていた。
ティルマン(ジェラルド・バトラー)は、無実の罪で投獄されていたが、釈放される予定の30回連続勝利まであと、2回になっていた。
自分を操る天才プレーヤーは、17歳のサイモンだった。

一方、ヒューマンズと名乗る抵抗組織が放送局をハッキングし、「スレイヤーズ」の生みの親である資産家ケン・キャッスル(マイケル・C・ホール)に騙されるなと放送する。

監獄のティルマンに接触してきた女性の助けを借りて、ゲーム区域外へ脱出を図るが・・・・




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ジェラルド・バトラーの戦う姿は本当にカッコイイ!
オーラ出まくり☆
変なラブコメ出てないで、やっぱり戦ってほしい、生まれつきの戦士だ。


彼の突出したオーラが、ゲームでバッタバッタとなぎ倒されていく、『その他の人間たち』と格段に違って、それがより一層、ゲームパートのゲームらしさを演出していて秀逸。

グチャッとなったり、飛び散ったり、かなり悲惨な戦闘シーンだけど、時々現れるノイズが、ゲームであることを意識させてくれて、不快感はない。



・・・・・この『ゲームだから、不快感がない』というところに、大きな問題があるのだけど。


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遠隔操作するのは天才プレーヤーのサイモン


自ら乳首も出して見せちゃう女の子たちには目もくれず、格闘ゲームを操作するイケメンのサイモンは、いわゆるオタクとはかけ離れて、資産家でイケメンな上にスマート。

現実に、韓国ではゲームプレーヤーが、アイドル並みの人気らしいけど・・・・・



対照的にティルマンの妻を操作する男は、車椅子に乗らなければいけないほど太っていて、いつもギトギト何かを食べていたりと、醜悪そのもの。
必要以上のアップを多用していて、状況を理解できないくらいだけど、その訳の判らなさが、より一層不気味感を演出している。




ゲーム内では、手をくにゃくにゃってさせたり、フェンスにぶつかりながらも前進しようとしたり、ゲームの中の様子そのもので笑っちゃった。

バンバン人を撃ち殺し、どんどん車でひき殺していくけど、勝ち残るためには当たり前のこと。
当然、映画と違って実際の人間がやっているわけではないけれど。
家で子供たちがゲームをしている時、うっかり人を轢いちゃって、「わっ!ごめん!いたたたた・・・・・」と言いながらゲームする子がいると、「はっ・・・・・」と我に返る時がある。



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妻アンジー(アンバー・ヴァレッタ)は、ゲーム「ソサイエティ」のキャラクターとして働いていた



「アバター」や「サロゲート」のような近未来。
サロゲートでは自分の好みの姿のロボットを持っているという設定だったけど、なぜかこちらの映画のほうが、ぐっとリアルに感じる。

問題なのは倫理観だけ。



いちいちカプセルに入ったり、全身の意識を集中させて操作するより、コントローラーひとつで人間を動かせたら、ずっと普及しやすいだろう。
よりゲームっぽいところが、現実的っていうのが、何とも虚しい。


これから格差社会が広がって、第一ゲーム世代が老後を迎えると、もしかしたら貧しい若い者が、ゲームキャラクターとなって生活の糧を得る・・・・・なんて世界が有り得るかも☆



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なぜかダンスで登場のケン・キャッスル(マイケル・C・ホール)は元々舞台俳優


キャッスルの豪邸は、光の使い方など、どこか舞台を見ているよう。
ダンスシーンで登場するって、笑っちゃいそうなんだけど、上手いのでいつの間にか引き込まれいてる。


彼が結局何のために、ティルマンに罪をなすり付けて、結局どうしたかったのか、イマイチ解らないままの私。
彼が世界征服をたくらんでいたのは、阻止できたらしい・・・・・


もしかしたらキャッスルはラスボスだっただけ?とも取れるラストシーン。
仮想世界と現実世界が入り混じって、本当にわからなくなる。

いつかそんな世界がやってくるのか?と思うと、ぞっとするのだった。




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