「ブーリン家の姉妹」ゆかりの地を訪ねて

せっかくイギリスの各地を観光しているのだから、何か関係のある映画を観たい♪と思っていた矢先、たまたま訪れたスードリー城も、ロンドン塔も、どちらもアン・ブーリンと係わりがあることが判明。
それなら絶対見なくちゃ!2010年10月追加記事UP



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<ストーリー>

新興貴族のブーリン卿は、一族繁栄のために娘のアン(ナタリー・ポートマン)を王ヘンリー8世(エリック・バナ)の愛人として差し出すことを目論んでいた。
しかし王が見初めたのは、優しい気立ての妹のメアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。
王に愛され子供も授かったメアリーに、自尊心を傷つけられたアンは、一時的にフランスへ追放されるが、メアリーが床に伏せているのを期に帰国。
再び王妃の座を狙って、才気と美貌で策略を練るのだが・・・・・




先日訪れたスードリー城は、かつてヘンリー8世とアンが訪れ、しばらく滞在していたという貴族の館で、その衣装も展示されていたのだけど、実際のヘンリー8世は、映画のように若くイケメンではなく、でっぷりしていたようだ。




史実上では、兄アーサーが急逝したあと、兄の妻で5歳年上のキャサリンと18歳で結婚し、皇太子となったヘンリーは、20年間跡継ぎとなる男子に恵まれずにいた。

フランス帰りで、侍女として仕えていたアンを気に入ったヘンリーは、妻と離婚するためにカトリック教会から離脱をしてまでアンと結婚する。
結局のちのエリザベス1世を授かった以外は、男児に恵まれず、侍女のジェシー・シーモアと通じていたヘンリーは、アンが疎ましくなり、わずか2年で、『反逆・姦通・近親相姦』の罪で、ロンドン塔においてアンを斬首刑にする。

その後すぐジェーン・シーモアと結婚。
エドワードを出産するも、産褥死。エドワードも15歳で亡くなる。
これは、アンの呪いだと言われている。今でもアンは度々家来を連れて、ロンドン塔に現れるということだ。

合計6人の妻をもっていたヘンリー8世は、イギリス人から『素直王』と呼ばれているほど、恋愛に素直だったらしい。




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スードリー城にあったヘンリー8世と妻たち
右端に立っているのがアン、ヘンリー8世のすぐ左のアイボリーのドレスがジェシー・シーモア


という事から考えると、映画では「ブーリン家の姉妹」と言う形になっているけど、モデルはアンとジェシーなのだろうと思われる。
実際、アンは気が強く才色兼備、それに対してジェシーは、凡庸だが気立てがよく、金髪で豊満だったらしい。

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妹のメアリーは、従順で心の優しい女性
ヘンリー8世が、すぐに気に入ってしまうのも、無理はない。


父の野望のために、道具にされると分かっていても、ちゃんと嫁ぎ先の男性を愛するようになるメアリーは、従順といえば従順だけど・・・・・
夫と引き離されて、辛いはずなのに、あっさりと陛下を愛するようになるのって・・・・・・そんなもんかなぁ~?



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姉妹はとても仲が良かったが・・・・・







商家へ嫁いだ妹が、自分がなるはずだった王の愛人の座に選ばれたために、二人はぎくしゃくしていく。
父の野望が自分の野望へと変わっていくアンは、いわば男勝りだったのだろう。
彼女にとって目的は、王の愛する妻になることではなく、王妃になることだったのだから・・・・


そんなアンの気持ちが、自然に王にもわかってしまったからこそ、たった2年の結婚で、二人の関係に終止符が打たれただけでなく、妻を斬首刑にする・・・・なんて、恐ろしい結果を招いたんじゃないかな・・・?





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才気溢れるフランス帰りの美しいアンに、王はもう夢中・・・



フランス宮廷で、『男をその気にさせる術』をしっかり学んできたアンに、王もイチコロ。
でも、ちょっとじらせ過ぎたのね。
なんでもさじ加減が大事♪


映画では、王が元妻のキャサリンに対し、随分と若いかんじに見えたので、次々と目移りして愛人を作っていく王が、ただの『女好き』に見えてしまった。
そんな王に、もてあそばれた形になってしまったアンとメアリーの姉妹。
あまりに悲劇的とも言える。




2010年9月に、アン・ブーリンが育ったヒーバー城を訪れた。
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意外にこじんまりとしたお城は、かわいく刈り込んだ植木が特徴



実際映画で使われたアン・ブーリンの家はGreat Chalfield Manorだけど、本当のアン・ブーリンの実家が、このヒーバー城(Hever Castle)なのである。
けして大きくはないが、テューダー調の様式を内部に残した美しい館だ。

それだけに、ときどき敷地を流れる小さな川にかかる、木の橋を渡って、アン・ブーリンが歩いてくるらしい。(汗)


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堅牢な外側からは想像も付かない、中庭から見るとチューダー調になっている。(左)
ヘンリー8世専用の部屋。全て木彫り装飾で統一されていて、シックでいて豪華。こ・このベットで・・・・!(右)



しかし史実からすると、20年間もキャサリンと夫婦でいて、それでお世継ぎができなかったので、ヘンリー8世にしてみれば、相当なプレッシャーがあったんじゃないかな。
男児を儲けるために、必死だったことを考えると、映画のヘンリー8世が若すぎるのは、ちょっと不自然な気がした。


とりあえず妻とは6人とも恋愛結婚だったのだから、『恋多き男』なのは確かだ。



先日訪れたロンドン塔で最後に斬首刑にされるアン・ブーリン。
知らずに座っていた場所で、実際に首を落とされたのだと思うと、時代に翻弄された女性の無念をしみじみと感じてしまった。


画像アン・ブーリンの首を置いた場所とされるロンドン塔のモニュメント
ガラスの座布団が飾られている。
数多くの人が処刑されたロンドン塔なのに、ことアン・ブーリンだけがこうして特別に取り上げられているのは、やはり時々現れる・・・・・からだろうか?














そんなアン・ブーリンの気持ちをよそに、ねえねとお友達が仲間の為に買ったお土産はこちら↓
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19歳の娘たちがこのバッチをつけて・・・チーム・ヘンりー?





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