ホラー映画「マタンゴ」

この映画を知っている人は、そう多くないだろう。
1963年、まだ私でさえ生まれてなかった時の邦画である。
これが、結構我が家ではブームになった、ホラー映画なのだっ!

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どう?見るからに怖そうというより、古そうな映画でしょ?
特殊監督 円谷英二の、”東宝 変身人間シリーズ”の中でも人気の作品。
http://www.toho-a-park.com/video/new/matango/d_index.html


<ストーリー>
ヨットで海へ繰り出した7人の男女。
嵐で流れ着いた島には、すでに別の漂着した船があった。
いたるところにキノコの生えたこの船には、誰かがいる気配がするのに、誰の姿も見えない。

食料も尽きていき、だんだんと人間のエゴと憎悪をむき出しにしていく彼ら。
島中に生えていて、ものすごいいいにおいで美味しいキノコは、実は食べると自らがキノコに変貌してしまう恐ろしいものだった・・・

飢えて死ぬか、キノコを食べて怪物になるか、究極の選択を迫られて、次々に怪物キノコ「マタンゴ」となっていく仲間たち。
しかし、生きてこの島から脱出できた者も、結局は・・・・






最初、オットから勧められた時は、世の中でこんな恐ろしげな映画があるのなら、絶対見ないもんねっ!と言っていたのだが、観てみるとこれが面白い~
思えば40年も前の映画なわけで、もうそれだけでアレコレ面白いのだ。

まずは、登場する男女。
昔の映画ならではで、喋り方が早口なせいか、結構聞き取りにくかったりするが、‘粋なお兄さん‘ってかんじを出そうとしているところが、まず笑える。

キノコを食べて、自らの体からキノコが生えてしまうところまでは分かるが、その後怪物マタンゴと化してしまうところは、ちょっと謎。

最後に牢屋みたいな病院の窓から見える夜の景色も笑える。
気を抜かずに細かいところを見てみよう!

ツッコミどころ満載ながら、その怖さは多くの人が、「小学生の頃見て、振り向くと両親がマタンゴになっている夢を見て、毎日夜泣きしていました。」などのトラウマを残すほどである。

原作はウィリアム・ホープ・ホジスン 「海ふかく」の中の短編「闇の声」
これがぁーまた怖い!!

ウィリアム・ホープ・ホジスン
http://www.aga-search.com/255williamhopehodgson.html

彼は13歳の時から、船乗りとして世界の海を航海した時の、体験をもとに小説を書いた。
100年も前の人とは思えないような、すばらいい作品だ。
(100年も前の船乗りだからこそ・・・とも言える)

短編ばかりなのだが、どの話ももう、恐怖と、勧善懲悪とは無関係の、どうしようもないやるせなさに満ちていて、なんともいえない気分になる。

映画と違う結末は、シュールでよりいっそう切ない。


秋の夜長に、是非、小学生を早く寝かせて見てみよう。




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