ノルウェー暮らし・イン・原宿

アクセスカウンタ

zoom RSS 「運び屋」☆伊達男の欲しかったもの

<<   作成日時 : 2019/03/14 00:03   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 12 / コメント 18

新聞記事に載っていた「90歳の男性が麻薬の運び屋で逮捕」という記事にヒントを得て作られた作品。
クリント・イーストウッドが落ちぶれて家族も失ってしまった伊達男の悲哀を、見事なヨレヨレ感で演じている。


画像
「運び屋」 公式サイト

<ストーリー>

デイリリーという1日しか咲かない百合を栽培していたアール(クリント・イーストウッド)は、家族との時間を蔑ろにしてきたことで絶縁されていた。
事業に失敗し家も失ったアールは、「車を運転するだけで儲かる」と言う言葉を信じ仕事をすると、たちまち容易に大金が手に入ってしまった。
一度きりと断ったアールだったが、大金に目がくらみコカインを大量に運ぶ仕事を請け負うようになったのだが…


画像
粋でお洒落な伊達男のアールは、百合のサンプルもタダで配っちゃう
ウィットに富んだジョークを飛ばし、女性を喜ばせる台詞もサラッと言ってダンスも上手、いつもモテモテ。
退役軍人の仲間からも一目置かれ、さらに麻薬カルテルのチンピラたちからも慕われる人気者なのだ。

お金は自分の為にはほとんど使わず(金のブレスレットはしていたけど)、どんどん寄付したり人の為に使ってしまう。『富と名声』というけれど、彼が望んだのは『名声』・・・・というより『賞賛』と言うべきか。
純粋に人が喜ぶ顔を見たい〜といった気持ちがこうじての行動だけに、アールじいさんが憎めない好々爺として観客に受け入れられていくようになっている。

画像
金も家も家族も失って、ヨレヨレしているじいさんを演じるイーストウッドが秀逸!

ただ一つ得られなかったのが家族からの賞賛。
なぜ誰からも好かれる好人物が、唯一家族からは冷たくされるのか?
大勢の人からチヤホヤされることのみを優先してきたばかりに、家族への配慮が足りないなんて…

とはいえ、どこの家でも多少は似たような事あるのかも。
遅くまで働いているお父さんの居場所が家になかったり(うちにはあるよ〜♪)、毎日料理や家事をやっても誰も褒めてくれないし、しっかり誕生日は忘れられているし〜〜みたいな?

画像
麻薬捜査官にブラッドリー・クーパーとマイケル・ベーニャ

前半はただただ車で走っているので、ちょっと退屈…麻薬捜査官の捜査の進展もあまりなく〜〜と思っていると、少しずつ接点が。
妻との記念日を忘れてしまった捜査官に人生の大切な事を語るシーンはグッとくると同時にヒヤヒヤする瞬間。

画像
離婚した妻(ダイアン・ウィースト)だけど本当はお互い愛している

最後は何もかも許してしまう。愛していたからこそ苦しかったのでしょう。
二人の時間が持てたことで、ようやく互いに本当に望んでいた物を得ることが出来た。だからこそ自ら潔く決着をつけたのではないかな。

画像
孫娘の「農場は任せて!」のあとに百合園の映像で、てっきり年寄りだけに保釈されたのかと思ったら…

お話はシンプルなのに、様々なシーンでクスクスと笑えたり、ひやひやしたりとのんびりした中にも緩急が付けられている。
ただ口もきかず絶縁していた父親が麻薬の運び屋と知ったあとに、すんなり和解するのはちょっと違和感。

それにしても、あの状況だとやっちゃうよね…(勿論ダメ!そしてコカイン使うのはもっと駄目よ〜はりまやさん!)


テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(12件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
映画「運び屋(日本語字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレなし
映画『運び屋(日本語字幕版)』(公式)を本日、劇場鑑賞。 採点は、★★★★☆(最高5つ星で、4つ)。100点満点なら70点にします。 ...続きを見る
ディレクターの目線blog@FC2
2019/03/14 07:18
運び屋
運び屋@よみうりホール ...続きを見る
あーうぃ だにぇっと
2019/03/14 07:36
『運び屋』:ベテランによる手慣れた話芸 @試写会
クリント・イーストウッド監督最新作『運び屋』、ひと足早く、試写会で鑑賞しました。 今回のイーストウッは、主役も兼務。 1930年生まれなので、今回が最後の主演作・出演作かも・・・と思わなくもない。 さて、映画。 ...続きを見る
キネマのマ 〜 りゃんひさ 映画レビュー...
2019/03/14 08:06
『運び屋』 2019年2月22日 ワーナーブラザース試写室
『運び屋』 を試写会で鑑賞しました。 ...続きを見る
気ままな映画生活 −適当なコメントですが...
2019/03/14 08:36
運び屋
90歳のアール・ストーンは退役軍人。 家庭を顧みず高級ユリの生産に打ち込み成功した時期もあったが、今は自宅も農園も差し押さえられ孤独な毎日を送っている。 ある日彼は、簡単に金になるという仕事を持ちかけられる。 高額な報酬に惹かれて引き受けたが、それは巨大麻薬組織の危険な「運び屋」だった…。 クライム・サスペンス。  ...続きを見る
象のロケット
2019/03/15 09:51
運び屋・・・・・評価額1700円
過ぎ去った時間は、決して取り戻せない。 ...続きを見る
ノラネコの呑んで観るシネマ
2019/03/15 22:51
「運び屋」
2018年 アメリカ/マルパソ・プロダクション配給:ワーナー・ブラザース映画 原題:The Mule 監督:クリント・イーストウッド原案:サム・ドルニック脚本:ニック・シェンク撮影:イブ・ベランジェ製 ...続きを見る
お楽しみはココからだ〜 映画をもっと楽し...
2019/03/17 23:01
映画「運び屋」
映画「運び屋」を鑑賞しました。」 ...続きを見る
FREE TIME
2019/03/17 23:42
劇場鑑賞「運び屋」
レビューはφ(.. ) https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201903100001/ ...続きを見る
日々“是”精進! ver.F
2019/03/18 12:51
『運び屋 THE MULE』('19初鑑賞20・劇場)
☆☆☆☆☆ (10段階評価で 10) 3月8日(金) 109シネマズHAT神戸 シアター6にて 12:55の回を鑑賞。字幕。 ...続きを見る
みはいる・BのB
2019/03/19 14:03
運び屋
The Mule 2018年/アメリカ (監)クリント・イーストウッド (演)クリント・イーストウッド ブラッドリー・クーパー ローレンス・フィッシュバーン ダイアン・ウィースト アリソン・イーストウッド アンディ・ガルシア タイッサ・ファーミガ ☆☆☆★★★ ...続きを見る
ごみつ通信
2019/03/28 23:35
「運び屋」
長年家庭を顧みずに仕事…とそれにまつわる家族抜きの楽しみごと…を中心に生活してきた男。一人娘の行事や発表会はもとより彼女の再婚式にも出席することなく、勝手気ままに生きてきた。だが、熱心に取り組んできた百合栽培の仕事が時代の移り変わりと共に上手くいかなくなり、遂には農園を差し押さえられる事態になる。その時には、彼に残っていたものは何もなかった。金も居場所も、家族からの信頼も。そんな男アール・ストーン(クリント・イーストウッド)の元に、ある仕事の話が舞い込む。それは「運び屋」の仕事であった。運ぶ物が... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2019/04/15 12:54

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
昨年のパリ発より断然良かった。最後爆笑してしまいました。
まっつぁんこ
URL
2019/03/14 07:42
まだ〜むさん、こんにちは。
おもしろかったですね☆
緩急のリズムのつけ方や笑いのポイント、適度な緊張感に最後はほっこり...とさすがは映画を知り尽くしたイーストウッドと感心しました。
仕事で家庭を顧みないことが許せなくて、犯罪に手を染めることが受け入れられちゃうなんて...日米の文化の違い?も垣間見えました。
セレンディピティ
URL
2019/03/14 09:44
まっつぁんさん☆
爆笑ですかっ!?
ノルウェーまだ〜む
2019/03/14 23:00
セレンさん☆
アールじいさんのマイペースぶりに、なんだかほっこり見てましたけど、よく考えたらとんでも無い話なのですよね〜
家族だって、結局はお金を沢山出してくれるようになったから受け入れ始めたの?ってちょっと思っちゃいましたよ。
そこまでして家族に償おうとしてくれたのね…と思って許したのかなと解釈しましたけど、それにしても〜〜文化の違いですかね〜??
ノルウェーまだ〜む
2019/03/14 23:06
GUILTYになったのに娘が「居場所がわかるから安心」と言ったのに爆笑しました。
まっつぁんこ
URL
2019/03/17 08:37
まっつぁんこさん☆
あ、なるほど!!
でもその発言納得です〜
娘の「会いに行くわ」は、今まであんなに拒絶しておいて何??と思いましたけど(笑)
ノルウェーまだ〜む
2019/03/17 09:39
裁判に娘たちが来てるのは、正直「えっ?」と思いました。
私が娘だったら、やっぱり呆れ果ててると思うから。
でもそんな部分も含めて映画的嘘として納得できちゃうのがイーストウッドですねえ。
レジェンドの存在感が圧倒的でした。
ノラネコ
URL
2019/03/17 22:11
この映画を見ていると、団塊世代を親に持つ者としては、どこか他人事には思えなかったんですよね。
別に私の父は運び屋なんてしない性格ですけど、時々もう少し自分の失敗を語れるほど柔らかい性格になってくれればと思うことがあるので。

でも家以外のどこかでブラッドリー・クーパーのような、気持ちを吐露できる人と知り合っているのかも。
にゃむばなな
URL
2019/03/18 01:01
ノラネコさん☆
今までのイーストウッドだったらやらないようなラストの展開でしたけど、彼がそうするのならOKみたいな気持ちになりますね(笑)
私もあんなに拒絶していたのが掌を返したようで、お金沢山援助してもらったのかな?とか、それもまた都合良い話だ…とか思っちゃいました。
ノルウェーまだ〜む
2019/03/18 09:11
にゃむばななさん☆
このアールじいさんの場合は思うに、仕事人間で家族を蔑ろにしていただけでなく、女性問題も色々あったのだろうな〜と言動と妻の怒りの具合を考えると想像できますから、団塊世代で頑張りすぎた日本のお父さんたちとはちょっとまた違うのかもしれないです。
でも家庭に居場所がなくなって、外に心の安らぎを求めてしまう寂しい気持ちも理解しないと…なのかもですね。
ノルウェーまだ〜む
2019/03/18 09:15
こんばんは!

私も今日見てきました!
イーストウッドらしい、良く出来た映画で、安心して鑑賞できました。
本人の主演も久しぶりだし、お年を召した姿に少ししんみりしてしまいました。

もっともっとたくさん映画を撮って、楽しませて欲しいです。

車の運転シーンは、色々な曲が流れるので、私は凄く気に入りました。アメリカのロードサイドの風景が心地よかったです。
ごみつ
2019/03/20 22:49
ごみつさん☆
わかるわかる〜!
あえてヨレヨレなおじいさんを演じているとはいえ、かなりお年をかんじられる佇まいに、ちょっとしんみりしちゃいましたよね…
往年の大スターたちが今、老齢になられて映画界も老人ラッシュですけど、まだまだイーストウッドには監督も役者も頑張ってほしいですよね!
ノルウェーまだ〜む
2019/03/20 23:17
あれだけ怒っていた娘が、最後にすんなり和解した所では
私も納得できませんでした。
遂に犯罪にまで手を染めてしまった父親なのにね。
まっつあんこさんの爆笑地点、
私も同じでした〜!(^^;
zooey
URL
2019/03/21 11:01
zooeyさん☆
すんなり和解はすんなりすぎて違和感ありましたよね〜
もう少し和解の気持ちに至る経過を見せてほしいところでした。
犯罪よりも身近で落ち着いた環境(?)に居てくれることが重要だったってことでしょうか?(爆)
ノルウェーまだ〜む
2019/03/21 17:19
こんにちは。
この作品、クリント・イーストウッドが良かったのは勿論なんですが、カルテルの大ボスやガレージにたむろする下っ端、麻薬捜査官たちのタッグなど、じわじわと個性的なキャラを描いていて、そこもとても面白かったです。
イーストウッドの作品ってそういう所もイイんですよね〜。
ここなつ
URL
2019/04/15 18:40
ここなつさん☆
確かに!!たむろする下っ端との「心温まる(笑)」交流とか、捜査官の側もとっても良かったですよね。
ふつうはどちらか一方の目線で、悪役を作りたがるものですが、これはどちらからの目線で見てもいいかんじでしたよね♪
さすがイーストウッドです!
ノルウェーまだ〜む
2019/04/15 22:09
そういえばこないだ某ピエールさんがコカインでつかまりましたね… クスリ、ダメ、絶対
こちらみる限りではまだ〜むさんの旦那さんはきちんと家族を顧みるいい夫のようですが…?
SGA屋伍一
2019/04/23 22:32
伍一くん☆
そーですねぇ。
良い事しかブログには書きませんからね(笑)
週末の夜、毎週釣りに出かけては翌日昼寝してばかりでも、ゴールデンウィークの良い季節が毎年夫の実家の草むしりでも、爆発せずに時々「私っていい奥さんだと思わない〜?」とニコニコしながら言うと結構効果テキメンです♪
ノルウェーまだ〜む
2019/04/24 00:19

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
「運び屋」☆伊達男の欲しかったもの ノルウェー暮らし・イン・原宿/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる