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zoom RSS 「判決、ふたつの希望」☆今年のベスト入り決定!

<<   作成日時 : 2018/08/10 17:09   >>

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傑作!!
これはもう観終わった途端、私の中で『今年の映画ベスト5』入り決定となったのだった。
いやあ、台風の中びしょ濡れでも観に行って良かった〜〜♪


ここに世界平和の答えがある☆


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「判決、ふたつの希望」 公式サイト(8月31日公開)

<ストーリー>

レバノンの首都ベイルートで、キリスト教徒のトニーは2階のベランダで水やりをして、下で道路工事をしているパレスチナ難民のヤーセルたちに水を掛けてしまう。
親切に正しい配管を取り付けてあげたにも拘らずトニーは激怒し配管をぶち壊してしまったので、思わずヤーセルが「クソ野郎!」と言ったことで口論はエスカレート。
ついには裁判沙汰へと発展していくうちに、メディアに取り上げられさらに騒動は大きくなり、まるで内戦のような状態へと…


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どっからどう見ても最初のうちは明らかトニーが悪く、身重の妻もたしなめるが耳を貸そうとしない

実はこの日、上映前にジアド監督と憲法学者の木村草太氏による情熱的で長いトークショーがあり、更に上映後に監督とのQ&Aアフタートークまであって、6時半開場で終わったのが10時10分という飛んでもない長時間の試写会だったのだけど、映画も本当に面白かったし更に監督のお話も興味深くて実に良かった〜♪

これで映画面白くなかったら、肋骨2本折ってやるところだったyo(笑)

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寡黙で真面目なヤーセルを説き伏せて、人権問題に取り組む女性弁護士は立ち上がるが…
これがびっくり!実は対立する双方の弁護士が父と娘で、途中親子喧嘩のようになってますますややこしくなるところが、オカシイやらイラつくやら。

ヤーセルは工事責任者に促されてトニーの車修理工場に謝りに行ったのに、トニーはそこで大音響でパレスチナを非難する集会の映像を流していて、遂に言ってはいけない『あの言葉』でヤーセルを罵倒したために、彼はトニーを殴って肋骨を2本折ってしまい裁判へと発展するのだけど、そういった民族の苦悩がそこここに見え隠れする。

あの言葉とは「シャロンにあの時殺されてりゃよかったんだ!」……シャロンって誰!?
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メディアに取り上げられてから騒ぎは大きくなり、周囲を巻き込んでついには内戦にまで発展しそうな勢いで…

実際パレスチナ方面の話はややこしい上にデリケートで、私などは最初から脳内が混乱してしまっていたのだけれど、監督曰く「細かい歴史は判らなくても、そのスピリットは理解できるはず。」
大好きで何回も見ていると言う「もののけ姫」も、日本の歴史や差別問題など、詳しく知らなくてもこの物語に感動するのは、そのスピリットがちゃんと伝わるからだと。

そういった点で、この映画は遠いパレスチナ問題をベースにしているけれど、実は頑固なご近所さんとのトラブルにも当てはまるし、報復関税を掛けて喧嘩腰の某国のトップたちにも当てはまるのだ。

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自身のお母様が弁護士であることから、裁判長と弁護士を女性に設定にしたのだそう

実は半分が法廷劇。
最後のQ&Aでも参考にした法廷劇の映画は何がありますか?の質問に、いくつもいくつも映画を挙げてくれて、彼の映画愛の強さを目の当たりに。
しかーし!それより誰か「シャロンって誰ですか?」って聞いてほしかったYO
調べたところによるとイスラエルの15代首相で、かつてパレスチナ難民キャンプの虐殺に関わったと言われているそうな。なるほど!

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氷が解ける時が遂に!

正直、法廷での論争も一方的な主張(弁護しているだけに)がムカついて仕方ないし、街は内戦状態になっていくし、もう解決しようがないと観ているこちらも諦かけると、ふとした瞬間に氷が解ける瞬間がやってくる。

もう映画の3分の2くらいから涙が止まらなくなって、静かにずっと泣いていた私。
判決が出たときの二人のわずかな表情にご注目!!
そしてラストシーンは私たちに希望を見せてくれるに違いない。

ちなみにこの話はレバノン出身の監督の実際の体験談で、水をかけた上に「あの言葉」を放ってしまったのは、子供の頃から左翼で活動する両親のもとで偏った刷り込みを受けていた監督自身なのだそう。すぐに謝りに行って事なきを得たところから脚本の発想を得たのだとか。


『歴史は忘れず、しかし前へ進め』 前へ進むためには何をすべきか本当は皆、判っているはずっ!


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『判決、ふたつの希望』 2018年7月12日 ユーロライブ
『判決、ふたつの希望』 を試写会で鑑賞しました。 ...続きを見る
気ままな映画生活 −適当なコメントですが...
2018/08/15 10:30

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
これ、予告編で見て気になっていました。
観るつもりでいます。
中東を舞台の、キリスト教徒とイスラム教徒の理屈っぽい法廷劇化と思っていたのですが
そんなに泣けるのですね。
楽しみ〜!
zooey
URL
2018/08/10 20:37
zooeyさん☆
ポスターや予告編からは小難しいお話のように一見思えるのですけど、どこかコミカルでもあり、そして救いようのない悲惨な歴史を背負いながらも何故かポッと暖かいものがあって泣けてくるのです。
そんなに泣けるか…というとそこまで泣いている人は多くなかったし、ハイ泣いてくださいという造りではないので、どうかな〜?
でもおススメですよ☆是非ぜひご覧になって、感想をお聞かせくださいませ〜
ノルウェーまだ〜む
2018/08/10 23:47
まだ〜むさん、こんばんは。
私もこの作品、予告を見て気になってました。
監督の体験がもとになっているのですね。
大人ゆえに引くに引けなくなる、あるいは上げた拳が下ろせなくなること、あると思いますが、裁判官はどのようにこの難局を解決したのか、うーん、気になります。
セレンディピティ
URL
2018/08/14 00:29
セレンさん☆
実は監督はトークで「裁判の結果は本当はどっちでも良かった。」と語っていました。
つまり映画の着目点はそには無くて、裁判の結果に左右されない所で実はちゃんと着地しているというのが、この映画の素晴らしいところなのですよね。何より私がイチオシな理由はその点にあるのでした!
是非ともご覧になっていただきたい映画です〜〜
ノルウェーまだ〜む
2018/08/14 14:10
こんにちは。
私はまだ記事を書いていないのですが、この作品、試写会で鑑賞しました。その時はまだ邦題が決まっていなくて、原題は英語で「THE INSULT」と表記されていました。…私は原題のママで充分良かったような気がします。監督さんが仰っていた、と別の方へのコメント欄に書かれていらっしゃいますが、裁判の結果、つまり「判決」なんてどっちでもいいものですもの。問題は誰が何を「侮辱」と感じるか、そしてその「償い」はどのような形を取るべきなのか、ということだと思います。
ここなつ
URL
2018/08/15 12:42
ここなつさん☆
邦題も決まってない頃にご覧になったのですね〜?
ほんと、「判決」ってフレーズ全く要らないですよぉ〜

受け手の感じ方もさることながら、個々で付き合えば皆暖かい人間なのに、集団になると制御が効かなくなる恐ろしさとか、色々考えさせられる映画でしたよね☆
ノルウェーまだ〜む
2018/08/15 22:19

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