「火花」☆確かに漫才で泣く!!

原作の又吉直樹の小説を読んで、イロモノだから話題になったり芥川賞を受賞したわけじゃないんだ…と確信してから、映画化を楽しみにしていた私。
熱いけど熱血じゃない、まっしぐらだけどどこか俯瞰した冷静さを持ち合わせている…お笑いを愛し、芸人をリスペクトする、そんな又吉そのものな作品の雰囲気を、原作通りに描いた板尾監督の後輩たちへの愛を感じる作品。


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「火花」 公式サイト


<ストーリー>

新人芸人の徳永(菅田将暉)は、同級生とスパークスという漫才コンビを組んでいた。
ある日伊豆の営業で出会った先輩芸人「あほんだら」の神谷(桐谷健太)の、漫才の枠を超えた芸に惚れこんで、弟子にしてくれるよう頼みこむ。
以来、何かと面倒をみてくれる神谷と日々飲み歩いては漫才談義に花を咲かせていたのだが、次第に売れ始めたスパークスに対し、同棲先を追われ借金に首が回らなくなった神谷とは次第にすれ違い…


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菅田君も上手いけど、相方の漫才も演技も素晴らしい

この漫才喋りの上手な人は誰??あまり知らない役者さんを使ったのが成功のカギね…と思ったら、「2丁拳銃」の川谷修二だったのね(笑)
プロの芸人だもの上手な訳だわ。

そして菅田くんの漫才師の時の喋りはあまり上手じゃない…この絶妙な演技がまた秀逸。
あまり売れない芸人らしい『そこそこさ』加減と、熱愛する神谷先輩とのやり取りの方がずっと滑舌が良く楽し気で、実際漫才より面白い。それこそがこの物語のキモでもある。

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「あほんだら」の桐谷くんも超絶うまい!!

バリバリの関西弁で演技といい漫才といい、菅田くんの一枚上を行くかんじが良く出ている。
それはエンディングの歌でもそう。
惚れ惚れとする歌声はもっといつまでも聴いていたいほどの、最高の魅力に溢れている。

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とにかく二人の掛け合いが楽しい
借金をしてまで後輩にご馳走している先輩の神谷。それとなく相方にその事実を知らされたあと、神谷を傷つけないようお金を使わせない様にする徳永がまた健気。

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一瞬、金髪で誰だかわからなかった木村文乃は風俗で働いて神谷を養っている真樹役で、更にもっと健気!!
ある意味、同棲相手に風俗で働かせて、自分は毎日飲み歩いていたり合コンしていたりする神谷は、めちゃくちゃ最低な男なのだけど、どこか憎めない。
でもこの事実を徳永が知って、少しずつ二人の距離が開いていくのも、なんとも切ない話だ。

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太鼓のお兄さんのシーンは超絶面白い、神パート

随所にウルっとくるシーンがあるけれど、やっぱりスパークスの引退公演が最高に泣ける!!
だーだー泣いてしまったyo

夢を諦めた芸人の話なのに暗くならないのは、彼らがお笑いを『愛する』気持ちが、たとえお笑いを職業にしていなくても、この先もずっとずっと続いていくに違いない、ある意味希望を感じさせるから。
それは決して芸人の道だけでなく、誰にでも言えることなのではないかな☆


小説を読むようにゆっくりを静かに味わってほしい。


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この記事へのコメント

2017年11月28日 13:56
小説ではラストにかなり驚いたというか失望したのですが
映画ではどうなっていたのかな?
気になります~
2017年11月28日 16:27
こんにちは。
原作は、小説としての評価とは別に、登場人物たちにあまり共感できなかったのですが、(WOWOW?NHK?の)ドラマもすごく評判がよかったみたいですね。
実際に漫才をするシーンがあるのが、映像作品ならではの強みでしょうか。小説では想像するしかないので...
すてきな青春ドラマになっているようですね。
2017年11月28日 23:11
太鼓のお兄ちゃん良かった♪
あの太鼓が欲しくなりました。
リズム、間、漫才に通じてるのかな~
ノルウェーまだ~む
2017年11月29日 00:12
zooeyさん☆
実は私、小説のラストをすっかり忘れちゃっていて、どうしても思い出せないのですが、印象としては小説通りだったのではと思います。
何かガツンとラストに持ってきて感動させるというタイプの小説ではなかったような?そこがまた又吉氏らしいと私は思って結構好きでした☆
ノルウェーまだ~む
2017年11月29日 00:20
セレンさん☆
確かに芸人さんの世界は、我々一般の人には理解しがたいところありますよね。
実際、神谷先輩は風俗で働く彼女からお金貰って平気で遊びまわっていたし、最低!!と思わせるようにいくらでも描けたところを、そうではなく(良いとも悪いともあえて表現せず)生暖かく見守っているのが、唯一無二、芸人だからこそ書けた視点だったので、この小説はそこを評価されたんだと感じました。
そして映画は「そこんところ」をちゃんと小説ままに作ったというのが板尾監督だからこそなのかなと思いました☆
漫才シーンはやはり映像で観たほうがずっと良かったデス♪
ノルウェーまだ~む
2017年11月29日 00:21
kossyさん☆
あの太鼓どこに売っているのでしょうね~
即興ダンスは確かに漫才に通じているのかも…
2017年11月30日 11:32
原作にない映像のマジックがありました。
でも一番びっくりして感心したのは木村文乃のブスメイクでした
ノルウェーまだ~む
2017年11月30日 23:39
まっつぁんこさん☆
金髪ガングロで最初ちょっと木村文乃ちゃんとは判りませんでした!!
2017年12月01日 08:03
あとで配役見て
あのブス誰?
えっ!木村文乃!
ウソだろ!?
ノルウェーまだ~む
2017年12月02日 01:03
まっつぁんこさん☆
渡曾は途中で気付きました!
ブス顔を頑張ってやって、偉いなって思っちゃいましたよ(笑)
でも金髪メイクは似合いませんでしたねぇ。
喋り方が超可愛かったデス♪
2017年12月03日 20:05
こんにちは!

>菅田君も上手いけど、相方の漫才も演技も素晴らしい

これほんとに思いました。相方のほうが上手でずっと引き込まれました。辞めるときとかも夢と現実はやっぱり違うというか、好きな仕事に就ける人って本当にひとかけらで、みんな妥協して、あきらめて生活のために次のステップしているのがなんかせつなかったです。
ノルウェーまだ~む
2017年12月03日 23:23
Nakajiさん☆
実際、好きな事を仕事にして成功している人は、本当に一握りなんですよね。
みんなそうやって足掻いて生きている、漫才の世界だけでなく多くの人が共感できるお話だったんじゃないかと思ってます☆

相方の人上手でしたよね!?これから役者もいけるかも??
ノラネコ
2017年12月09日 20:28
ジャンルは違えど、モノつくりの世界にいると、ドーンと感情移入しちゃいますね。
自分が追求しているものと世間的な評価とのズレにどう折り合いをつけるのか、それともつけないままやってゆくのかは、誰もが一度は通る道。
対照的な二人の、人生の選択に泣きました。
板尾創路、語り口としては不器用だけど、人物に寄り添うスタンスはさすがに良かったです。
ノルウェーまだ~む
2017年12月09日 22:48
ノラネコさん☆
そうなんですよ~
原作者の又吉氏の人物に寄り添う優しさと、板尾監督の人物に寄り添うスタンスがしっかりマッチして、温かい作品になっていたおかげで、挫折した青春も神谷のどこかピント外れなキャラクターも愛らしく見せることが出来たのだと思います。
ノラネコ
2017年12月15日 00:43
17日に今年の七面鳥の会やりますが、来ますか?
ノルウェーまだ~む
2017年12月15日 22:08
ノラネコさん☆
うわー!どうしていつもタイミングが合わないのかしら…
この日は既に予定が入ってしまっているのです(涙)
また来年ぜひ!!
ふじき78
2018年01月15日 15:26
「太鼓のお兄さん」は全体的に切ってしまっても成立するんだけど、あそこが一番おもろいシーンな気がしてきた。そのくせ、ブツンと終わるけど。
ノルウェーまだ~む
2018年01月17日 13:21
ふじきさん☆
太鼓のお兄さんのシーンは、私が横に居ても神谷の、いや神谷を演じる桐谷君の天才的な魅力にノックダウンさせられてしまいます!!
多分一生ついていっちゃいますよ。

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