「64-ロクヨン 後編」☆張り巡らされていた伏線
64の前編は何も起こらないから、後半から観てもいいのかもって言ってごめんなさい。
前編に見事に張り巡らされた伏線の数々。
この長い長い前置きがあってこその深い物語は、大きく広げた風呂敷をきちんと折り目正しく畳んで、最後にカバンにしまうところまでやってくれたというかんじ。
いやー、前編の記憶が無くならないうちに後編も公開されて、本当に良かった~~
「64ロクヨンー後編」 公式サイト
<ストーリー>
時効まであと1年を迎えた少女誘拐殺人事件「64ーロクヨン」をなぞった誘拐事件が発生。
キャリア上司との軋轢、刑事部と記者団との板挟みで苦しむ三上広報官(佐藤浩市)は、突如発生した誘拐事件で取り消しになった本庁長官の「64」被害者慰問について伝えに、その被害者である雨宮(永瀬正敏)の所へ行くと、反対に「大丈夫ですか?」と慰労の言葉をかけられる。
情報を小出しにしてくる記者発表で、記者団の感情は爆発。
三上は情報を取りに自ら刑事のトラックに乗り込み第一線の捜査を広報室の部下(綾野剛)へ伝えるのだが・・・・・
予告編や前編の憔悴しきった様子から、何やらやらかした感があった64被害者の父だったが・・・
14年の長い年月をしっかり感じ取れる見事な変貌ぶりの永瀬正敏。
少女との対話のシーンでは、そのこみ上げて押し寄せてくるかのような感情の表現に、思わず観ているこちらまで、鼻水が垂れる勢い。
とにかく素晴らしい。
堂々たる貫禄で、この人しか出来ない役を見事に演じる三浦友和。
唯一無二の役者といってもいいかもしれない。
この「百恵ちゃんの旦那さん」だった彼が、誰も『そのポジションを奪うことは出来ない役者』になろうとは・・・・
ただ、14年も迷宮入りしていた事件を、最後まで具体的には明かされない『幸田メモ』を基に秘密裏に捜査し続けているならば、どうして最初から捜査協力を申し出て、もっと真相に近づいていこうとしないのかしら?と歯がゆい気分(勿論、そこが警察の権力バランスや警察の失態を握りつぶした懸案事項に関わってくるわけだけど。)
実際の記者会見もこんなに酷いのかしら?気を失うのも判る気がする~~(汗)
とにかくぎゃあぎゃあとがなり立てて、実際記者クラブとの対立は大人のすること?って思っちゃう。でも国会でも都議会でも、似たような感じだものね・・・本当に大事なことを騒ぎ立てることで見落としてしまいそうよ。
実際、前編でもこのくだりはちょっと長すぎて、結果的に本筋とはそれほど関係なかったことだし?正直辟易としてしまったwa
今回の○害父(被害者の父親)役の緒方直人も、クルクルと表情が変わって見事な演技。
14年前の事件をなぞることによって、次第に見えてくる事件の全貌。
「犯人を昭和64年に引きずり戻す。」と言った捜査一課長(三浦友和)は、全てを薄々知っていたのか?
だとしたら「64」で人生を棒に振った人たちを、まるで囮?にしているようなかんじで、虚しい気持ちになってしまう。
しかし実際、密かに犯人に辿り着いたあと、どのように具体的に計画を練ったのかは詳細を示されない。
ふんだんな豪華キャストだけでも贅沢すぎるのに、何しろ天下の小田和正、この歌が素晴らしすぎる☆
ラストは泣かずにはいられない。
勿論、小田和正の歌声はCMソングを聞くだけでも泣けてくるけどね♪
原作とはラストが違うらしいので、どんなラストなのかとっても気になっちゃう。
自身の進退をかけてまで、未解決事件の被害者に寄り添おうとする警察なんて、実際には皆無に等しいのでしょうけど、それもたっぷりと時間をかけて前編で積み上げて行ったからこそ、ちゃんと生きてくる物語となっている。
見応えはバッチリ☆
三上が取った行動によって繋がっていったに違いないラストの電話の主も一筋の希望を持たせた終わり方で、また涙がこぼれた。
前編に見事に張り巡らされた伏線の数々。
この長い長い前置きがあってこその深い物語は、大きく広げた風呂敷をきちんと折り目正しく畳んで、最後にカバンにしまうところまでやってくれたというかんじ。
いやー、前編の記憶が無くならないうちに後編も公開されて、本当に良かった~~
「64ロクヨンー後編」 公式サイト
<ストーリー>
時効まであと1年を迎えた少女誘拐殺人事件「64ーロクヨン」をなぞった誘拐事件が発生。
キャリア上司との軋轢、刑事部と記者団との板挟みで苦しむ三上広報官(佐藤浩市)は、突如発生した誘拐事件で取り消しになった本庁長官の「64」被害者慰問について伝えに、その被害者である雨宮(永瀬正敏)の所へ行くと、反対に「大丈夫ですか?」と慰労の言葉をかけられる。
情報を小出しにしてくる記者発表で、記者団の感情は爆発。
三上は情報を取りに自ら刑事のトラックに乗り込み第一線の捜査を広報室の部下(綾野剛)へ伝えるのだが・・・・・
予告編や前編の憔悴しきった様子から、何やらやらかした感があった64被害者の父だったが・・・
14年の長い年月をしっかり感じ取れる見事な変貌ぶりの永瀬正敏。
少女との対話のシーンでは、そのこみ上げて押し寄せてくるかのような感情の表現に、思わず観ているこちらまで、鼻水が垂れる勢い。
とにかく素晴らしい。
堂々たる貫禄で、この人しか出来ない役を見事に演じる三浦友和。
唯一無二の役者といってもいいかもしれない。
この「百恵ちゃんの旦那さん」だった彼が、誰も『そのポジションを奪うことは出来ない役者』になろうとは・・・・
ただ、14年も迷宮入りしていた事件を、最後まで具体的には明かされない『幸田メモ』を基に秘密裏に捜査し続けているならば、どうして最初から捜査協力を申し出て、もっと真相に近づいていこうとしないのかしら?と歯がゆい気分(勿論、そこが警察の権力バランスや警察の失態を握りつぶした懸案事項に関わってくるわけだけど。)
実際の記者会見もこんなに酷いのかしら?気を失うのも判る気がする~~(汗)
とにかくぎゃあぎゃあとがなり立てて、実際記者クラブとの対立は大人のすること?って思っちゃう。でも国会でも都議会でも、似たような感じだものね・・・本当に大事なことを騒ぎ立てることで見落としてしまいそうよ。
実際、前編でもこのくだりはちょっと長すぎて、結果的に本筋とはそれほど関係なかったことだし?正直辟易としてしまったwa
今回の○害父(被害者の父親)役の緒方直人も、クルクルと表情が変わって見事な演技。
14年前の事件をなぞることによって、次第に見えてくる事件の全貌。
「犯人を昭和64年に引きずり戻す。」と言った捜査一課長(三浦友和)は、全てを薄々知っていたのか?
だとしたら「64」で人生を棒に振った人たちを、まるで囮?にしているようなかんじで、虚しい気持ちになってしまう。
しかし実際、密かに犯人に辿り着いたあと、どのように具体的に計画を練ったのかは詳細を示されない。
ふんだんな豪華キャストだけでも贅沢すぎるのに、何しろ天下の小田和正、この歌が素晴らしすぎる☆
ラストは泣かずにはいられない。
勿論、小田和正の歌声はCMソングを聞くだけでも泣けてくるけどね♪
原作とはラストが違うらしいので、どんなラストなのかとっても気になっちゃう。
自身の進退をかけてまで、未解決事件の被害者に寄り添おうとする警察なんて、実際には皆無に等しいのでしょうけど、それもたっぷりと時間をかけて前編で積み上げて行ったからこそ、ちゃんと生きてくる物語となっている。
見応えはバッチリ☆
三上が取った行動によって繋がっていったに違いないラストの電話の主も一筋の希望を持たせた終わり方で、また涙がこぼれた。
この記事へのコメント
私も原作のラストは知らないので気になります。
とにかく俳優陣の演技が素晴らしかったですね。
特に永瀬正敏さんは印象に残ります。14年の月日が感じられましたよね。
どんなことがあっても親は子供を守りたいと思い、守れなかったらどんなことをしてでも犯人を捕まえたい。
そんな意地は親にならないと一生張れないのでしょうね。
ほんと、ほんと!
困惑して疲弊している様子から、急にしゃきっとした印象になったのには訳があったのですよね。
ここに14年の紆余曲折が見えて、見事!って思っちゃいました。
最近子供が巻き込まれる事件が多くて、この映画を観たら余計に苦しい胸の内を感じずにはいられませんでした。
犯人にも幼い子供が居たのに…と、なんともやりきれないですよね。
親の気持ちって、立場や職業や過去が違っても、そこだけはみんな同じなのですね~。
目先だってホントはあんなヤツなのに、必死で車走らせていましたものね…。
この作品は、あまりにも配役が全員ぴったりで、そこにも驚かされました。
「百恵ちゃんの旦那さん」(笑)、はい、確かに私もそう思っていた時期がありました。
が、一番先見の明があったのは、やはり百恵ちゃんなのでしょうね。
百恵ちゃん、本当にさすがです!(笑)
でもこの映画のキャストを決めた人もさすがですよね~
前後編、テーマがしっかりひとつで、子を想う親の気持ちは誰にも共通したものなのだと改めて思いますね。