「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」☆リアルゲーム

飄々とした表情の演技の多いカンバーバッチ。
この飄々とした中に、これだけの違いを出せる俳優が他にいるかしら?


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「イミテーション・ゲーム」 公式サイト

<ストーリー>

第二次大戦が始まり、ドイツ軍が誇る無敵の暗号エニグマに対抗すべく、天才数学者のアラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は英国政府の機密作戦に参加する。
チェスのチャンピオンや言語学者など各地から集められたチームと協力しようとせず、一人謎のマシンを作り始めるアランは仲間と打ち解けずにいたが、クロスワードの天才ジョーン(キーラ・ナイトレイ)の助けによって共同作業はついに実を結び、エニグマ解読に成功するのだが・・・・・


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男の職場でも自由に活動したいジョーンだが、様々な制約に阻まれ・・・・

両親は軍で働こうとする娘に難色を示すが、アランの機転で上手く事が運ぶ。
「言葉の綾」をこんな絶妙なタイミングで察知できるなら、もっと周囲の人たちとも上手くコミュニケーションが取れるでしょうに~~~
彼にとっては目的を伴わないシーンではコミュ力は発揮しないのかな?それとも、これがクロスワードパズル力なのかな?とっても興味深いシーンだった。

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一人奇妙なマシン作りに大金を費やすアランは、ついにスパイ容疑までかけられ・・・・

MI6のミンギス(マーク・ストロング)の依頼で仕事をしているのに、ちょいちょい横槍を入れていくるデニストン中佐(チャールズ・ダンス)
確かに巨額を費やしても結果が出ないことには、致し方ないけれど・・・・・

それにしても何年もかかっても解読できない暗号を作り出す当時のドイツ、武器や戦車も先進的だったことを考えると、ヒトラーさえ現れなかったら、世界一の先進国になっていたjことでしょうにと思わずにいられない。

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ついに暗号は解読されるが・・・・・

暗号を解読したことをドイツ軍に悟られないようにするために、秘密裏に命の選択が行われていたとは、なんとも筆舌に尽くしがたい。
まさにこれはイミテーション・ゲーム。
つまり最終目的の戦争終結に向けて、国家を操り人間を駒に使った本当のリアルゲームなのだ。

ところでここに登場する、↑アランが打ち込んでいる暗号解読用のタイプライターの実物を見ていたよー!(クリックで写真大きくなります)
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これはイギリスの戦争博物館に行った時に、MI6のコーナーで私が撮影したもの。→「ロンドン博物館めぐり☆帝国戦争博物館 MI6も♪」
まさにドイツ軍の暗号を解読するためのタイプライターと説明が。
当時の携帯電話や万年筆がカメラになっているものとか、マイクロフィルムを仕込んだブラシとか・・・まさに007の世界!!
映画に登場する小道具たちが、全て現実だったのだと思うと、なんとも感慨深い☆

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戦争終結とともに、全ては灰に・・・・

これらの偉業が全て灰になり、各人とも出会ったことすら無かったことにされたけれど、自分たちの陰の力で戦争を終結させることが出来た事が何よりも結果として残ったわけで。

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愛するものと共に・・・・

とても26歳を演じるには無理のあったカンバーバッチだけど、ラストあたりは実年齢に近い。

最終的には不幸な結末を迎えるけれども、クリストファーと名付けたマシンは、現在のコンピューターの原型となったことを考えると、アランとクリストファーは1つになって今も進化し続けているわけで、決して不幸な結末とは言えないのではないだろうか。




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この記事へのコメント

2015年03月21日 16:11
なかなかいい映画でした。
サイモン・シン「暗号解読」などでチューリングの運命は知っていましたが、最後は哀しいです。
カンバーバッチのチューリングは良かったと思います。
キーラ・ナイトレイのジューン役も良かった。
「はじまりのうた」でいいなあと改めて思ったのですが、本作でも良かったですね。
マーク・ストロングの英国情報部員のクセ者演技がいつもながらいい感じでした。

さて、エニグマについて映画に描かれなかった事実を一つ。
なぜチューリングらの功績はその後も秘密にされたのか?
戦後、イギリスは押収した大量のエニグマを南米やアフリカ諸国に解読不可能な暗号機械として売りました。
エニグマは解読されていたのでそれらの国の情報は当然イギリスには筒抜け。
だから知られる訳にはいなかったんですね。
、、、したたかですが、なんとも複雑な気分になります。
2015年03月21日 17:25
面白かったし、ベネさまやキーラ好きなのでそれだけでより満足♪
ベネさま渾身の演技は本当に自然でした。

エニグマ解読が終戦を速めたっていうけれど、その裏に隠されていた様々な思惑を思うし、すこしばかり虚しさも残ったりしてますが。
2015年03月21日 17:33
カンバーバッチはいつもながら良い演技でした。
それでもオスカーには手が届かない。
レベルの高さが知れるというもの。
どっかの国の賞とはくらべものになりません。
残念です(笑)
2015年03月21日 18:01
今年の主演男優賞は、三つ巴だったんでしょうね。
実在人物の映画って、その人のことが余程好きならともかく、傍聴者のように見てしまうのが多いですが、こんなに寄り添えたのは、ひとえにベネさまのお陰。
エニグマ解読がスリリングと思えば、裏事情は複雑、観客の心情を変化させるメリハリのある展開、共演者たちも上手い、秀作でした。
2015年03月22日 00:06
アランとクリストファーの愛が現代の礎を築いているのが何とも言えませんね。
この愛が報われていたら、世の中はどう変化していたのか。

それにしても当時のドイツと日本は資金不足・資源不足さえなければ世界一の先進国になっていたでしょうね。
Caine
2015年03月22日 00:45
クリストファーって多分今のノートPCに比べても万分の一ぐらいの能力なのかも…なんて思ってみてました。今ならエニグマの全てを計算しても瞬間でおわるのかなぁとかねw
ベネディクト・カンバーバッチってほんといいですわ。イギリス映画って最近好きだなぁb
ノルウェーまだ~む
2015年03月22日 09:37
きささん☆
イギリス政府恐るべしですねー
この大戦も人の命を選択したりと、とても公表できるようなものでは無かったでしょうし。
そもそもMI6などスパイ活動をしていた人たちですら、ほとんど薄給のボランティアのようなもので、使い捨てだったわけで。全ては女王のために!?ですね。
ノルウェーまだ~む
2015年03月22日 09:45
たいむさん☆
ですねー
ただ戦争ってそういうものだと思うしかないのでしょうね。
志願したとはいえ、兵隊さんも元は一般市民だし、戦争って結局は戦略なのかも…
実際政治ですら戦略ですものね。とても難しいことです。
ノルウェーまだ~む
2015年03月22日 09:47
まっつぁんこさん☆
本当に惜しかったですねぇ。
あれだけの演技をみせてくれてもオスカーに手が届かない。
何しろ特に今年は見事な映画が多かったです!
ノルウエーまだ~む
2015年03月22日 09:51
オリーブリーさん☆
ベネさま、素晴らしかったです!
感情を表に表わさないアランにここまで観客が寄り添えたのも、ベネさまの演技によって引き出されたアランの人間性が魅力的だったからでしょうね。
ノルウェーまだ~む
2015年03月22日 09:55
にゃむさん☆
愛あればこそ完成したエニグマ解読器なのでしょう。
二人の愛がこういう形で実ったことを、後世コンピューターなしに生活できない我々は感謝しないといけないですね。

高い技術力を持った国には、高い意識を持った指導者が必要ですよねぇ。
ノルウェーまだ~む
2015年03月22日 09:59
Caineさん☆
イギリス映画のいいところは、特にセットを組まなくても街角で当時の雰囲気を再現できちゃうところ~♪
勿論俳優も一流ばかり揃えていて、ホント最近いい映画多いよね。

そうそう、クリストファーは丸いものがグルグル回って、どういう仕組みで解読してたのか、そこはとんと判らなかったね。
2015年03月22日 12:56
こんにちは。
カンバーバッチの熱演もあって、見応えのある見事な歴史ドラマになっていましたね。
エニグマを解読してからのイミテーション・ゲーム...不謹慎を承知で言えば、参謀としてこれほどスリリングでやりがいのある仕事はなかったのではないか、と思いました。
偶然にもここのところのエルトン・ジョン発言などを聞くと、チューリングが今の世に生きていたら、世間を気にすることなく、好きな研究に没頭して、どんな偉業をなし得たただろうか...と思わずにはいられませんでした。
ノルウェーまだ~む
2015年03月22日 16:54
セレンさん☆
私も同感です!
いい悪いは別として、最も効率的で有効な手段を考え出せる数学者だからこそ成功できたのかもですよね。
それと同時にクリストファーと共に戦争終結を目指して、きっと誇らしかったと思えるのです。
そんなわけで薬物治療による副作用がなければ、さらに偉業をなしていたかもと思うと残念でなりませんね。
2015年03月22日 23:18
なかなか興味深い作品でした。
ドイツの暗号もすごいけど解読しちゃうイギリスもすごい。
まだ~むは実物のタイプライターを見てるとは羨ましいわ。

私もまだ~むの言うとおりアランとクリストファーは1つになって進化してるんですよね。ある意味ハッビーエンドなのかなと思ってます。
ノルウェーまだ~む
2015年03月22日 23:40
yukarinさん☆
そうなんです。人とのかかわりより、数字やマシンにシンパシーを感じる数学者のような人は、暗号解読器をクリストファーとして愛でていることが実は幸せなことで、哀しんでいたのは、薬物治療という名目で人間性を奪われて、教授として、人間として思考する能力を失い、再びクリストファーを動かしたり自らの手で進化させられなかった事なんじゃないかなと思うわ。
2015年03月23日 01:16
アラン・チューリングが使っていたタイプライターを見ていたなんて凄いですね!
エニグマ解読時の初号機なんかも見れるようになってたんですか?
あのグルグル…は、確かによく分かりませんが
あらゆる暗号の可能性を当てはめていたのかなーと、ザックリと理解していましたわん。
ノルウェーまだ~む
2015年03月24日 18:26
とらねこさん☆
わーい、あまり興味を示してくれる人がいなくて寂しかったのぉ。
グルグルの機械とかは無かったように思うのだけど…
当時は私、エニグマとか全く知らなくて、そういえばパパンが一人興奮してたなーと(笑)
すごーい!ざっくりとでも理解していたなんて!
私は全くぽかーんとしてたわ(苦笑)
ノラネコ
2015年03月24日 22:49
科学者顔ってあるんでしょうね。
カンバーバッチは本作の他にも過去にホーキング博士を演じてるし、ホームズやカーンも科学者としての顔があるキャラだし。
クセのあるインテリという凄い狭いカテゴリの中で、演技のふり幅は見事です。
本作は暗号ミステリの仮面をかぶった切ないラブストーリーで、チューリングの悲しみに泣けました。
ノルウェーまだ~む
2015年03月25日 09:28
ノラネコさん☆
本当にそうですねー
科学者や博士の役で、似たような感じにならず、それぞれの特徴を出せるって本当に凄いことだと思います。
これが演技力なのでしょうね。
彼の持つ気品が、このような役を選ばせるのかもしれません。
2015年03月26日 22:00
私もロンドンに行ったとき、戦争博物館にも寄ったのですが
このタイプライターには気がつきませんでした。
まだ~むさん、凄い!

イギリスが何故50年間も隠していたのかと不思議でしたが
上のきささんのコメントを読んで納得です。
なんとしたたかなこと…
ノルウェーまだ~む
2015年03月26日 23:45
Zooeyさん☆
戦争博物館、広いですものね~
勿論なのですが、パパンが見つけたのですよ☆私はその時エニグマを知らなかったので、「はぁ・・・?」と反応も無しに一応パチリと(笑)

戦争自体が非人間的なことなので、そういった良く言えば「作戦」なんて、当たり前のことだったのかもしれないですねー
戦争に駆り出された兵士も、功績を闇に葬られた彼らも悲しい時代に生まれた故の運命だったのかもしれませんね。
マリー
2015年05月01日 22:01
こんばんは~~。
こんな前に観てたんだね・・・しかも、あのタイプライターも見てたとは!すご~~い!!

最近実話もの見ては、知らないことの多さに愕然として
自分のちっぽけさを再確認してるわ。
まだまだ知らないことい~~~っぱいあるんだろな。

ノルウェーまだ~む
2015年05月02日 11:39
マリーさん☆
この実話は近年まで秘密にされていたから、知らなくても大丈夫よ~☆
でも映画とかを見て初めて知ることも多いよね。
私もそこから勉強してみたり。それもまたいいのでは??
2015年06月02日 22:17
「いかにも腐女子が妄想しそうな話だな~」なんてニヤニヤしながら観てたのですが、途中から直球でそっち系の話であることがわかって愕然としました… たしかフランスでは男色もかなり寛容だったのに対し、イギリスは昔から厳しかったんでしたっけ… 上でエルトン・ジョンの名をあげてる方もおられますが、いまはだいぶフリーになったんでしょうかね…
ノルウェーまだ~む
2015年06月04日 09:59
伍一くん☆
腐女子ポイントよくお分かりで~(笑)
タブーとされていることが、次第に市民権を得つつあるのは良い事だよね。
未来はいったいどんなタブーが「あたりまえ」の事になっていくのかなー?と思うとちょっと面白いかも。

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