「チョコレートドーナツ」☆裁判は誰のため?

実話から生まれた物語。
ラストのシーンは、私の胸の奥深くを素手でぎゅーっと掴まれたような衝撃で、この胸の痛さは多分一生忘れないだろう。



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「チョコレートドーナツ」公式サイト4月19日公開

<ストーリー>

1979年、ゲイパブで日銭を稼ぐルディ(アラン・カミング)は、ゲイを隠して生きる弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)と恋に落ちる。
アパートの隣に住むマルコの母が麻薬所持で逮捕されてから、施設に連れて行かれたマルコ(アイザック・レイヴァ)を引き取って面倒を見ることを決意し、3人で幸せな生活を送っていたのだが・・・・



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一目ですぐに惹かれあった二人、どうみてもポールが年下に見えるけど実年齢は二人ともアラフィフ
確かにお化粧するとルディは美しいけど、普段はひげもわき毛も腕毛さえボーボーな上に髪の毛もぼさぼさで、それでアリってところが、私の中では理解は難しいけど・・・・・逆にリアル

ゲイパブのショーガール(ボーイ)が三者三様で面白い。
バリッバリのメイクのいかにもオカマちゃんと、結構マッチョな黒人、そしてルディ。

うーむ、ゲイの世界は奥が深いな・・・・・

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ダウン症のマルコが好きなものは、金髪のお人形アリュリー、ディスコダンス、ハッピーエンドのお話、そしてチョコレートドーナツ

麻薬依存症の母が男を連れ込むたびに、家の外に出されてしまうマルコ。
彼を保護して面倒を見るうちに、ルディとポールのゲイカップルは、マルコをかけがえの無い家族として愛していくようになる。

純真無垢なマルコのような少年(このとき14歳)だからこそ、本当に自分を愛してくれる人しか信頼しないわけで、いかにこの二人と心で結びついていたかが、幸せいっぱいの表情でよく判る。

マルコを演じるアイザックは実際にダウン症だけど、職業俳優を目指しているということで、その表情は演技を超えてこちらに訴える力強さがあった。


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家庭局によりマルコを引き離されてしまい・・・・

どんなに親身に尽くしても、法律はゲイカップルが子供を養育することを許さず。
偏見によって法ですら捻じ曲げられた解釈をされてしまう苦悩は、映画「フィラデルフィア」でも描かれていたけど、自らも弁護士のポールでも頼るのはやっぱり黒人弁護士というのが大変興味深い。

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審理を尽くすが・・・・
感情を高ぶらせないようにとルディに言い聞かせていたポールでさえ、感情のままをぶつけてしまうほど不条理な裁判を見ていると、いったい裁判とは誰の為に行われるものなのか疑問を持たずにはいられない。


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胸をゆさぶる魂の歌声が見事

結構映画の最初のほうから泣いていた人がいて、鑑賞中はかなり気になったけど、次劇場で観たら、悪いけど私も最初から泣くよ。
そしてルディが熱唱するこのボブディランの歌も、次から聴いた途端泣くわ私。



細かいところを端折って簡潔にした97分と言う長さが、この映画の余韻を一生残す素晴らしさを手伝ってくれている。
思い出すたび、胸がぎゅーとなる。そのぎゅーがどんどん強くなっていく映画。




鑑賞後にリリコさんのトークショーが。
スウェーデンで同じアパートメントにいた家族の母親が麻薬依存で、よくその家の子供を保護していたなど、興味深いお話が聞けたyo
最後まで仕切ってMCいらずなリリコさんに大爆笑で、映画の余韻は家に帰ってからとなった。

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この記事へのコメント

こんばんは
2014年04月19日 23:22
試写観るまで全くノーマークだったので、甘ったるい邦題と中身のギャップに驚き、最後には頭をぶん殴られたような衝撃でした。
アラン・カミングの魂の歌声と共に、こちらも長く記憶に残る作品になりました。
ノルウェーまだ~む
2014年04月20日 10:49
こんばんはさんは、ノラネコさんかな?☆
本当に生涯忘れられない映画です。
魂の歌声は、まさに胸が張り裂けんばかりに強烈でした。
まさかの甘い題名と、内容のギャップは吉と出るか、凶と出るかですね・・・私には吉と出ました。
2014年04月24日 17:10
実は同じ場所に私も居ました!今頃アップしてますが…。
あら~、近くの人がものすごい号泣されてた人がいたんですね。
私も結構初めの方から泣いちゃってましたが、私の場合は声とか全然立てないタイプなんでw
私もそう言えば、『グラン・トリノ』の時に、隣に座った友人が、私が泣きそうになったところで、嗚咽を超激しくし始めて、その声がうるさすぎて、真顔になっちゃいましたぁw
ノルウェーまだ~む
2014年04月24日 22:59
とらねこさん☆
ええっ!?同じ試写会場にいらしたの?
最初から泣いてたのってとらねこさんかー(爆)
その人も声は立てないけど、鼻をすすってました。

自分以上に激しく泣かれると、ちょっと気持ちがそがれちゃいますね。
そのことに罪はないんだけど・・・
2014年04月28日 21:29
この広い東京でも
シネスィッチ銀座でしかやってなくて満員状態。
しかもここ、ネット予約できない!
こんないい映画、もっとあちこちでやってくれればいいのにねえ…
ノルウェーまだ~む
2014年04月28日 23:52
zooeyさん☆
上映館が少ないからこそ満員なのかもですが、やっぱりいい映画は皆見たいですよねー
大作映画でも、ちょっとしか入ってないとか、いくらでもあるのに、やっぱりそれだけ魅力のある映画ってことですね。
2014年05月12日 16:03
こんにちは。
ずっと気になっていた作品、ようやく見てきました。
ラストはあまりに切なかったけれど、見ている時は3人のアンサンブルがすてきで、心が温まる作品でした。あとから思い出して、じわ~っときています。
音楽やファッション、フィルムライクなざらっとした映像で、70年代の雰囲気もよく出ていましたね。
ゲイといえば、今は女性と見まごうお方も多いですが、昔はたしかにルディみたいな感じだったな~と、変なところに感心しました。^^
ノルウェーまだ~む
2014年05月12日 17:42
セレンさん☆
見ているときは?と思うくらい淡々としているのに、あとからじわ~と来る作品ですよねー
私なんて、今日も映画館にかかる予告編の「チョコレートドーナツ」見て、ルディの歌のところで一人で泣いていましたょ(笑)
2014年05月28日 23:53
この邦題は本当に素晴らしいです。甘く切ないこの物語にピッタリ。
おかげでもうチョコレートドーナツを食べることが出来なくなりそうです。だってマルコのあの笑顔が思い出されるんですもん…。
ノルウェーまだ~む
2014年05月29日 22:52
にゃむばななさん☆
本当ですねぇ。
あとからどんどんジワジワとくる映画だけに、忘れることが出来ず、更に思い出せば涙がにじんでしまいます。
たいむ
2014年06月16日 09:27
良い映画でした。
こういう時地方の都会は便利で見逃さずに済みました。
以前関係する福祉法人に勤めていた自分としては、いろいろ思い出したりも。
今はそれなりに良い時代になりましたがまだまだです。
ノルウェーまだ~む
2014年06月16日 13:18
たいむさん☆
福祉関係のお仕事なさっていたのですね。
色々大変なこともあったことでしょう。
映画ではマイノリティーへの偏見を中心に描かれていましたが、今の時代、どんな危険がどこに潜んでいるかわからないので、逆に難しい問題になってきているようにも思います。
Caine
2014年12月14日 02:15
人の優しさって、それが例え自分に向けられたものでなくても、ほっこりしますよね。ゲイとかダウン症とか一切関係なく、一人の人間としての優しさが心に染み込みました。劇場を出た時、自然と人に優しくなれる気がしましたな。そういう意味でも良い映画だったと思います^^
2015年09月05日 16:38
この映画は心に残る素晴らしい作品でした。
DVDに保存しておいて、夏の間、しばらく遊びに来ていた母に
これと「あなたを抱きしめる日まで」見せました。
どちらも涙ぐんでましたわ。

ノルウェーまだ~む
2015年09月05日 23:03
オリーブリーさん☆
っていうか、オリーブルーさんになってます(笑)
これは泣かずにはいられないですよね!
「あなたを~」は見てないので、今度チェックしてみますっ☆

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