アウシュビッツへの道☆ポーランド岩塩採掘場

アウシュビッツへ行くためには、ポーランドの首都ワルシャワからでも飛行機で1時間、列車だと2時間半もかかるクラコフを拠点にして、更にローカル線で1時間あまり。
なので今回は、ウィーン乗換えでクラコフ直行便を選んだ。
クラコフはポーランド全盛期には王国の首都だったので、プラハ・ウィーンと並んで中央ヨーロッパの文化の中心として栄えたところでもある。

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地下だけにヴィエリチカ~~複雑に枝分かれした坑内では、はぐれないように必死でツアーガイドについていく



そんなクラコフは、今では静かな小都市だけど、なんとユネスコの世界遺産に登録されたところが3つもある。

1つは、奇跡的に第二次世界大戦の戦災を免れた、中世そのままの町並みを残す旧市街。
もうひとつは、中世から続く 地下の岩塩採掘場ヴィエリチカ。
最後はナチス・ドイツの強制収容所 オシフィエンチム(アウシュビッツ)


今回は、このヴェイリチカ岩塩採掘場を見学した。

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クラコフ中央駅から終点ヴィエリチカへ、約25分

昔懐かしいような列車に、ガタゴト揺られていく~☆
駅は改札も無いけど、切符は窓口で買ってもいいし、検札の人から買うこともできる。



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意外とあっさりとした見た目のヴィエリチカ岩塩採掘場 博物館

大人29ゾルチ(1ゾルチ約30円)
窓口で英語ガイドツアーに申し込み、時間まで待つ


駅周辺は、ところどころに廃墟などがあって、かつては採掘現場で働く人々が住む、賑わった街だったのではないかと思われる。
何も無い駅前はどこか寂れたかんじ。

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時間になると英語組が出発☆
階段を、ぐーるぐる、ぐーるぐる、ぐるぐるぐるぐるぐる・・・・・・・と地下へ降りていく。
目が回る~~~☆



どれだけ深く下ったか、見当も付かないけど、チリ鉱山の事故を思い出さないようにしながら進む私。

1250年から1950年まで稼動していたこの鉱山は、世界有数の大規模な鉱山で、ガイドツアーで歩く距離だけで3Kmもあるけど、それはほんの一部分なのだそうだ。



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中世の頃、他国からお嫁にきた王妃に、結納の証としてこの鉱山をプレゼントしたのだそう

かつては、金や銀と同じ価値のあった塩。
それだけに、このプレゼントがどれだけの価値だったか・・・・

当時の様子を岩塩を彫って、彫刻にしているところが、あちこちにあって興味深い。
っていうか、彫刻彫ってて怒られなかったのかな?


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掘った岩塩を引っ張りあげる装置。背後に居るのは幽霊ではなく、中世の衣装を着た人形




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ポーランドが輩出した有名人の彫刻が、自慢げにあちこちにあって笑える
これはコペルニクス。
似せるつもりは毛頭なかったとみた。


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かつてここで働いていた人々は、高給・厚待遇だったので、働きたい人がいっぱいいたらしい。
決して奴隷労働ではなかったそうだ。



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それでも事故はつきもの。
後の岩塩を掘り出す方法から、塩分を水に溶かして、不純物を地底湖で沈殿させてから塩水だけを取り出す、より事故の少ない方式にかわったのだそう。

この塩水も貴重品だった・・・・・なめてみたら、凄くしょっぱい!!



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あっ!と驚くほど広い講堂は、目を見張るようなシャンデリアが・・・・・


素晴らしい彫刻と、塩の結晶でできたシャンデリアがまばゆい講堂は、一面白い壁で、モグラのようになった目にまぶしいくらい。


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本当に結晶? 
渋谷の塩の博物館で見た結晶は、白くギザギザに結晶していたけど、こちらは本当にクリスタルのよう♪

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壁画の彫刻は、素晴らしいものばかり☆ 最後の晩餐もある


コレだけの彫刻をしているということは、地層がそれほど硬くないということ?
硬くないと、崩れやすいわけで・・・・・その割りに木組みの柱など、支えが無いので、びっくり。
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相当歩いて疲れが出てきた頃、ガイドツアーさんの一言「いいお知らせがあります。もう上らなくていいんですよ・・・・・・さあ、もっと下るんです。」・・・・・・おいーっ!



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地下なので風もなく、湖面が鏡のようになっている地底湖

地底湖をボートで行ける(写真の左上のトンネルをくぐって行く)と聞いていて、楽しみにしていたけど、今はやっていないのだそう。


かつてやっていたボートツアー。
調子に乗った人が、ボートの上で踊りだし、ボートは転覆。
塩分濃度が濃く、浮力が高すぎて水に潜る事ができずに、ボートの中に閉じ込められた7人はそのまま窒息死してしまい、以降ボートツアーは中止になったのだそうだ。



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岩塩採掘場のレストランで、食べたゴウォンブキ(ロールキャベツのようなもの)
ひき肉と大麦や野菜などをキャベツで巻いて煮込んだもの。
ポロポロして食べにくいけど、優しい味☆でも肉食女子にはやや物足りないかも。


今では別の方法で塩を精製しているので、廃坑になったとはいえ、1950年まで稼動していたなんて、凄い☆
珍しいものを見ることができて、ポーランドの旅は息子にもまずまず♪

今回のツアーで、最も怖かったのは最後の上昇エレベーター。
7人が密着していっぱいいっぱいの小さな箱に押し込められ、しかも網状になっているのでスレスレの壁が見える~
何よりビックリは、隣のブースできゃあきゃあ騒ぐ女の子たちの声。
これが絶叫に変わったら・・・・・・マジ恐怖映画なんですけど・・・・?



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この記事へのコメント

王朝時代の最盛期
国家収入の3分の1をこの岩塩が担ったとか??
え???コレら全て岩塩で????
白い金が眠ってるって本当だったのね~
「聖キンガ礼拝堂」
岩塩シャンデリアと彫刻
コレなのね~(∇〃)。o〇○ポワァーン♪
「岩塩」とひとことで言うけど
「芸術」に変化するとは。坑夫たちの信仰のあつさだわ
.:*゚..:。*゚:.。*゚..:。*゚:.。*゚..:。*゚:
あ~「フラキ」好きだな~グラーシェも大好き
Boleslawiecとか「食器バカ好き」としては
魅力的なんだよなぁ・・・
2010年11月12日 11:28
まだ~むおはよ!

わぁーなにこれ!すっごい楽しそう!!
岩塩大好き(笑)塩ラーmig

こうなったらあのピンクカフェの前の塩とたばこの博物館へ次は行こうよ!(笑)

シャンデリアもステキ

こういう洞窟みたいなところ行って探検したいな~♪
続きも楽しみにしてるね☆

xtc4241
2010年11月12日 15:32
まだ~むさん、こんにちは
(いま日本時間11月12日pm3:20頃会社です:笑)

思い出さないようにしていたと言ってますが、
僕はチリ鉱山の事件を思い出しました。
暗い鉱山の中、深く進んでいくと・・・
でも、そこにはコペルニクスがいたり、最後の晩餐があったり、モグラもびっくりの光景が・・・
ここで働く人たちは高給取りで、人気スポットだったなんてね。そういえば、ピラミッドを創った労働者も、割と優雅な生活をしていたともいう。
アウシュビッツの前にいろいろ考える旅でもあるような気もしますね。


ノルウェーまだ~む
2010年11月12日 16:47
qちゃん、おはよう☆
今回はポーランド陶器は見る時間なかったな~
お土産やさんに置いているのには、ピンと来るものがなかったし、なんとなくそんな気分にならなかった今回の旅・・・
でもBoleslawiecの陶器は素朴で肉厚であったかいかんじで良いよね。
ノルウェーまだ~む
2010年11月12日 17:21
塩ラーmigちゃん(爆)
よっしゃー!今度は「塩の博物館」→塩ラー(どこで?)→ピンクカフェのコースだ☆
洞窟探検楽しかったよ。
最後のエレベーターが超怖かった・・・(汗)
ノルウェーまだ~む
2010年11月12日 17:28
xtc4241さん、お仕事中ありがとうございました♪
ちょうどテレビでチリ鉱山の事故のドキュメンタリーを見ちゃっていたので、よけい怖かったですよ。
地面の断面図をCGで見せていて、あんなに深いところに!!と驚愕していたので、同じように何キロも地下に道があって、そこにレストランとかお土産やさんとかあるのが妙なかんじでしたよ☆
2010年11月12日 22:25
楽しそう!!
洞窟探検好きだわー^^涼しい?
岩塩で作った彫刻が凄い!!近くで観たいわ♪
シャンデリアが綺麗ね~
塩に見えない^^;
お料理も美味しそうだわ~♪ごっくん^^

次も楽しみにしてるね!!
マリー
2010年11月12日 22:44
凄いね~~~!!
塩ってあんなに凄いシャンデリアまでできちゃうんだ~?それにあんなに広い美しい講堂が地下に?
レストランもあるってことは、そこで働く方は一日中地下にいるのかな?そこで寝泊りだったら凄すぎ。

それにしてもボートの事故・・悲惨。
ガイドの人も巻き込まれて亡くなっちゃったのかもね。
おふざけも命取り。。。
hino
2010年11月12日 23:20
わーー、何これ、何これ!!
かっこいーーーっ
世の中には、想像を絶するところがあるもんだなあ。

ドイツと塩、面白いね~
あまり年を食うまえに、是非とも訪れたいなあ。。

「夜と霧」の本は持ってて(映画はまだ)、写真付きにひかれて買った本は訳が読みにくいんです。
現代語訳を買えば良かったです。
人間、究極の場であっても、ユーモアという能力が授けられ
ている。。そのことを読みたかったんだけど、未読~。

ノルウェーまだ~む
2010年11月13日 07:18
みすずちゃん、こんばんは☆
気温は年間通して14度くらいなんだって。
今回は外が同じくらいだったから、気温の差がなかったわ。(風がない分温かかったかも)
ポーランドのお料理は、味がおだやかで日本人の口に合うものが多かったよ♪
ノルウェーまだ~む
2010年11月13日 07:21
マリーさん、そうなのよ~
寝泊りまではしないと思うけど、暗い坑道の途中にポツンとお土産やさんがあったりして、ここで一人で店番は辛いだろうな~と思ったわ。
観光客はこの時期にもかなりいたので、結構にぎやかだったけどね。
ノルウェーまだ~む
2010年11月13日 07:26
hinoちゃん、ね、面白いところでしょう?
行く前は「鉱山の跡地??」って、ちょっとピンとこなかったんだけど、アスレチックみたいで楽しかったよ。
はぐれないようにしないと・・・と考えたら、スリルも満点だったし☆

外国の本は訳しだいで、面白かったりそうでもなかったりするよね。
古いものは読みにくいのが多くてね・・・
ひろちゃん
2010年11月15日 00:49
まだ~む、こんばんは♪
アウシュビッツは見る勇気がないので(^_^;)
映画を観たら(あの映画も気になっているので)
覚悟を決めて(笑)お邪魔しますね^^

塩のシャンデリア凄いねえ、綺麗だね~♪
最後の晩餐の彫刻まであるんだ(*_*)
レストランもあるの???お土産やさんも?
結構お客さん多いのね^^

私も行ってみた~いと言いたいところですが、閉所恐怖症なので、無理かもσ(^◇^;)
しかも最近、チリでの事故もあったから、小心者の
私は、なおさら行けない(^^;
しかも最後は上昇エレベーター・・・三半規管の弱い
私にはキツイ(笑)

というわけで、まだ~むの記事を読んで、写真を見て
行ったことにします(笑)
ノルウェーまだ~む
2010年11月15日 03:04
ひろちゃん、こんばんは☆
いやぁ日本から旅行に来て、この岩塩採掘場まで観光する人は少ないんじゃないかなぁ。
普通はワルシャワ行って、凄く頑張ってアウシュビッツっていうコースだものね。

閉所恐怖症の私でも、ここは大丈夫だったよ!
そしてエレベーターも、ちょっとスリルあったけど面白かったわ☆
でもこのレポで行ったつもりになって貰えてよかった♪

2010年11月15日 09:31
どうもです。
これ、読んでると結構ホラーちっくなツアーですね(笑)
ボートやら最後のエレベーターやら・・・。
貴重なものを見るにはそれだけの思いをしないといけない!?
しかしすごいレポですよね。
塩のシャンデリア! それはすごい。 見てみたいなー。 怖くなければ(笑)
ノルウェーまだ~む
2010年11月15日 16:44
rose_chocolatさん、おはよー♪
ちっとも怖くはないのですよ~
探検家気分☆
でも、ホラーちっくと思えば、そんな風にも楽しめるかも。
とにかくたくさん歩くので、万歩計必須!
塩の芸術品はそれは見事でしたから、是非一度行ってみて☆

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