映画「河童のクゥと夏休み」~クゥ、マジすごいよ!

正直言って、はじめはそれほど関心がなかった。
夜、子供を置いて何度も試写会に行けないし、りょうたと一緒に行ける映画を・・・と応募したまでだった。
いや、ところがどっこい、素晴らしい!!
カンペキにして秀逸。ある意味、私の中では宮崎アニメを越えた!というくらいスゴイのだ。
心を、ぐわしっっ・・・・とわしづかみにされてしまった・・・・そんなかんじ。

画像


「河童のクゥと夏休み」公式サイト

<ストーリー>
東京の郊外 東久留米に住む上原康一は、友達も多いごく普通の小学生だ。
ある日、河原で見つけた変わった石を、家に持って帰って水で洗うと、なんと!中から河童の子供が現れたっ。

クゥと名付けて飼う事にした康一と家族たち。
得意の相撲をとったり、お風呂に入ったり、いつでもクゥと一緒の楽しい夏休みが始まった。

しかし、うわさはだんだんと広まっていき、ついには写真誌に撮られてしまう。
全国に知れ渡ることになってしまった康一の家のまわりは、報道陣で溢れ、大変な騒ぎへと発展してしまった。

テレビ出演の依頼を受けたクゥと上原一家は、そこで、江戸時代に人間に切り殺されたお父さんの‘手のミイラ‘と対面する。
恐怖と怒りで、カメラや照明のガラスを、いつの間にか念力で割ってしまったクゥは、スタジオから抜け出し、東京タワーをよじ登って逃げていく。

追い詰められたクゥ・・・・・しかし、そこに現れたのは・・・・・




テーマは、友情・家族・思いやり・出会いと別れ~~だ。
愛と優しさあふれるファミリー映画・・・・・・って、こういうのが一番きらいなんだってばよ!

取ってつけたような、子供向けの教訓めいた夏休み映画・・・・メッセージをはっきり前面に押し出した押し付けがましい映画は、ラブロマンスの次に苦手な分野なのだ。


しかし!!
ここには、そんな押し付けがましさはない。
妙におりこうな子供も、うそくさい純粋だけが取り得です的な子供も出てこない。

康一の幼稚園生の妹は、クゥが我が家に来たことによって、主役の座を奪われたから面白くない。
小さなクゥにいじわるばかりする。
クゥに向かって「ばぁか~!」とも言う。

母親は、「結局わたしが面倒みてるんじゃない・・・」とぼやきながら、クゥに食べさせる生魚を買いに、スーパーへ通う。
クゥの事は秘密にしようと約束したのに、スーパーで報道陣に質問されると、ついうれしそうに答えてしまったりする。

父親は、初めて一人旅をする康一が、振り向きもせずに行ってしまったと、目を潤ませる母親の気持ちが、よくわかっていない。

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康一は、クゥのためを思って、友達にクゥのことを内緒にしているので、遂にはハブにされてしまう。
一人ぼっちの夏のプール教室は、寂しいと感じながらも、同じ孤独を感じている、同級生の菊池には、「うるせー、ブゥスぅー!」と言ってしまう。

そんな菊池をいじめてくる女の子たちは、どこの小学校にもいるタイプの子たちだ。

そういった表現が実に細かい。
いじめる子・いじめられる子・その他の傍観している子・・・・どの子もそのまま実際の教室にいる子供たちばかりだ。

だけど、それをいいとも、悪いとも言わない。
メッセージを見る側に押し付けない。


メッセージやテーマを押し付けないだけではない。
笑いも、がはは・・・と笑うシーンもあれば、さり気ない笑いをちりばめて、笑いですら押し付けないのだ。
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途中、スタジオから逃げ出したクゥが、追い詰められていく緊迫したシーンがある。
大人の私でさえ、ハラハラとして、このままこのアニメは、どう収集つけるつもり?と心配になるほどだ。

集まってきたカラスは、スプラッター並みに破裂し、周囲のやじ馬に血のしぶきを飛ばすし、唯一の理解者である、飼い犬の‘おっさん‘は、子供向き映画にあるまじき運命をたどる。

後ろで観ていた幼稚園児なんか、もう泣き出すし・・・



最終的には、登場人物がみな、新しい一歩を踏み出していくことになるのだが、それは決して生ぬるいハッピーエンドというわけではない。

友達から無視され続ける康一も、
ウザイ・ウザイといじめられていた菊池も、
そして、都会で居場所をなくしたクゥも・・・・・

状況は苦しいままだが、心の中はまっすぐ前を向いて、しっかりとした足取りで一歩を踏み出そうとしている、そんな決意がそっと伝わってくる・・・・・そんな映画だ。


子供にも媚びない。
大人にも媚びない。


リアルでありながら、全てが生き生きとしていて、夢に溢れた映画。
美しい自然を描いた背景を観るだけでも、心が洗われる気がする。

ぜったいに観るべき!!


ちなみに、舞台となっている東久留米には、結婚するまで住んでいた私。
・・・・・あそこまで、田舎だったかなぁ??
ま、確かに畑も多かったけど。
清瀬の駅も、懐かしい~




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この記事へのコメント

2007年07月13日 15:51
こんにちは☆
私もこの作品には感動しました!
まったく期待していなかったどころか、河童の映画なんて・・などと、ちょっと軽んじてさえいましたが、いあやぁ~~面白かったし、泣けました。
素晴しい作品でしたね☆
ノルウェーまだ~む
2007年07月13日 17:38
rikocchinさま、コメントありがとうございます~
ほんと、河童かよー的な気持ちを抱いてごめんなさい・ごめんなさい…ってかんじでした。
誰にとっても共感できて、切なくて・あったかくて、ちょっと苦いそんな映画でしたね~
2007年07月13日 23:24
こんにちは。
コメント&TBありがとうごぜぇやした。
まさかノーマークのアニメ作品に、こんなに泣かさせるとは思ってもいませんでした。
運良く試写会がまた当たりましたので、もう一度クゥに会いに行ってきます。
ノルウェーまだ~む
2007年07月13日 23:48
masalaさま、コメ返しありがとうございます。
まさに、大穴でしたね。
こんな試写会に当たって、本当に良かったと思っています。是非、色々な人に観てもらいたい映画ですよね。
2007年07月14日 00:45
TBありがとうございました!!早速こちらからもTBさせて頂きます♪
この映画、私なんて家で見たので、涙の出具合も半端じゃありませんでした(笑)。ホント感動しますよねぇ。予想外の良さでした。
ノルウェーまだ~む
2007年07月14日 14:46
rin_mmさま、ようこそいらっしゃいました。
えっ!?家でどうやってご覧になったのですか?
それにしても、予想外の良さってところが、また良かったですよね。
KAMINARI
2007年07月17日 17:51
はじめまして。
ご挨拶が遅れましたが、TB&コメ、ありがとうございました。
「花田少年史」以来のウルウル映画でした。
自分で選ぶとしたら、おそらく観ていなかった作品です。試写会様様^^
ノルウェーまだ~む
2007年07月17日 23:04
KAMINARIさま、ようこそ!
「花田少年史」は残念ながら観ていないのですが、ほんとじんわり泣けていい映画でした。
試写会って、本当にいい出会いを見つけてくれますよね。
2007年07月20日 20:51
大人も、子供も楽しめる良い映画でしたね。
これぞ、夏休みのファミリー映画です。
場内の子供たちの、楽しそうな笑い声がとても印象的でした。
ノルウェーまだ~む
2007年07月20日 23:05
ノラネコさま、こんにちは~
子供だけでなく、大人もしっかり共感できる映画でしたね。
正しい夏休みのファミリー映画です、ほんとに。
2007年07月28日 23:18
こんばんわ、いつもお世話になっております。
遅すぎですが、私のミラーサイトのほうにもコメント頂いていたのが今日やっと気がつきました(ほんと遅すぎですね・・)
いつもは本家ブログをFC2(http://rikocchin.blog50.fc2.com/)に持っていまして、ミラーサイトも他に二つあります。
こちらにコメント頂いて↓
http://51954186.at.webry.info/200707/article_6.html#comment
不思議に感じられていらっしゃるかと思って書き込みにまいりました~
紛らわしくてごめんなさい・・・・
今後ともよろしくお願いします♪
ノルウェーまだーむ
2007年08月05日 06:30
rikocchinさま、そうだったんですか?!
ミラーサイトっていうのがあるの、知りませんでした。
なんかどちらにコメントしてよいやら分からなかったのですが、本家の方がいいのかな?
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたしますー
松田
2008年05月05日 20:21
はじめまして
私が一番感動したのは「父ちゃん、ごめん 俺人間の友達ができたよ」というシーンです。その後、風が川面を吹きます。これは僕の推測なのですが、この風はきっとクゥのお父さんが吹かせたのではないかと思います(龍を呼んだ時と同じように)。「謝ることなんか無いんだよ。 人間の友達ができてよかったね」という意味を込めて。そう信じたいです。

お父さんを人間に殺されたクゥが「人間の友達ができたよ」と言ってくれて本当に嬉しかったです。
ノルウェーまだ~む
2008年05月05日 22:24
松田さん、ようこそいらっしゃいました~
感動的なシーンですよね。
私も観たのはずっと前になりますが、思い出しても胸が熱くなります。
私たち大人も、そういうことが言える人間になりたいものですね。
2010年02月22日 17:26
あの原恵一監督の映画ということで期待して見ても、十分に期待以上の感動を味合わせてくれた映画でした。

ただ犬を飼っていた者として、上原家の面々がおっさんの最期に寄り添うのが遅すぎるのは許せません!
あれは非常に怒り心頭になったシーンでしたよ。
ノルウェーまだ~む
2010年02月22日 20:03
にゃむばななさん、おはようございます♪
「おっさん」の最後は、かなーりショックでしたね。
ものすごい犬好きなわけではない私でもショックだったので、にゃむばななさんが、すごく怒っていらっしゃるのが、本当にワンちゃんがお好きなんだなぁと思ってしまいました。
もう少しなんとかして欲しかったですね。
2010年02月22日 22:34
こんばんは~♪
いい映画でしたね~♪驚きましたよ。
実は全然観たいとは思っていなかったのですが、“TSUTAYA100円レンタルコーナー”にあったので、ちょっと借りてみたんですよ(照)そうしたらもう虜!!(笑)
こんなにいい映画だったなんて、、、
心が痛むシーンや悲しいシーンもあるんだけど、素直に心に迫ってくるこの感動を得られて良かったって心から思いました。
それにしてもオッサンは、、、可哀想だったよぉ~(泣)
2010年02月22日 22:51
ありがとうございます。

この映画を観たときの、あの感動が鮮烈に蘇ってきました。
ぼくのその年の文句なしベスト1の映画です。
ノルウェーまだ~む
2010年02月23日 09:17
由香さん、こんばんは!
こういう掘り出し物感のある映画って、ホントにいいよね!
私もちっとも最初は興味なかったのが、見てからガツンとやられちゃって…♪
悲しみも喜びも全部ひっくるめて、いい映画って言える映画が本物だなぁーと感じちゃうな。
ノルウェーまだ~む
2010年02月23日 09:19
えいさん、まさにそうですね☆
当時、アニメを越えてどの映画よりポイント高かったですよ。
泣かせるだけじゃない、笑いも、ちょぴり切なさも、そして喜びもある、そんな満点の映画でした。

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