「ブルックリン」☆故郷は遠きにありて思ふもの

どうしてこの作品を観ようと思ったんだっけな?
あ、アカデミー賞の作品賞ノミネート作品だったからね☆
あれ?どうして☆4つと評価が高いのかしら?
ん~~~~???



そもそも東京出身の私には、胸に迫るこの思いがないのかもしれない。
新天地を求めて故郷を後にした人ほど、より共感し、荒波に揉まれて1歩も2歩も成長した自分と重ね合わせることができるのでしょう。

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「ブルックリン」 公式サイト

<ストーリー>
 
1950年代、息苦しいスコットランドの小さな町から、アメリカへ渡ったエイリッシュ(シアーシャ・ローナン)は、大都会の生活になかなか馴染めず、ひどいホームシックに掛かっていた。
そんな時に出会ったイタリア系移民のトニー(エモリー・コーエン)と恋に落ち、エイリッシュは美しく生き生きと変わっていく。
しかし突然、故郷の姉が亡くなったと知らせが入り、落胆した母を支えようと帰郷すると・・・・


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デパートの新人指導役の先輩は厳しくもあり、包容力も有り

不安いっぱいで乗った船で、いきなりの洗礼をうけたエイリッシュは、様々な人に出会って成長していく。
それでも遠く離れた地球の裏側でも、英語で通せるんだから随分といいよね・・・・

それでもホームシックに押しつぶされそうになる姿に思わず涙。
特に牧師が開く食事会で、アイリッシュの歌を朗々と歌うシーンは、歌詞が判らなくてもその哀愁を帯びたフレーズが胸を強く打つ。

移民で渡ってきても、長い事日の目をみることなく貧しく暮らす人を目の当たりにした彼女の不安はいかばかりか。

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恋人が出来てからは一転、仕事も目を見張るほどに成功し、どんどん美しくなっていく

衣装や髪型、落ち着いた街の佇まいも50年代が違和感なく再現されていて素敵☆
特にぶかぶかの水着やウルトラ7風のサングラスなど、時代を感じさせる~~
まだまだぽっちゃりで小児体型なシアーシャちゃんが、まだまだおぼこい感を上手く出していてまさにベストキャスティング。

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次第に都会の女性へと成長して、自信をつけていくエイリッシュ。

アメリカの高度成長期と重なって、輝ける未来を約束された良い時代にエイリッシュの成長が重なっていく。

それでかな?劇場は私たちが最年少くらいに、なぜか年配の人ばかり。
「古き良き時代」を懐かしんでいるの???と、ちかママも?でいっぱい。

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厳格な母には言い出せなかったとしても、親友に話すべきだったのでは?

自分がブルックリンで既に結婚していることを極秘にしていた結果、多くの人を傷つける結果になる。
ありがちなストーりーすぎて、私には特別なテーマ性を感じることが出来なかったけど、これが主人公が男なら「ひでーやつだ。」となるところを、シアーシャちゃんが演じるので、何故か美しい物語として輝いてくるから不思議。

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『故郷は遠きにありて思ふもの』 by室生犀星

これは都会から故郷を懐かしんで読んだ句ではなく、食いつぶして時々故郷へ帰ってきた時に、自分を奮い立たせるために読んだ句なのだそう。

狭いコミュニティで息苦しく思いながら生活していた故郷へ、最先端のニューヨーカーとなって帰省し、会計士としても必要とされる自分にどこか酔いしれていたエイリッシュ。
「安泰」を捨て、再び不安いっぱいだけど輝ける未来へ一歩踏み出す姿は、まさに「古き良き時代」なのかも。



本当はその時代を懐かしんで観るのではなく、これからの未来へ踏み出す若い人たちに観て欲しい映画だと思うわ。

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