「蜜のあわれ」文芸のかほり☆衣裳展でなりきる

室生犀星原作の「密のあわれ」の映画化。
妖艶でエロチック、なのに健康的で可愛らしい、金魚なのに人間、人間なのに金魚がここまでしっくりくる女優さんって、他にはいないよね。
文芸のかほり高き本作は、今すぐ原作を手に取って、そしてもう一度観たくなる幻想的で小悪魔的できわどくエロティックなのにキュートでちょっとコミカルな物語。


東京国際文芸フェスティバルの一貫として行われた試写会&トークショーで鑑賞。
二階堂ふみちゃんは生で見ても可愛かったし、いつもの試写会とは一味違う、文芸の香りのする客層ににんまり。

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「密のあわれ」 公式サイト(4月1日公開)

<ストーリー>

『あたい』(二階堂ふみ)は小説家の『おじさま』(大杉連)に猫に追いかけられて裂けてしまった尾びれに「あれが出る時はホッとな時なの、のめのめを掻き分けるとすじがあるから、うまく唾をぬってべとべとにして」とお願いする。前より具合がよくなった赤子は妖艶に踊りだして老作家を喜ばせたりしていた。
時々現れる幽霊(真木よう子)が、老作家の昔の女だと気付いた赤子はおじさまに引き合わせようとするが、その度に消えてしまう。
老作家が足しげく通う謎の女性との関係を知った赤子は、金魚売(永瀬正敏)に頼み込み・・・・


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言ってごらんあそばせ
人を好きになるということは、愉しいものでございます
いっぺんこっきりでいいから男の人の口から聞いてみたいの

赤子はおじさまにぞっこんで、いつもべったり。
怪しげな二人の関係を、実にエロティックに演じる大杉連(!)

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小悪魔的に老作家を翻弄する少女に、二階堂ふみがぴったり。
子供以上、大人以下。
生と性にしがみつかんとする老作家のあがきと、自由気ままに飛び回る赤子の生き生きとした弾けるような生が対比をなしていて見事。
加えて紅い衣装が少しずつ変化していくことで、赤子が大人になっていく様子を表現しているなんて本当に素敵!!

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唯一真実を知る金魚屋は、女性に金魚を売るのだが・・・・

「最後のチャンスかもしれない」大切な瞬間を台無しにする金魚(笑)
老作家の慌てぶりが、コミカルでもあり哀しくもあり・・・・

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濃厚に幽霊の手首の傷を舐める赤子は・・・
健康的に見えてしまう真木よう子は、ちょっと幽霊には向かないと思うのは私だけ?
イメージとしては宮沢りえあたりが適任のような?

随所にエロチシズムMAXでありながらやらしく感じないのは、惜しげもなく魅せる二階堂ふみの全裸の肌がパーンと張って健康的だからなのかも☆

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ちょいちょいお迎えに来る芥川龍之介(高良健吾)がこの上もなくカッコイイ!!
仲の良かった萩原朔太郎も芥川もイケメンであったことから、かなりコンプレックスを持っていたというエピソードが、小説には登場しない芥川を映画に出演させたのでは?と文学フリークのねえね談。

現在渋谷ヒカリエにて『密のあわれ公開記念展示』開催中。~13日(日)
なんとちかママのお嬢さんが美大時代に習ったことがある先生が、この映画の衣装デザインを担当なさった澤田石和寛さんなのだそう。
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画像画像間近で見ると、衣装のふわりとした薄い生地は意外にも切りっぱなしなんだと分かってビックリ☆
こんなスケスケで大胆な衣装だったなんて!寒かったとトークショーで語っていたけど、ふみちゃんも大変だったのねぇ~

12日(土)にはスチール写真を担当した中野愛子さんによる撮影会も行われるそう。紅いひらひらの服を着て行ってみては?

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