「レ・ミゼラブル」☆英ミュージカルそのままに

圧倒的な迫力と、胸を打つ感動の歌声。
冒頭の音楽から既にミュージカルの世界に惹き込まれる☆
最初から溢れる涙を抑えきれずに、ポタポタと涙をこぼしながらただただ、見入る私。
人は何故こうまでも歌声に共鳴するのだろう?



「マンマミーア」「オペラ座の怪人」「ビリー・エリオット」「スリラー」「ウィーウィル・ロック・ユー」とロンドンでミュージカルを観てきて、何よりも最も好きだったのがこの「レ・ミゼラブル」。(→「ロンドンでミュージカル「レ・ミゼラブル」)
英語で言葉が判らなくても、しっかり心に響いてくる感動の嵐は今でもすぐさま思い起こせるほどだ。

そんな感動のミュージカルの興奮をそのまま再現したこの映画。
感動しないわけがないでしょう?

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「レ・ミゼラブル」公式サイト


<ストーリー>

妹の子供にたった1つのパンを盗んだジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、19年の投獄の末に仮釈放になった。
飢えと差別に苦しみ再び司祭の銀食器を盗んでしまったバルジャンだったが、司祭の暖かい真心に触れ、心から生まれ変わる決意をし、人々の信頼を得て市長にまでなる。

自らの経営する工場で働くファンティーヌ(アン・ハサウェイ)から幼い少女コゼットを託されたバルジャンは、あくどい宿屋の主人からコゼットを引き取り愛情を注いで育てるのだった。

仮釈放の規則を破ったバルジャンを追い続けるジャベール(ラッセル・クロウ)警部の追跡をかわしながら生きる彼の元で、美しい娘にそだったコゼット(アマンダ・セイフライト)は、革命に加わる若き青年マリウス(エディ・レッドメイン)と恋に落ちる。
パリのバリケードで命を落とした青年たちの中から、瀕死のマリウスを助け出したバルジャンは、彼に過去の全てを打ち明けコゼットを託し、一人姿を消すのだった・・・・




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ボロボロの浮浪者バルジャンのヒュー・ジャックマンは、まるで別人のよう

眼光鋭いヒゲもじゃのヒュー様。
メイクや坊主頭だけではない、演技力あってこその別人のような風貌。

こだわって全て生歌で撮影したらしいけど、細かい演技をしながら歌もちゃんと歌えるってすごい!
勿論、歌はミュージカルの役者さんよりは劣るのだけど、その分表情など細かい所が必要とされるので、こちらも大変なんだろうなぁー

ちなみに今回字幕付きでハッキリ判った事。
それは英語で台詞が判らなくても、ほぼ完璧に内容を理解してミュージカルを見ていたんだわ私って事。
つまり言葉が理解できなくても、歌で全てを伝える事ができるってわけ。これぞミュージカルの醍醐味だ。
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ファンティーヌは娼婦に身と落とし、コゼットの為にひたすら働く

ただただ涙のシーンが連続するアン・ハサウェイのターン。
パパンに言わせると女性陣は総じて声量が足りなかった・・・・ということらしいけど、私には十分素晴らしかったわ☆
本当に髪の毛を切ってしまった彼女の役者魂にも拍手!!


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泥棒まがいの宿屋を経営するマダム テナルディエ(ヘレナ・ボナム=カーター)と宿屋の主人(サシャ・バロン・コーエン)
ヘレナがまた大げさな衣装で・・・・と思うかもだけど、実は舞台に登場する宿屋の夫婦よりは地味


これ以上の人選はないだろうと思われる、絶妙にぴったりな役者たち。
バルジャンのヒュー様しかり、あくどい宿屋の夫婦へレナとサシャしかり・・・・

舞台でも最後の結婚式の時は、二人とも禿げ頭になっているのまで再現。
少女コゼットがまた歌も上手くて愛らしいこと!

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ミュージカル1度目は白人、2度目は黒人のシャベール警部だったけど、どちらもしっくり来なかった、まさにこの人!ラッセル・クロウがぴったり!!

なぜだろう?
すっかりダイエットを諦めたラッセル・クロウが、水を得た魚のようにその体躯を生かしたジャベール警部を好演。

唯一字幕の無いミュージカルで理解できなかったのは、ジャベール警部が橋から身を投げてしまうくだり。
今回、彼が生きる目的を無くしてしまった・・・というのが判って、納得したわ。
でも、そうするとラッセル・クロウがやんちゃだということがどうしても引っかかって、そこまで生真面目なジャベール警部って、どうしても思えなくて・・・・
(何か裏のある警部ってイメージになっちゃう)



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エポニーヌ(サマンサ・バークス)は、愛するマリウスのためにコゼットとの逢引を手伝う

全編通して『自己犠牲』を美徳として描いていてるこの作品。
1度目のミュージカルでは、このエポニーヌに焦点を当てていて、本当に心から素晴らしかった!
舞台もこうして演出の仕方によって、印象も違ってくるものだと関心した記憶がある。

一方的でも愛している男性の胸で死んでいくエポニーヌは、宿屋の夫婦の娘とは思えない純真さで、流れる涙を抑えられなかった☆
それにしても、こんなにベルトで細く閉めて、よく朗々と歌えるなぁー

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大きな愛の犠牲の上に結ばれる二人
ミュージカルではイマイチ一目惚れに縁遠いかんじの二人が演じていて、ちょっと・・・・だったけど、今回はバッチリ!
映画「マンマミーア」でも鈴のような歌声だったアマンダが、再び純真無垢なコゼットを演じて美しい歌声を披露。

マリウス役のエディ・レッドメインは「マリリン7日間の恋」でモンローに翻弄される初々しい青年を演じていたけど、家柄のいい青年らしさもぴったりで、好感度大!
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伝説のイケメンであるべき金髪の学生運動主導者アンジョルラス(アーロン・トヴェイト)なんだから、その分、イケメン度を上げないと?


胸を打つ歌声に感動して涙を流しながら、ふと冷静に考えると、あれ?まんまミュージカルをなぞっているね。
制作が舞台の生みの親、キャメロン・マッキントッシュということだからなのかな?

予告を見た時点では、よもや全ての台詞がミュージカルと同じように、歌になっているとは思わず、かつての映画「オペラ座の怪人」のように物語を普通に描いているのかと思っていた私。

できることなら、ジャン・バルジャンがどのようにして貧民の生活から人望を得て市長になっていったのか?など、もっと彼にヒューチャーした物語を展開してほしかった。

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バリケードは舞台装置を意識して・・・・
なんだか家具を積み上げて作ったバリケードは、やたら小規模で、まるで舞台装置のよう・・・・・

しかし、パリが舞台だというのに、あえてロンドンの下町訛りの英語で演じている(パパン談)ところをみても、これが英国発祥のミュージカルだということをリスペクトしたつくりになっているわけで、あえて舞台装置のような演出にしたとも考えられる。



失敗に終わった彼らの学生運動も、後にそれが引き金となって市民運動にまで発展し、最後は民衆が勝利するフィナーレを飾るラストのバリケードのシーンも舞台の終わりと一緒。

自己犠牲の精神から生まれる、明るい未来を信じて、一歩ずつ進んでいこう☆というメッセージは、低迷した日本を救ってくれると淡い期待を抱いて劇場を後にしたのだった。









レ・ミゼラブル (青)
EMIミュージック・ジャパン
島田歌穂

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