「アーティスト」無声の声

モノクロで無声映画。
まさに今年アカデミー賞総なめで映画界を揺るがした映画は、古いのに斬新、昔のよき時代を蘇らせて、堂々と3Dの時代に打って出たその勇気にまず乾杯したい。



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「アーティスト」公式サイト

<ストーリー>

無声映画のハリウッド大スター ジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)は、取り囲まれたファンの中から偶然にも一人の女性と知り合ったのが女優を目指すペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)。
端役でデビューした彼女が、楽屋を訪ねてきたとき、大物女優を目指すならと彼女の顔にほくろを描いてあげるジョージ。
それをきっかけにブレイクしていくペピーと対照的に、無声映画の衰退と共に落ちぶれていくジョージ。
妻にも見限られ家や財産まで失っていくジョージを、陰ながら支えていたのは、他ならないペピーだったのだが・・・・


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楽屋で一人芝居をしていると・・・・・

無声映画なのでやや心配していたら、やっぱり前半部分でウトウト・・・・
この肝心な一人芝居の辺り、切れ切れになっちゃった。

無声映画の時代をそのままに再現したところは、とってもお洒落でこれがまたハイセンスなんだけど、私は喋っている口元のアップが長くて、その後の台詞も長文だったのが凄く気になっちゃった。
本当の無声映画はもっと台詞が短く、ポンポンと文章が出てくるのに、ちょっとまったりしていて、この隙に眠くなっちゃったんだよね。



『言葉がないけど伝わる演技』ということで、ものすごく評価されているのだけど、私なんて英語の映画にノルウェー語字幕とか、音も雑音が多くて画像もあまりよくない機内の映画とか見慣れているから、『演技だけで感動させる』事に関してちょっとだけ人より評価厳しいかも。


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つけぼくろで一躍有名になったペピーは有頂天になり・・・・・

動きも少しコミカルに見えるところなど、無声映画を上手く再現していて絶妙☆
ペピーの軽いキスが新聞に載ったために妻の逆鱗に触れ、家を追い出されるジョージとか、濃厚なラブシーンがあったわけでもないのに・・・・・このあたりも昔っぽいne☆
それにしても、妻は最初お母さんかと思うくらい・・・二人に愛情はなかったのかな?


あえて軽い展開にしているのかもだけど、その分、ペピーがジョージを愛しているのかどうか、ちょっと伝わらなかった。(寝ていたから??)
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全てを失ったが、プライドだけは捨てなかった

ジョージが絶望的になって全てを灰にしようとしているところで、犬のアギーが大活躍!
この辺りでは泣けてくる~
さすが『金の首輪賞』を取るだけの事はあるね☆


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トーキーで撮影中の監督はペピー人気でご満悦

「ジョージを映画に出してくれなきゃ、私降りるわっ」今や大物スターのペピー。すごいエリカ様だ。



ジョージへの愛情が次第に明かされていって、ラストへ続くくだりは、サイレント映画お得意の思い入れたっぷりの音楽で盛り上げて見事☆
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タップのシーンは二人が未来に向かって飛び出していくかのよう・・・・

3Dでもないのに、こちらに向かって飛び出してくるかのようなタップシーンは、彼らの輝く未来に突き進んでいく様が描かれて秀逸。
モノクロ・サイレントの魅力と、トーキーの楽しさを融合させていくところなど、終盤までのシーンは思わず鳥肌が立ってしまうほどだ☆

評判に違わず意欲的で素晴らしい作品に間違いない。




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