「ゲーテの恋 君に捧ぐ『若きウェルテルの悩み』」悩みは同じ

ゲーテは読んだことがない。
それは「若きウェルテルの悩み」が、もっと哲学的に悩んでる話と思っていたから。
あれー?普通に恋愛小説だったのね・・・・


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「ゲーテの恋 君に捧ぐ『若きウェルテルの悩み』」 公式サイト



ざっくり言ってしまえば、普通の悲恋もの。
それでも作家『ゲーテ』の誕生秘話ということと、当時の生活をしっかり再現できているところが、とても興味深かった。


<ストーリー>

法律を学ぶかたわら、作家を目指して詩や小説を書くものの、なかなか芽の出なかったゲーテ(アレクサンダー・フェーリング)。
ついに父親(ヘンリー・ヒュプヒェン)の逆鱗に触れ、命じられて田舎町ヴェッツラーの裁判所で実習生として働くことになる。

そこで厳しい上司のケストナー参事官(モーリッツ・ブライブトロイ)に鍛えられるが、自由奔放なゲーテは、同僚のイェルーザレムと意気投合し、繰り出した酒場でシャルロッテ・ブッフ(ミリアム・シュタイン)と運命の出会いをはたす。
恋に落ちる二人だったが、そうとは知らない参事官はシャルロッテに求婚し、幼いきょうだいたちの将来の為にお金持ちと結婚することを望む父の勧めで、しかたなく承諾するのだが・・・・




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ゲーテの実家はお金持ち


お金持ちの放蕩息子に、ぴったりのアレクサンダー・フェーリング。
父に叱られ、ちょっとオロオロするシーンは、それが200年以上も昔の話とは思えない。
いつの時代も、何処の国でもやっていることは一緒ね・・・・とものすごく感情移入☆

豪華絢爛でお伽噺のようなストーリーの多いコスチュームプレイ(ナースじゃなくて☆)に比べて、ぐっと親近感を覚え、身近に感じることができる。


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小説を出版社に送るも、才能なしと付き返され・・・・


詩人・小説家・哲学者・自然科学者・劇作家・政治家・法律家と多彩なゲーテ。

お金持ちだから、色々な勉強が人より沢山できたのでは?と思っていたけど、どうやら有能なところは人より抜きん出ていたようだ。
何より諦めてしまわなくて、良かった良かった☆



最初の導入部分は、恋愛のところまでいくのに、ややのんびり。
後ろからスヤスヤと寝息も聞こえたり・・・・

特に、昔の生活そのままに、日中も家の中が暗い様子は、過去の歴史物映画に見られる様に、暗いけどスポット当ててちゃんと役者が見える・・・・・ようにはしてなくて、ごく自然な状態で撮影している。
なので、夜のシーンはろうそくの明かりだけで、本当に暗かったり、昼間の建物の中もとても暗いのだ。

実際ヨーロッパの古い建物は、窓も小さく、これで天気が悪かったら、相当暗いんだろうなぁと思っていたので、当時の生活が再現できていて、私はそこが結構気に入ったのだけど、やっぱり真っ暗だと寝ちゃう人もいるよね☆


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母を亡くし、幼いきょうだいを面倒見るロッテ


くしゃくしゃの髪のシャルロッテは、あまり美人に思えなかったんだけど、子供たちの面倒を見ながら明るく天真爛漫な様子を見ていると、こちらもどんど彼女に惹かれていく☆
それこそ最近の恋愛物には見られないくらいのうぶな二人の恋が眩しいのだ。


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目を掛けていた部下が、実は婚約者の恋人だったとは知らず・・・


厳しかった上司に気に入られ、恋の相談まで受けたのに、まさか相手が自分の恋人だったとは!
ゲーテの恋愛指南どおりに「告白の台詞」を言うケストナーが、ちょっと可愛い。
そして彼なりに苦悩するところが、静かに胸にひびく。

あれ?そういえば、前回見た「ミケランジェロの暗号」でも親友と思っていた人に恋人を奪われていた役だったyo



失意のどん底で生まれたのが、まさに「若きウェルテルの悩み」
『恋に破れ自殺をするという』社会現象まで巻き起こす、当時のベストセラー小説になった。
当時アマゾンもなかったのに、社会現象を巻き起こす口コミって!本当に凄いことだよね☆


誰でも1本は小説を書ける・・・・・つまり実体験を書けばそれが1つの物語なわけで。
一瞬、なぁ~んだ、そういう事?とちょっとガッカリ。

とはいえ、彼が私小説だけで終わらなかったということは、それだけ彼の才能が素晴らしかったという事なのでしょうね。



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