「THE LAST MESSAGE 海猿」本当にバルブを閉めた人

いやはや、参った。
まさか飛行機の中でこんなに号泣することになるとは、思ってもいなかった。
「海猿2」では、ラストの失笑にイマイチさがあったので、今回もそれほど期待してなかったら、なんのなんの。
一人だーだー涙を流すことになるとは・・・・



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 「THE LAST MESSAGE 海猿」 公式サイト



私にしては珍しく、ドラマから映画まで気に入っている人気シリーズ。
泳げない私にとっては、錘をつけての潜水訓練を見ているだけでも、相当に息苦しく、ただひたすら感心するばかりなのだけど。
命のキケンを顧みないで救助に挑む『海猿』魂に、こちらもついつい力が入ってしまう。



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新米の機動救難隊員 服部(三浦翔平)は、任務に不安が隠せない・・・・・


<ストーリー>

日本の沖合いで事故に見舞われた天然ガスプラント「レガリア」に、大型の台風が接近していた。
仙崎大輔(伊藤英明)はバディの吉岡(佐藤隆太)と救助作業中に、さらに爆発が起きる。

取り残された設計主任である桜木(加藤雅也)と医師の西沢(吹石一恵)作業員の木嶋(濱田岳)を救助しているうちに、台風の影響でヘリも近づけない状況になる。

一足先にヘリで救助を行った吉岡の代わりとして、新米の服部と新たなバディを組む仙崎は、助かる手立てはプラントを沈めるしかないと判断したのだが・・・・・





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ふぁいっとーっ!いっぱぁああああーつっ!!


もう最初から最後まで、オロナミンCである。
力入りまくり。
何しろ佐藤隆太にぴったりの役だ。



過酷な救出シーンまでは、食堂でだらだらといがみ合いをしていて、ちょっとイラっとさせるが、ここで桜木が「船に女性が乗っているなんて・・・」という台詞はちょっと納得。

最近では女性の進出も結構あるらしいけど、昔は基本石油プラントや船には、女性は乗せないことになっていたというのは、本当のことらしい。

というのも、むかし船のへさきには、女神の彫刻があったように、海の女王を怒らせないために(つまり海難事故にあわないため)女性乗組員は乗せてはいけなかったのだ。

勿論、こんなのは伝説だから、現代社会ではそんな差別はいけないことなのだろうけど。




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人の安否を確認しないうちに、シャッターを下ろすとか無いし・・・と思ったけど、安全確保には一刻を争う



唐突だけど、パパンは石油関係の仕事なので、新入社員のときは研修で掘削リグにも勤務したことがある。
高所恐怖症のパパンにとって、最も過酷なのはヘリに乗るときと、下が編み目になった掘削リグ上での生活らしい。
一度乗ったら次の交代のヘリが来るまで1ヶ月乗船だ。


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猛火の中で、バルブを閉める!緊迫感溢れる白熱の演技


そんなわけで、今回は海猿の活躍以上に、掘削リグでの事故に気持ちが入って見てしまった私。

何しろ、アメリカで起きた石油掘削プラットフォーム爆発事故による石油流出のニュースがまさに2010年の出来事であるだけに、生々しい映像なのだ。

実は石油会社に、今後の事故防止に役立つようにと、事故当時の記録が先だって配布されたそうだが、そこには驚くべき事実が記録されていたのだ。



まさに爆発事故が起きている最中、更なる大爆発(パイプからすごい圧力で上がってくる石油に引火する可能性)を防ぐために、現実にバルブが閉められていた・・・・ということが記録から判ったのだ。
完全に停電しているにもかかわらず、人力では到底閉まらないようなバルブを仙崎同様、手動で次々と閉めていた人が実際にいたというのだ!!!

今回の事故で無くなった作業員は11人。
石油流出の自然環境汚染ばかりが報道されているけど、実は大事故を最小に留めようと、命を投げ出して映画さながらにバルブを閉めた海の男たちがいたのだ。



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CGも見事で、よりリアルだ



荒れ狂う海で、掘削プラットフォームから船へ乗り移るとか無理だし・・・・とかは、目をつぶって、とにかく迫力の映像に釘付け。
映画だから生きて助かるお話も、『海猿』シリーズだから「助かる」ことがわかっていながら、ハラハラドキドキ。


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どうしても最後は環菜とのラブシーン


パート2で散々笑いものにされたラストのラブシーンを、再びここでも。
とはいえ、不自然な感じはせず、さりげなく「ダイハード」っぽく仕上げていたので、今回は合格!



もうこの時点で号泣しまっくっていたからね、ラストはある意味『お約束』でも、もう充分。
でも、すっかり逞しく成長した仙崎も、これで見納めはちょっと寂しいな・・・・


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