「縞模様のパジャマの少年」今年最高の1本

ずっと前から気になっていて、観たかった作品。
そしてこれは、今年忘れられない1本となって、心に深く刻まれる映画となることだろう。



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 「縞模様のパジャマの少年」 公式サイト


<ストーリー>

ベルリンで何不自由なく暮らしていたブルーノ(エイサ・バターフィールド)一家は、軍人である父親(デヴィット・シューリス)の転勤に伴い、郊外の家に引っ越してくる。
退屈な毎日で、冒険好きのブルーノは行ってはいけない裏庭の先に、不思議な農場を見つける。
そこには、いつもパジャマを着て一人で座っている少年がいた。

同じ年の少年シュムエル(ジャック・スキャンロン)と次第に友情を深めていくブルーノだったが、グラス磨きに派遣された時に、お菓子をあげたのを見咎められ、思わず「こんな子知らないよ。お菓子は勝手に食べたんだ。」と嘘をついてしまう。

その日から姿を見せなくなったシュムエル。
毎日おもちゃを持って有刺鉄線のところまで行くが、久しぶりに現れた彼の顔には・・・・



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お金持ちのブルーノには、お友達もいっぱい

ワイシャツにベストにハイソックスが、私の天敵。
お金持ちの坊ちゃんの象徴だから?
なーんか、ムカツクんだよねー

しかも、純真で無垢で、顔もかわいくて・・・・・
彼の運命にどんな罰が与えられたかと問われたら、その純真さが、罪なのだ。


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偉い軍人さんの父は、ハリーポッターのルーピン先生



戦争当時誰でもそうだったように、国のために自らを滅して国のために働くことが大切だと、信じて疑わなかった父。
しかし、その仕事は強制収容所の指揮監督で、ユダヤ人処理の能力を高めた施設造りにやっきになっていた。
祖父も同じように、ユダヤ人を排斥することが、最も重要な任務だと公言してはばからなかった。

何の疑問も持たずに、国のために働くその純粋さが罪である。


反対に、8才の子供に戦争教育をする夫に対して、不満をぶつける妻。
強制収容所にかかわる仕事をなんとか変わってほしいと、夫に言うが、喧嘩になるばかり。



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鉄条網の向こうの少年 シュムエル


収容所の子供達は意地悪するからいやだと言って、一人でいつも座っている。
ブルーノは、越してきてから初めてできたお友達に、大喜び。

大きなゴムボールを投げ入れるが、「ボールはやめて!」と言われて、「ボール嫌いなの?」と聞き返す。
ブルーノには、ボール遊びをしているのを見つかったらとんでもないことになってしまうなんて、想像もつかないのだ。


最後はだいたい想像がつく。
つくだけに、辛い。
なんとかしてー!と叫びたくなるが、その子だけ助けていったいなんになるというのだろう?




ちなみにロンドンで借りている家のオーナーは、ユダヤ人である。
しかも住んでいる地域の80%がユダヤ人という地区だ。
彼らは金曜の夜と土曜には、シナゴーグ(ユダヤ教の教会)に集まり、会食をする。
翌日も家族総出で、男性は暑い日もブラックスーツに黒いハット、女性もモノトーンを基調とした‘正装‘を着て、毎週必ず教会へ向かう。
周り中にそういう方々がいっぱいいると、何か自分達が不思議な世界に紛れ込んだような気分になる。

会食と言っても、彼らが食べるのはコーシェルフードといって、特別な料理だ。
お祈りした肉に、コーシェルな素材を使った質素な料理。
牛肉とミルクを合わせて使ってはいけないし、牛肉を食べたら、3時間(人によっては6時間)あけてからでないとミルク入りのものを口に入れてはいけないのだそうだ。

それは簡単なようで、結構大変な作業なのである。
一度、「何故、そうしなければいけないの?」と聞いてみたことがある。
答えは「聖書にそう書いてあるから」






映画の中でブルーノは「何故、ユダヤ人だとだめなの?」と父親に聞くシーンがある。
「それは、聖書の中で彼らが裏切ったからだ。」



お互いの信じる‘聖書‘は違うものなのか、私はあまりよく分からないが、聖書の教えで決まる人生を彼ら自身も納得しているのだろうか?と、ふと疑問に思ってしまった。









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