「エリザベス ゴールデン・エイジ」試写会 

息を呑むような美しい衣装は、まるで肖像画そのもの。
王宮や教会の荘厳かつ厳粛な雰囲気
晩餐会の華麗でありながら、華美ではない装飾
それでいて、宮廷絵巻にとどまらない、数奇な運命をたどるイングランド女王1世の、心の内面を深く描いた作品は、胸にすごい迫力で迫ってくる。

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「エリザベス ゴールデン・エイジ」公式サイト
私の中で一押しの衣装。
侍女と共に、天使のような白いドレスで教会へ参拝するシーンは圧巻。
誰でも跪いてしまう・・・・・

そもそもこんな衣装は、昔女王が自分の威厳を示すために、大げさに肖像画に描かせたもので、実際にはありえないのだろうと、長年私は思ってきた。
でも本当にやろうと思えばできるんだ~(ひたすら感心)

大臣の衣装も、スペイン人の衣装も、冒険家ローリーの衣装も、歴史に残された肖像画と寸分違わない。
まるで美術史で習った油絵から、そのまま人が抜け出したようだ。

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スウェーデンの若い王子との見合い。
若さゆえKYな彼が、必死で覚えた英語でお世辞を並べ立てるのが笑える。
歴史的にも才女のエリザベスは、流暢なスウェーデン語で答える。
(実際、五ヶ国語を喋っていたらしい)

当時勢力を拡大していたカトリック派と対立している、プロテスタントのエリザベス。
圧力に負けずに外交をうまく運ぶために、たびたび見合いの席を設けながら、その実独身を通した。
女の幸せを捨て、国家に添い遂げた「ヴァージン・クィーン」として一生を捧げたのだ。


<ストーリー>

25歳でイングランド女王に即位したエリザベス(ケイト・ブランシェット)は、その類まれなる英知をもって、国内外からの圧力にも負けず、立派に国を治めていた。

しかし、全てのものを思うように動かしているように見えて、唯一彼女の思い通りにいかない事があった。
それは女として生きること。

アメリカ大陸から帰還した航海士ローリー(クライヴ・オーウェン)(との出会いは、エリザベスをときめかせるものだった。
互いに尊敬の念を超える感情を抱くが、国に捧げた自分の信念を貫き、美しき侍女のエリザベス(アビー・コーニッシュ)に自分を重ね合わせて、ローリーに近づけ、擬似恋愛をするのだが・・・・・



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ローリーとお気に入りの侍女エリザベス(通称ベス)を踊らせる。
ベスと自分を重ね合わせるが、二人が本気で愛し合うようになればなるほど、湧き上がる嫉妬の気持ちは抑えきれず・・・・・


真実は小説より稀なり
というけど、実際の歴史はもっともっと複雑。
てっきり映画用に話をふくらませているのかと思いきや、ローリーとベスの間に子供が生まれたことによって、二人が追放されるのは歴史上事実のようだ。



しかもエリザベス女王には、実際にはこのローリーの他に、愛人は2人いたらしい。


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華麗な衣装や、女王の恋愛ものなどでお茶をにごさない。
女王を暗殺すべく渦巻く陰謀、いったい本当の見方は誰か?
迫り来るスペイン艦隊との激戦。
陰謀に加担したとして処刑された従姉妹のスコットランド女王メアリーを処刑したのを発端にして、イングランドに攻め入るスペイン国王。

戦いの先頭をきるエリザベス。
勇ましい姿は、まるでジャンヌダルクのようで・・・・・

フランス王朝もののように、甘くない。
凛とした美しさ、気高く崇高なまでのその姿は、神々しいまでだ。




きっちり歴史をなぞっていながら退屈させない、切ない愛と、陰謀を渦巻くサスペンス、戦闘シーンの大スペクタクルと、盛りだくさんになっている。
暗殺を企てた男を捕らえて、拷問するシーンも。

あー、よくロウ人形館でみる拷問機って、使うとあんなんなっちゃうんだぁー・・・・・



それにしても痛感したのは、‘もっと歴史を勉強すべき‘ってこと。
公式サイトでは、年表も載っている。
しっかり予習をしてから、観に行こう!!
この映画よりももっともっと数奇なエリザベス1世の運命に、驚くに違いない。





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