ゾンビにならないパンデミック映画を見る「FLU 運命の36時間」「フェーズ6」「ラスト・デイズ」「12モンキーズ」

新型コロナウィルスが世界的に猛威を振るっている今日。
日本でもまだまだその影響が大きく、完全に封じ込めたとは言い難いところ。
多くの方がパンデミックに感心を寄せているのを実感するのは、最近私のブログの中で妻夫木聡主演「感染列島」のレビューのアクセス数が多いこと。相当昔に書いた記事なのに・・・

今回は何かとゾンビが出やすい数あるパンデミック映画の中から、ゾンビが登場しない映画をいくつかチョイスしてみたyo

「FLU 運命の36時間」 (2013年)韓国
FLU 運命の36時間.jpg
消防士のジグが救助に当たって一目ぼれした女医の娘は公園に隠れていたベトナム人に持っていたパンをあげるが、密航してきたコンテナでは彼以外が新型の鳥インフルで既に全員死んでいた。
密航者を斡旋するチンピラの一人は感染してすぐに死亡。もう一人は保菌したまま菌を拡散。あっという間にウイルスは蔓延していった。
すぐさま政府はこの街を封鎖し街の住民全員を1か所に集めて隔離し検査するが、驚異的な感染力と致死率で死体は山積みになる。
開放されないことで暴徒となった住民に、感染拡大を恐れたアメリカ軍より一斉射撃せよと命令が下る・・・

妙に善人の大統領の英断でラストがあっさり解決?な部分と、死体をゴミ焼却場のようにクレーンでどさどさ捨てるところ以外は非常にリアルで見応えバッチリ。消防士と女医の恋もイヤミなく楽しめる。
対応が早く隔離も行っているのに拡散していく飛沫感染のリアルさと、現場の医者の意見を聞かずに政府が隔離と称して無理に市民を一か所に集めたせいで、逆に感染者を増やしてしまうあたりは最近のニュースにまるまるリンクしていて背筋が寒くなる☆
加えて半年ほど前にイギリスへ密航中のベトナム人39人が、怪しまれないよう冷凍庫のスイッチを入れて入国したものの時間が掛かって全員死亡していたという事件も思い出される。


「フェーズ6」 (2006年)アメリカ
ふぇーず6.jpg
100%致死率のウィルスによりゴーストタウンと化した街を、想い出の海に向かって車を走らせる兄(クリス・パイン)と弟とその彼女たち。
奪った車の持ち主の幼女は感染者だったが、同情して車に乗せた事で恋人が感染すると、無情にも兄は自分の彼女を置き去りにする。
生きるために本性をむき出しにして、奪い殺してひたすら走るが遂に兄も感染していることが判る。弟は怪我をして瀕死の兄を…
そうまでして生き残ることに意味はあるのか?と言う台詞が胸に迫る。
ただ、人でなし過ぎる兄にクリス・パインがハマリ過ぎていて、せっかく余韻を持たせた切ないラストもちっとも主人公に感情移入できない所が難。
ゾンビは出ないのにゾンビ映画の雰囲気を漂わせている。
何故こんな状況なのにすぐマスク外す?というハリウッド映画あるあるで突っ込み多いけれど、電気もガソリンもなく荒廃している街で生き延びるために奪い合う姿は、まんざら映画の中の出来事ではないとアメリカで銃が売れている報道を聞いて納得。

「ラストデイズ」 (2013年)スペイン
ラストデイズ.jpg
謎のウイルス蔓延で全人類が屋外に出るとパニック発作で死亡してしまう病に感染した。家やオフィスから出られず備蓄食料を分け合っていたが、都市機能は完璧に崩壊し、次第に食料を巡って争いが絶えなくなっていた。
オフィスの地下を掘り進めようやく地下鉄線路へと脱出し、マテオは身重の妻を探しに行く。
しかし既に臨月を迎えていた妻がいたのは、地下で繋がっていない向かいのビルだった・・・

なんと「フェーズ6」の監督。どんだけパンデミック好きなんだ!?
窓は開けても平気だけど、一歩でも外に出ると心臓発作を起こしちゃう謎過ぎる設定はB級感たっぷり☆
ただしよくある『ゴーストタウンになっているのに、いつまでも水や電気が使えちゃう』ゾンビ映画よりはずっと周辺環境にリアリティーがある。(ゾンビが出ている時点でリアルじゃないけど・笑)
生まれた子供たちは免疫を備えていて、彼らが新しい未来に向けて外の世界へ巣立っていくラストシーンはちょっとだけ明るい気持になって良かった♪

「12モンキーズ」 (1996年) アメリカ
12monky.jpg
ウィルス拡散によりほとんどの人類が死滅した2035年から時間旅行をしてその原因を突き止めようと派遣された囚人のジェームズ(ブルース・ウィリス)は送られた1990年で虚言癖を疑われ精神病院に入れられてしまう。そこで謎の団体「12モンキーズ」の存在を知る。
担当の女性精神科医も疑っていたが、数度の時間旅行でジェームスが真実を話していると感じたキャサリンは共に人類滅亡を阻止しようと奮闘するが・・・

SF作品なので趣向はちょっとちがうけど、パンデミックを予感させるラストと謎に満ちた展開は何度見ても飽きない傑作。若きブラット・ピットの怪演が見もの。
近未来なのにまだブラウン管なのと、いかにもテリー・ギリアム監督らしい近未来的装置や防護服はちょっと笑える。
見た後、あれこれ考察したくなる印象深い作品。


この他、お馴染みの「アウトブレイク」や「コンテイジョン」、友人がおすすめしていたスペイン映画「クローズド・バル」なども気になるけど、amazonプライムでは有料だったのでまたの機会に。


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この記事へのコメント

ごみつ
2020年03月22日 23:06
こんばんは。

パンデミック映画、色々とご覧になられたんですね。

「FLU」は、アマプラに最近アップされたみたいですよね。「フェーズ6」と「ラスト・デイズ」は知りませんでした。
「12モンキーズ」は超大好きな映画です。ただ見たのがかなり前なので細かいところは全部忘れちゃいました。(;^ω^) ブラッド・ピットってもともとは、こういういかれた役柄が得意だったんですよね。

感染ものは凄く流行ってて、うちの店でも、小松左京の「復活の日」とか、カミュの「ペスト」がめちゃくちゃ売れてますよ。
そのほか、感染症の歴史ものも人気。皆さん、関心があるんでしょうね。
ノルウェーまだ~む
2020年03月22日 23:33
>ごみつさん
>
そうそう、パンデミック小説も売れているのだそうですね~現場にいらっしゃると最近の傾向とか実感しやすいでしょうね☆
私はスティーブン・キングの「ザ・スタンド」を読もうかと思っています。
「12モンキーズ」は私も全く同じで、随分前に見たのでそれこそ超大好きで何度も見たのに細かい所忘れてて、今回SFは入れないつもりだったのがつい見ちゃいました♪
2020年04月05日 07:37
12匹猿はそういえば見たことあるようなないような…内容おぼえてないと、見たうちに入らないでしゅね。
ノルウェーまだ~む
2020年04月05日 11:08
>ボーさん
>
「12モンキーズ」はとんでもなく印象深い映画でしたので、きっと見たら覚えているはず!

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