「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」☆成長ものがたり

アカデミー賞にノミネートされていなかったら、正直観に行ってなかったかも。
そしてスピルバーグならではの生真面目なつくりが、前半あくびを何度も出させることにもなった。
一昨年オスカーを受賞した「スポットライト 世紀のスクープ」と比べると、ややメリハリが足りなかったかな…


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「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」 公式サイト

<ストーリー>

自殺した夫に代わりトップの座に就任したキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、父の時代からの役員たちには陰口をたたかれながらも気丈にワシントン・ポストを盛り立てるべく奔走していた。

そんなとき泥沼化したベトナム戦争に関する機密文書を国防省から漏えいし、ニューヨーク・タイムスが暴露記事を掲載、ニクソン政権から掲載差し止めを請求されることになった。
独自ルートで残りのペンタゴン・ペーパーズを入手したグラハムと編集トップのベン(トム・ハンクス)は、社運と友情と報道の自由との間で決断を迫られるのだが…


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この物語は一見、米国政府の闇を暴いていくサスペンスフルな社会派ドラマのようであって、実はアメリカで初の女性新聞発行人となったキャサリンが名実ともにワシントン・ポストのトップとして成長していくお話なのだ。

ある意味普通の主婦が、こんな大きな決断を迫られる新聞社のトップとしてやっていくなんて驚き。
前半部分では株を上場したり、有力者を集めてパーティーをしたりとキャサリンは本筋とは関係ない事をしているようにみえるのも、彼女が後半、本腰を入れて全米を揺るがす大きなリークと向き合っていくところに繋がっていてるのだ。

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登場人物が多すぎて、誰の話をしているのか、誰が敵で誰が味方なのか判らなくなってしまうぅ~
外国の小説を読むと、途中で登場人物が誰だったか判らなくなって、何度も裏表紙の登場人物の説明のところに戻っちゃう私には、ちょっとハードル高かったかも(笑)

公式サイトでは内容を詳しく説明している(全部明らか)ので、予習しておいた方がしっかりと楽しめるんじゃないかな。
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後半ぐっと白熱したシーンが連続し、ハラハラしてくる

新聞社にお勤めの方は本当に大変!!知り合いに大手新聞社の方がいらっしゃるのを思い出して改めて感心しちゃった。
トム・ハンクスが存在感のある編集トップを熱演。

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キャサリンの英断に胸がすく想い

一番面白かったのはウォーターゲート事件を匂わすラストのシーン☆
ニクソン大統領と思われる後ろ姿に、鮮明に聞こえる通話の内容は、勿論ウォーターゲートの盗聴疑惑。
このあとウォーターゲート事件を記事にしていたのはワシントン・ポストだけだったらしいので、キャサリンがその後もぐいぐいと頑張っていくことを匂わせて終っているのが面白かった。



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この記事へのコメント

2018年04月05日 13:31
まだ~むさん、こんにちは。
この作品、すご~く楽しみにしていたし、実際評判もなかなかよいみたいですが、まだ~むさん的には今ひとつでしたか...う~ん。
アドバイスにしたがって、公式サイトで予習してから見に行きたいと思います☆

そしてこの映画のあとに「大統領の陰謀」へとつながっていくのですね~ なんだか興奮します☆
ノルウェーまだ~む
2018年04月06日 00:00
セレンさん☆
実録モノや真摯な映画をお好みのセレンさんなら、きっと気に入られると思いますよ。
私は寝不足も手伝って前半気が遠くなっていたので、その辺入り込み方が足りなかったのかも…
セレンさんの感想楽しみにしていますね☆
2018年04月06日 23:55
個人的には『スポットライト世紀のスクープ』は報道記者のあるべき姿を描いた作品に対し、この作品は報道会社のあるべき姿を描いたものではないかと思いました。
だからハラハラドキドキもメリハリもありませんが、地味に格好いい社主になっていくキャサリンが下した決断の大きさがじわじわ伝わってくるところが好きでしたよ。
ノルウェーまだ~む
2018年04月07日 00:13
にゃむばななさん☆
私もキャサリンがきっぱりと決意し、堂々とベッドへ眠りにいったところと、裁判を終えて多くの女性に温かい眼差しでエールを送られているシーンは大好きでした♪
地味に格好良かったですよね~~
ノラネコ
2018年04月07日 19:41
重要な公文書を、捨てただの無くなっただの言ってる国から見たら、隠蔽の証拠であっても「ちゃんと取ってあるだけマシじゃん・・・」と思ってしまいました。
もちろんアメリカ人向けの作品だけど、日本でもタイムリーになっちゃったのが皮肉。
ノルウェーまだ~む
2018年04月07日 21:58
ノラネコさん☆
良い具合に日本でもタイムリーでしたね!
そもそも文章にする段階で嘘書いちゃう日本より、ちゃんと調査してちゃんとレポートは上がっているけれど内緒にしちゃうアメリカはまだマシなのかもしれないです。
2018年04月08日 22:45
日本でもタイムリーな作品でしたね。
確かに前半はテンポが遅く感じましたが大量の文書が部屋に山積みのあたりからは面白くなってきました。
一般紙ではないのですが小さな新聞社に勤めているので、ああいう上司がいたらやりがいがあるのになーって思いながら観てました^^;
ノルウェーまだ~む
2018年04月08日 23:53
yukarinさん☆
えええええーっ!?
長いお付き合いなのに、yuakrinさんが新聞社にお勤めだったなんて全く知りませんでした!!!
それはストレスも溜まって大変だわ~~ご苦労様です!
半ばあたりのホテルで缶詰めで頑張っているあたりから、かなり息詰まる展開で面白かったですね☆
ごみつ
2018年04月18日 21:41
こんばんは!

私もちょっと前に見てきて、やっとこさ記事にしてみました。

確かに、ストーリーはちょっと早めのテンポで粛々と進んでいくので、お話がつかめないとポカンとしちゃう感じでしたよね。

ワシントン・ポストの当時の社主が、夫から引き継いだ経営には素人の女性だったとは知らなかったので、彼女の成長物語としても楽しめましたよね。
苦労しらずのお嬢様だったキャサリンが、あれだけの決断をする。ちょっと興奮しちゃいます。

もしも「大統領の陰謀」が未見でしたら是非。これを見てこの一連の事件の全体像が掴める感じですよ。
ノルウェーまだ~む
2018年04月19日 22:20
ごみつさん☆
普通の主婦のキャサリンが次第に企業人としての自覚を持っていくところは、ホント興奮しましたね~
専業主婦の自分にとっても、刺激のある作品ではありました。

「大統領の陰謀」って見た事ないです!!
今度探してみますね☆ありがとうございます~
2018年04月24日 22:05
原題"THE POST"に
社長ポストという意味もあるよね
展開も
過去の実話を元に娯楽映画に仕立て
今の時代に直結するテーマ
伝統はある。
経営は時代遅れの同族
順調でないワシントン・ポスト
不本意ながらも背負わなければならない
彼女の挫折や妥協
経営者としての強い判断
そこまでの経緯
国と新聞社の表現の自由をめぐる抗争
仕事へのプライド・家族愛
それぞれのキャストも
くーーっ💖上手かったわ
ノルウェーまだ~む
2018年04月24日 22:15
qちゃん☆
なるほどー社長のポストっていうのにかけていたのね☆
ただの社長夫人から経営者トップへ成長していくのを、派手すぎない演技でしっかりと演じ揚げていたものね。
キャストみんな良かったデス。
ふじき78
2018年04月27日 00:39
あーでも、メリル・ストリープの演技は眠りを誘う速度と言えば速度かもしれない。
ノルウェーまだ~む
2018年04月27日 10:52
ふじきさん☆
前半の物語の展開に加えて、ゆったりと落ち着いたメリルらしいトーンがあくびを誘いました~~
2018年05月17日 12:57
こんにちは!
私も同じく生あくび派で、これまた同じく「スポットライト 世紀のスクープ」に比べるとメリハリが無かったとおもってしまいました。
こんなに時事的な切羽詰まった展開なのに、躍動感が無いんですよね…。
でも、正に王道中の王道という出来ではありました。スピルバーグ×トム・ハンクス×メリル・ストリープだものねぇ…王道にならないはずないでしょう、と。
ノルウェーまだ~む
2018年05月17日 21:51
ここなつさん☆
この王道感が逆に映画としては評価に繋がったのかもしれないですね。
それにしても、こんな風に政治の裏側を暴く映画があっても、トランプさんはあんなことをするのだから、響かない人には響かないのですね…(汗)
トランプ支持者の為だけに起こした戦争に、若き兵士が投入されるのかと思うとなんともやりきれないです。

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