「オクジャ」☆隠れた大傑作

ビジュアル的には特にそそられもしなかった作品なのだけど、私の中の永遠の傑作「グエムル-漢江の怪物」のポン・ジノ監督の作品なのだから、これが面白くないわけがないよね!
ネット配信だけで公開するNETFLIXでは勿体ないほどの、美しい韓国の大自然に、本物と見紛うばかりの新種の生物のビジュアルはあまりにリアルで驚くばかり。


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「オクジャ」 公式サイト

<ストーリー>

韓国の山奥の片田舎で巨大な動物オクジャと仲良く暮らしていたミジャ(アン・ソヒョン)は、訪ねてきた人気番組の司会者(ジェイク・ギレンホール)にナンバーワンだと褒められ気をよくしている隙に、オクジャを連れ去られてしまう。
実はアメリカの食肉会社から委託されて飼育していたのだと知り、ミジャは貯めていた小銭を握りしめ、オクジャを追って、先ずは韓国にある食肉会社へ乗り込んでいく。
そこへ突然、謎の黒覆面集団が現れ・・・・


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韓国映画ならではのこの湿度が好き

この映画は一種のモンスタームービーでもあるわけだけれども、ハリウッドのそれのように、街を散々壊しておいて、怪獣やっつけました、恋人助けましたハイ!私がヒーローです・・・というような乾いた仕上がりに対し、「グエムル~」のようにアジアの湿度と韓国ならではのじっとりとした情念が溢れ出る映画が私は好きなのだ☆

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オクジャとミジャはとっても仲良し

オクジャは皮も堅そうで、ちょっとゾウっぽいカバ?キモカワイイゆるキャラといったかんじ。
ミジャが幼少の頃から亡くなった両親のかわりに、『互いに』愛を注ぎ合ってきた。
しかし家畜には名前を付けてはいけないのだ。勿論、食べる為に飼育をしているとはミジャは知らなかったわけだけど・・・

それにしても結構な知能指数がある動物でビックリ!遺伝子操作で大きさだけでなく知能も高くなったのかな??

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バカっぽい人気司会者をジェイク・ギレンホールが振り切った演技で見事に怪演。
まさにいるいる!アメリカの動物番組でライオンと戯れたりするこういう人!(爆)

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なんと悪役は二人のティルダ・スウィントン!
憎たらしいけれど実は可哀相な悪役、こっそり遺伝子操作して巨大な豚を大量生産し大儲けしようと企む食肉会社のCEOで、アメリカでミジャとオクジャの感動的再会シーンを演出しようとするが・・・
それにしても結構なブサイクメイクで、よくまあこんな憎まれ役を引き受けたものだわ~

ただ残念なのは、彼女は父とも姉とも憎み合っているけれど、その辺りの事情はちょっと呑み込めなかったかな・・・

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動物愛護団体ALFの代表(ポール・ダノ)は、動物の虐待に反対する活動をしているのに、失敗をしたメンバーをボコボコにする

お話はポン・ジュノ監督が影響を受けたとする「ブタのいる教室」(妻夫木聡 主演)にも通じる。
肉食文化を否定するわけではないと監督が言うように、一見悪役のティルダも雇われた動物学者のジェイクも決して悪ではない。
そしてこの映画に出てくる人物は皆どこか偏っていてオカシイ。
完全な悪も居なければ、正義もまた居ないのだ。

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ミジャの一途さは可愛いだけでなく、激しいカーアクションもこなして韓国版イモトばりに活躍する

疾走するトラックの屋根に飛び乗り必死でつかまるとか、子供にやらせていいの?という様なシーンもいっぱい。
時々クスッと笑えて、ほっこり、勿論ヒヤヒヤもあって、存分に楽しめる!!

劇場公開が無いのは残念だけれど、先ずはお試しで視聴できるから是非とも観て欲しいな~♪




この記事へのコメント

2017年07月12日 15:47
こんにちは。
Netflixは結構おもしろそうな映画やドラマをやっているので気になっているのですが、契約して見るほどの時間はきっとないだろうな~と躊躇しています。
この作品、一見スリラーっぽい?けど社会派の面もあってなかなかおもしろそう!見てみたいです。
それにしてもジェイクがこんなになっちゃうなんてショック。><
ノルウェーまだ~む
2017年07月12日 18:08
セレンさん☆
スゴイでしょう?ジェイク。
かな~~りぶっ飛んだキャラで、ジェイクと気付くまで時間がかかっちゃうくらいでした。
さすが役者さんは違うわ~と。
結構社会派なので、セレンさんも好きと思いますよ。
もしかしたら劇場でもやるかも…
2017年07月13日 11:25
ジェイクすごいですね(笑)
Netflixって独自の面白いのやってるんですね!
どっか入りたいなって思いつつ、どこはいろうかって悩んでみてます。
ノルウェーまだ~む
2017年07月13日 22:05
Nakajiさん☆
演技派とは知ってましたが、ジェイクがここまではじけ飛んでしまうとは…!本当にびっくりしましたよ~
彼を見るためだけに1か月だけでも体験で入ってみるのも手かも!
ノラネコ
2017年07月14日 19:22
主人公の女の子が「グエムル」のときのコ・アソンそっくり。
ああいう仏頂面で気の強そうな娘がポン・ジュノの好みなんでしょうね。
でもやっぱり劇場で観たかった。
ノルウェーまだ~む
2017年07月14日 22:08
ノラネコさん☆
本当にそうですよね。
PCサイズで見るには勿体ないくらい素晴らしい大自然の映像でした。
少女はグエムルの子とイメージ似てますよね(笑)
でも変にアイドル的美少女を使わないこの監督が私は好きです!そんなことしたらお話が台無しになりますからね☆

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