「パトリオット・デイ」☆ヒーローは市民
ここには事件を解決する特別なヒーローは一人も出てこない。
それは主役のマーク・ウォールバーグでさえも。
そのかわり市民の一人一人がヒーローなのだ。
不眠不休で走り回る警官たちや市民を守ろうとする州知事、撃ち合いの危険なときに金づちを投げてよこす一般市民でさえも、全てが一丸となって犯人逮捕に結びついた事実は、お決まりのFBIとの確執はなく、脚色も盛り上がりも派手な演出も一切無しなのに十分に胸を打つ。
「パトリオット・デイ」 公式サイト
<ストーリー>
殺人課のトミーはボストンマラソンの警備に駆り出されていたが、昨夜の一件で膝をひどく痛めていた。
ゴール付近の警備の最中、いきなり爆弾が爆発。
逃げ惑う人々に次々とゴールを目指す選手、パニックに陥りながらも指示を飛ばし救助に尽力する。
FBIはテロと判断、不眠不休の捜査を続け、ついに怪しい白いキャップの男を監視カメラの映像から発見するが・・・・
トミーと言う人物だけは脚色だけど、スムーズに物語を進行させるのに役立っている
無駄にドアをけ破ろうとして、なかなか開かないのもリアリティーがあり、また妻に膝に着けるサポーターを持ってきてもらうことで、現場に妻が居合わせて大変っ!!と観客をヒヤヒヤさせることにも一役かっている。
現場のパニックの様子は、私ですら胸が苦しい・・・・
当時の実際の映像も盛り込んでいることで、より生々しく緊迫感が増している。
多くの人が辛い思いが蘇っているに違いないと思うと、益々胸が苦しくなってしまう私。
泣けて仕方なかったのは、幼い子供の遺体をいつまでも現場に置いたままにしなければならなかったところ。
そばでたった一人立ち番をしている警官のその哀し気な眼差しが全ての人の感情を代弁して秀逸。
どうやって解決に導いたか・・・という話というより、FBI・警察・市民の士気が高まって、一丸となって解決していった様子が描かれている
驚いたのは日本だったら発砲するまで延々と時間がかかるところを、周辺住民を避難させる前に、ドンパチ始めるし、普通に家にシェルターがある様子だけれど、何日もそこに籠ることが出来るっていうのも凄い☆
住宅事情が違うとはいえ、危機管理意識は日本と全く違うのだなぁ~と感心したwa
FBIを一癖ある役の多いケビン・ベーコンが演じながら、全く癖も無く話は進む
無意味にFBIと地元警察が喧嘩することもなく、十分協力して事件解決が行われる。(そりゃそうだよね)
どの人も突出していないところが、この映画の素晴らしいところ。まさにそれこそが、アメリカ市民みんなヒーローを強調することに一役買っているのだ。
あえて強いて言うならば、直接犯人逮捕に導いた中国人の彼が一番頑張ったかな。
実物は弱弱しい見た目の警察署長さん以外は、実際の人物に結構似ている役者さんなのも好感が持てる。
その後も世界各地でテロは止まないことが、何より哀しいけれど、この映画が亡くなった方をクリーズアップしたお涙ちょうだい的物語にせずに、アメリカ市民が皆で一致団結してテロと戦っていく決意を見せてくれたことに大いに拍手を送りたい。
それは主役のマーク・ウォールバーグでさえも。
そのかわり市民の一人一人がヒーローなのだ。
不眠不休で走り回る警官たちや市民を守ろうとする州知事、撃ち合いの危険なときに金づちを投げてよこす一般市民でさえも、全てが一丸となって犯人逮捕に結びついた事実は、お決まりのFBIとの確執はなく、脚色も盛り上がりも派手な演出も一切無しなのに十分に胸を打つ。
「パトリオット・デイ」 公式サイト
<ストーリー>
殺人課のトミーはボストンマラソンの警備に駆り出されていたが、昨夜の一件で膝をひどく痛めていた。
ゴール付近の警備の最中、いきなり爆弾が爆発。
逃げ惑う人々に次々とゴールを目指す選手、パニックに陥りながらも指示を飛ばし救助に尽力する。
FBIはテロと判断、不眠不休の捜査を続け、ついに怪しい白いキャップの男を監視カメラの映像から発見するが・・・・
トミーと言う人物だけは脚色だけど、スムーズに物語を進行させるのに役立っている
無駄にドアをけ破ろうとして、なかなか開かないのもリアリティーがあり、また妻に膝に着けるサポーターを持ってきてもらうことで、現場に妻が居合わせて大変っ!!と観客をヒヤヒヤさせることにも一役かっている。
現場のパニックの様子は、私ですら胸が苦しい・・・・
当時の実際の映像も盛り込んでいることで、より生々しく緊迫感が増している。
多くの人が辛い思いが蘇っているに違いないと思うと、益々胸が苦しくなってしまう私。
泣けて仕方なかったのは、幼い子供の遺体をいつまでも現場に置いたままにしなければならなかったところ。
そばでたった一人立ち番をしている警官のその哀し気な眼差しが全ての人の感情を代弁して秀逸。
どうやって解決に導いたか・・・という話というより、FBI・警察・市民の士気が高まって、一丸となって解決していった様子が描かれている
驚いたのは日本だったら発砲するまで延々と時間がかかるところを、周辺住民を避難させる前に、ドンパチ始めるし、普通に家にシェルターがある様子だけれど、何日もそこに籠ることが出来るっていうのも凄い☆
住宅事情が違うとはいえ、危機管理意識は日本と全く違うのだなぁ~と感心したwa
FBIを一癖ある役の多いケビン・ベーコンが演じながら、全く癖も無く話は進む
無意味にFBIと地元警察が喧嘩することもなく、十分協力して事件解決が行われる。(そりゃそうだよね)
どの人も突出していないところが、この映画の素晴らしいところ。まさにそれこそが、アメリカ市民みんなヒーローを強調することに一役買っているのだ。
あえて強いて言うならば、直接犯人逮捕に導いた中国人の彼が一番頑張ったかな。
実物は弱弱しい見た目の警察署長さん以外は、実際の人物に結構似ている役者さんなのも好感が持てる。
その後も世界各地でテロは止まないことが、何より哀しいけれど、この映画が亡くなった方をクリーズアップしたお涙ちょうだい的物語にせずに、アメリカ市民が皆で一致団結してテロと戦っていく決意を見せてくれたことに大いに拍手を送りたい。
この記事へのコメント
まだ~むさんがおっしゃるように、市民のひとりひとりがヒーローでしたね。テロに対して一丸となって戦う、住民たちのボストン愛あふれる作品でもありました。
そう、必ずこの手のドラマでは管轄が~と手柄を競ってもめることになるけれど、ひとりひとりがそれぞれの持ち場で働きを発揮したところがすばらしかったです。
本当にそうですね~
実際お互いが協力的であって、一つの目的の為に団結したら、必ずいい方向に行く模範的な例だったと思いました☆
これはこの事件だけでなく、政治にも外交にも、いや学校とか地域でも言えることですよね。
みんながいつもこうであって欲しいです~~
憎しみを超えるのは、いつだって愛と希望なのは、ドラマ的には出来過ぎだけど、リアルだと思いたいものです。
乗っ取られたベンツのドライバーの話は、当時は詳しく報じられなかったので、興味深かった。
いやー、彼にはあの娘と幸せになって欲しいです。
ほんと!中国人の男性には恋が成就していて欲しいです。彼の活躍は素晴らしかったですね☆
大きな試練があって、そんな時に人間として、街としての真価が問われますね。愛と希望があって乗り越えられると、そこには憎しみは存在しなくなるのも凄い発見でした。
犯人逮捕
重要なのは
サンダースが地元人で
土地勘もあったという
ステップ、足を負傷、義足等
足からもボストンの傷みと再生が
解るの上手だったわ
しかし・・・これを観た後に
日本ではどうかと
考えてしまったのよ
確かに!
足を失ってからも希望を捨てず、義足で少しずつ立ち直っていき、最後にはマラソンにも参加できるようになるところが、街の再生とリンクしてて良かったよね☆
日本ではどうだろう??テロ対策法案も通ったようだし??
市民みんなが悪を倒すという信念を持っている証拠なんでしょうね。
日本は基本的に警察任せですもんね。
その辺、国民性が出ますよね、色々なところに。
ハリウッド映画でもかつては勧善懲悪が基本でしたし、世界の警察官のような意識が国民全体に行渡っている気がしますね。
日本人は真面目で協力的ではあるけれど、危険が及ぶことには慎重なところは、いい点でもあり弱腰な点でもあります。
事件に携わった捜査官たちの奮闘劇もさること
ながら、巻き込まれた市井の人々の前後の日常
はホント胸を強く打つものがありましたよね。
アジア系男性人質とか、犯人逮捕時にあんな派
手な銃撃戦が展開されていたことを知らなかっ
たんで、チョイと驚きでしたし、国が有事に見
舞われた際の団結力、愛国心をも強く感じられ
ました。
マーク・ウォールドバーグがご贔屓なんですが、
本作は抑えに抑えきったケヴィン・ベーコンに
軍配といったところです♪ (゚▽゚)v
愛国心がいい形で出てましたね。
市民の皆が心をひとつに…アメリカらしい団結力が心地よかったデス。
ケヴィンの抑えた演技、見事でしたね~
私も、私も!!
>ここには事件を解決する特別なヒーローは一人も出てこない。
それは主役のマーク・ウォールバーグでさえも。
そのかわり市民の一人一人がヒーローなのだ。
…と感じました!!
すごく的確な表現をされていらっしゃる!
そうそしてあの遺体に付き添う警察官、搬送車に最上級の敬礼をする市警の面々、本当に涙、涙でした。
でしょでしょ?
ことさら映画はたとえ実話がベースでも、やたら主役をドラマチックに描こうとしたり、逆にそのせいで思ったより盛り上がりに欠けたりして不満が出るものだけれど、特別なヒーローを作らない事で市民の一致団結感を強く出せるなんてスゴイですよね!?
遺体に付きそう警官の敬礼、涙が溢れちゃいました~
確かに特別なヒーローは出てきませんでしたね。
事件解決に関わった人たちがヒーローでした。
子供の遺体のそばにいた警官...最後に敬礼をするシーンは今でも印象に残って思いだしても泣けてきます。
実話でしたがとても緊張感があって見応えのある作品になってました!!
ほんと、敬礼をしていた警官のその切なげな表情が脳裏から離れないわ。思い出しても泣けるよね。
実話なのに淡々とし過ぎないのは、監督の手腕というのか、市民の勝利というのか、まさにこの事実が最高にドラマそのものだからなのかな…
拙ブログにコメントとTB有難うございました。
この事件の詳しい背景と展開は、この映画ではじめて知ったのですが、ホントに映画みたいな展開で驚きました。
ただ作品自体は、まだ~むさんがおっしゃる様に、無駄にお話を派手にしたり、お涙ちょうだい的にしていないのも、とても良かったですよね。
今回、P・バーグ監督とウォルバーグコンビの実録もの3作を見てみて、事実を映画化する上でのバランスの良さっていうか、きちんとテーマをおさえて描いているのにとても感心させられました。
やたら飾り立てたり演出したりしなくても、素材が良いからなのか、監督の腕が良いからなのか、非常に映画の様な盛り上がりがあり、更にしっかり感動しましたよね~
なるほど二人は不動のコンビになっていきそうですね!
「バーニング・オーシャン」もいつか見たいです!!
さすが、「パージ」が施行される国。つか全国民が銃持ってて、昔はインディアンを銃で駆逐してた時代がある国だからなんでしょうねえ。警察は頼りにならないから自分の身は自分で守る意識が強いと聞いた事はあります。
なるほどですね~
それにしてもシェルターの備蓄が凄いんですよね…彼らは。
案外普段から普通に缶詰食べて生活しているから、備蓄+食糧庫で違和感ないのかも(笑)
日本人は新鮮野菜がないだけですぐ調子悪くなっちゃいますからね。