新海誠コレクション「ほしのこえ」「彼女と~」「雲のむこう」「秒速~」「言の葉~」

「君の名は。」の繊細な世界観にすっかり魅了されたので、新海誠 監督過去作品を一気に見てみたyo
久しぶりにDVD鑑賞記録。




画像「彼女と彼女の猫」(2000年)短編
パソコンゲーム制作の日本ファルコム在籍中に自主製作して、見事アニメコンテストでグランプリを獲得した作品。

モノクロ画面とリアルに描いた部屋の中が、孤独な彼女の生活をより一層孤独に見せる。
なのに肝心な「猫」がものすごくマンガチックなところが絶妙。
寂しさの中にも、ネコによってホッコリするのが救い♪




画像「ほしのこえ」(2002年)

世界観がまるでエヴァンゲリオンなんだけど、緻密に書き込まれた風景が実に叙情的で、場所と時間を隔絶されて気持ちがすぐに伝わらないもどかしさと切なさが見事に描かれている。

宇宙の果てまで行ける時代(2045年)なのに、踏切や電柱、果ては肝心な携帯がPHSという古臭さに違和感。でも宇宙空間に居る彼女の姿はある意味、観念的なものなのだとしたらすべて納得。
印象的なラストにノックダウンさせられる☆

キャラクターデザインがいまいち。




画像「雲の向こう、 約束の場所」(2004年)「ハウルの動く城」を抑え、毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞

すでに新海監督の完成形が出来上がったと言っても過言ではないクオリティー。
ほぼ「君の名は。」の原型という印象も。

「北海道が海を隔てて外国」という、誰も思いつかないような発想力に感服する。
夢の中で彼と彼女がシンクロする壮大なファンタジーで、あくまでもファンタジーとして受け入れたいのに、のどかな津軽の風景があまりに美しく現実的で、突然始まる戦争との落差が激しく、すっと入っていけないのが難点。
しかも中学生なのに飛行機飛ばせるくらいの技術力あるし、高校入ってすぐ凄い組織に入ったりして、ちょっと無理があるかも・・・

雨と雪の降るシーンで心情を表現するなど実に巧い演出で、それがまた超絶美しい。



画像「秒速5センチメートル」(2007年)

完璧!!
切なさも初々しさも瑞々しさも、美しさも物語の展開も共感もどれも非の打ちどころのない作品☆
小学生にしてはませた行いも、3部構成で徐々に大人へ成長していき、ラストへ繋がっていく点では必要不可欠だったわけで。
唯一小学生の声は子供を使ってほしかったなぁ。

最後はPVみたい~と思いつつも、これが凄く良くて、この部分を見る為に何度も見直してしまいそう♪



画像「言の葉の庭」(2013年)

号泣!!溢れる涙は止まらない。
一貫して新海作品の作風に現れている『物語る「雨」のシーン』が、より強くテーマになっている。
実写では絶対に出来ない(お天気の日に水を撒いて撮影したり、本当の雨の日は暗すぎたり)、雨の日なのにきらめいて、雨の日なのに美しく爽やかな1コマ1コマがとても愛おしくなる。

主人公が高校生(しかもまだ15歳)なのに、学校に通いながらバイトして靴職人の道を目指しているなんて、相変わらず老成しているなぁと思うけれど、次第にこのひたむきさは15歳ならではなのだと思えてくるから不思議。



「星を追う子供」以外のすべての作品を一気に見てみると、新海監督が中学時代に物凄く思い入れがあることが判明してくる。
きっと中学生の頃の初恋が宝石のように輝く想い出としてあって、唯一この頃の恋愛こそが清く美しいと思っているのではないかな?


どの作品もその恋が成就することは無い。というか明白にはならない。
その『想い』を伝えるまでの胸の苦しさ、伝えられずにいる切ない想い、伝えられなくても遠くに居ても『愛しく想う気持ち』が、一貫したテーマであり、誰の胸をも打つ新海ワールドなのでしょう☆

短い作品も多いので、サクッと見られるし、何より鑑賞後に浄化された気分になる。どの作品も超オススメ!!!

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この記事へのコメント

2016年09月15日 10:33
こんにちは。
わ~、新海誠監督作品、たくさんご覧になりましたね~
それだけ「君の名は。」がまだ~むさんの心を虜にしたということなのでしょうね。
特に「秒速~」「言の葉~」が気になります!!
今度是非見てみますね。

私は今トランボ作品を続けて見ているのですが、どれも長くてたいへん。>< 時間のある時に少しずつ細切れに見ています。^^
ノルウェーまだ~む
2016年09月15日 11:28
セレンさん☆
トランボの映画をご覧になって、セレンさんも虜になってしまわれたのですね!?

こちらの新海作品は、見るなら「秒速~」と「言の葉~」2本で大正解なのですが、他の作品は比較的短編なので、どれもサクッと見られちゃうのが良いですよ♪
特に初期作品から年代を追って見て行くと、監督の成長が手に取るように解ってそれも面白かったです。
2016年09月18日 15:27
マッキントッシュたった一台で作り上げた『ほしのこえ』から始まった新海誠伝説。
特にファンの多い『秒速5センチメートル』と『言の葉の庭』には共通して大人の余韻で映画を〆ているのがいいんですよね。
そして男女の関係性を踏切で表現する巧さ。

それらが『君の名は。』にはなかったことが残念でしたが、こうして新海作品をご覧になってくれる方が増えることは嬉しい限りです。
2016年09月18日 15:52
こんにちは^^
わたしは見てないんだけど、娘が言の葉の庭を見て、良かったと気に入ったらしい^^
わたしも探してみてみようかな^^
ノルウェーまだ~む
2016年09月18日 18:07
にゃむばななさん☆
にゃむさんおススメの新海作品「秒速~」と「言の葉~」を楽しみに見ました!
やっぱりこの2作品は格別ですね~
そして「踏切」の意味判りました。
「君の名は。」での踏切はあまり印象になかったくらいでしたが、なるほどここはもう少しインパクトを強く踏切ネタを使ってほしかったところですね☆
ノルウェーまだ~む
2016年09月18日 18:10
みすずちゃん☆
娘っ子ちゃんもお姉ちゃんになったんだねぇ。
「言の葉の庭」は初々しい15歳の少年の悩みが主軸ではあるけれど、結構大人の物語なのよね。
是非みすずちゃんにも見て欲しいわ☆
2016年09月20日 17:00
本当に沢山、ご覧になったのね!
その位「君の名は。」がお気に召したということか。
これは益々観なくっちゃ!と思いを新たに。
明日観るつもりです~
ノルウェーまだ~む
2016年09月20日 22:31
zooeyさん☆
明日ご覧になるのですね~
私も周囲の評判の良さにすごーく期待して観に行ったのですが、あまり期待し過ぎないのが正解かも…
とにかく映像は綺麗なので、そういう意味で過去作品にとても興味を持ったのでした。
やっぱり「言の葉の庭」のほうが好きかなぁ。
2017年07月27日 19:10
Thanks for sharing your thoughts on Aj.
Regards

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