「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」R9☆小3以上の全ての人に

いやぁ、めっちゃええやん~~~、ほんま、えらい泣いてしもたわぁ~
と劇場を出るときに、思わず口をついて出てしまうことでしょう。
原作 西加奈子、監督 行定勲という情報を抜きにしても、想像を遥かに超えた素晴らしい作品に、思わず本気で愛菜ちゃんのファンになってしまうこと間違いなし☆


地味すぎる題名からは想像もできないような、素敵であったかくて、オモロくて、せつなくて、泣けちゃう映画。
関西での試写会は、どっかんどっかん笑いが起きていたのだとか。
うんうん、このノリいいね~~☆
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「円卓」公式サイト(6月21日公開)

<ストーリー>

「普通」でいることが残念でならないこっこ(芦田愛菜)は、聞いたことない言葉に出会うとジャポニカに書き留めておくのがマイブーム。
同級生の香田めぐみの眼帯や在日4世のパクくん、親がボートピープルだったゴックんが羨ましくて仕方ない。
パクくんの不整脈を真似して、ジビキ先生(丸山隆平)にしかられたこっこは、おじいちゃん(平幹二朗)にお友達が何を考えているかをイマジンするという言葉を教えてもらうのだった。

夏休みに入り、一緒に自由研究をしていた仲良しのぼっさんが松山のおばあちゃんの家に行っている間、こっこは奇妙な変態男に・・・・・



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クラスで動物を飼いたくて仕方ないこっこは、学級会で提案するが・・・・

さすが大阪の子供たちは威勢がいい。
というか、学級会議などこの調子では先生も大変だねぇー

こっこが男の子相手に「うっさい、ボケっ!」とおじいちゃんの口癖をかましたり、気になるワードが宙に浮いて見えるCGのシーンなど、ここだけクローズアップされていると、ポップな色合いのポスターなども手伝って、どうしても夏休みキッズムービーのようにも見えてしまうが、実は奥の深い大人向けの映画なのである。

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こっこは「かっこええ~!」と思うことは何でもマネしたい

香田めぐみの「めばちこ」=『ものもらい』も、ゴックんの『ボートピープル』も、朴くんの『ざいにち』も、仲良しのぽっさんの『吃音』までも、人と違うことがかっこよく見えて、何でもマネしてしまうこっこ。

小学3年生で何でも人マネするのは、やや幼い気もするけど、確かにその年頃って松葉杖ついたり、包帯巻いている人羨ましかったりしたよねーとブロガー一同あるあるネタで盛り上がる。
誰もが懐かしい小学生に一気にタイムスリップする瞬間だ。

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せっまい団地の居間には大きな円卓が

おばあちゃん(いしだあゆみ)の誕生日にパリジェンヌのような素敵な水色のベレー帽に「アリ」の刺繍を施してプレゼントするぶっ飛んだ発想を、マジでみんな「素敵ね~♪」と喜ぶ、暖かい家族。
もちろん(?)掛け布団は風神雷神の刺繍がしてある(爆)
いや~、ほんまええわー、こういう家族☆

母(羽野晶紀)に赤ちゃんが出来たと聞いて、勿論一堂大喜びなんだけど、同じ反応を示してもろ手を挙げて喜ぶ様子がこっこには腑に落ちない。
「普通」の反応も気に食わないこっこが、「いのち」を実際に体験して初めて湧き上がる「嬉しい」気持ち、「おめでとう」と言いたくなる気持ち。

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学級会の議題「いきものを飼って、いのちの大切さを知る」が、ラストシーンの伏線になっていたり、ディテールが細かいのも見事

特に好きだったのは、夏休みが終わった終了式の日の大荷物のこっこ。
微妙にぽっさんとの荷物の量が違うのが、また心憎い☆
だから朝顔は早めに持って帰れって言ったでしょう?(爆)

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舞台挨拶で見事な受け答えの愛菜ちゃん

実際自身が小3の時に演じた愛菜ちゃん。
演技が上手すぎて生意気なイメージが先行し、「えー、芦田まなぁー?出過ぎだし、もういいよ」という印象だったのが正直なところ。
でも!!!年相応を演じた彼女は、今までで一番しっくりきたかも。たとえそれがちゃんとした演技だったとしても。

それにしても眼帯をつけて鉛筆のキャップをはめるシーンは、指示を出さないのに愛菜ちゃんが「遠近感がわからない」演技をちゃんとしていたというのだから、やっぱり小さな大女優だわ彼女。


加えて三つ子のお姉ちゃん役を一人で演じた青山美郷も、とってもキュート。演じ分けがお見事!
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何度もオーディションを重ねて探したという子役たちは、キャラがめっちゃ立っていてどの子も素晴らしい!

演技未経験で何度も泣きながら撮影に挑んだと言う、日本人なのにベトナム人役のゴックんもめっちゃイイけど、やっぱり一番は幼馴染のぽっさん!
年齢的には5年生の子らしいけど、吃音を見事に演じただけでなく、たどたどしくもこっこに『人まねすることの良し悪し』について説明したり、窮地に陥ったこっこを想って涙するシーンなど、思い出すだけで泣けてきちゃうyo☆

彼の寿老人ネタは超ウケる!ここもっと笑うところでしょう~~?
ぽっさんの心のヒーロー七福神の一人『寿老人』は、鹿を連れている神様なのだそう。あー、それで鹿だったのね!!

ちなみにラストのニュース番組の中で捕獲されていた鹿は、本当に現場から逃げ出してしまった鹿を捕獲した時のものらしい。

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パンフレットと一緒に、ジャポニカじゆうちょう(劇中のものと同じアリの写真)をゲット



イマジンすることの大切さ、イマジンしすぎて発言することに臆病になり、素直に感じることを忘れてしまった大人たちに大切なことを思い出させてくれる映画。

大人向きの映画なのに、キッズ映画と受け取られるのが心配なのだとか。
だって子供には難しいから分からないよーとブロガーさんも一様におしゃっていたけど、私はそうは思わない。

こどもだってちゃんとイマジンできるはず!
3年生以上の全ての小学生と、昔小学3年生だった大人たちに是非とも観て貰いたい。



だって「子供には解る筈ない」と『普通に』考える事こそ、こっこが一番嫌いなことなんだもんね☆


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この記事へのコメント

KLY
2014年06月04日 08:28
愛菜ちゃんがちょっと怒った顔が可愛くて印象に残ってるw子供らしい可愛らしさと子供らしくない演技力を併せて持っているのが今の彼女の魅力かもしれないですね。
思ったよりずっとコメディで、凄くノスタルジックで、何かすっかり心に馴染んだ感じがしました。たくさんの人に観てもらえるといいよね^^
ノルウェーまだ~む
2014年06月04日 09:12
KLYさん☆
コメントありがとうございます~
子供らしい自然な可愛らしさが実は全て演技だったのでは・・・?と思うと、小さな大女優の凄さを改めて感じないではいられないです。
想像に反してすごくコメディ&ハートフルだったので、予想以上に楽しめました☆
ノラネコ
2014年06月04日 22:44
先日はありがとうございました!
うわーうれしいレビューだ。
うん、大人も子供も楽しんでもらえる作品だと思います。
公開されたらご家族にも是非!
ノルウェーまだ~む
2014年06月04日 23:07
ノラネコさん☆
こちらこそありがとうございました!
レビュー喜んでいただけて良かったです。でもこれ全く素直な感想なんですよ☆
ねえねに概要を話したら、「超、それ観たい!」って言ってました。
こっこにそっくりなだけに(爆)
2014年06月05日 22:30
こんばんはー^^
面白いんだ!こっちでは上映ないから、WOWOWで観てみるわ♪
楽しみ^^
ノルウェーまだ~む
2014年06月06日 00:33
みすずちゃん☆
むすめっこちゃんは、もう中学生だけど記憶に新しい小学生の話だから、きっと気に入ると思うわ。
そっちに上映ないのね??
関西ではウケたって話していたから、てっきり全国で公開なのかと・・・
2014年06月11日 13:44
こんにちは。
芦田愛菜ちゃん、関西出身だったかしら?それとも役作りのために覚えたのかな?いずれにしても子役とよんではいけない、プロフェッショナルな女優さんですね。
なんでもかっこよく見えて、まねしたくなったり...わかるわかる(笑)なんだか関西版(窓際の)トットちゃんみたいなキャラクターですね。
ジャポニカ学習帳、懐かしい!
ノルウェーまだ~む
2014年06月11日 22:12
セレンさん☆
愛菜ちゃんは小さい頃、西宮出身だそうですよ。
自然な関西弁が良かったです~☆
誰にでも「あるある~」という懐かしい思いと、そんな子いたいた!という個性あるキャラクターの同級生たちが、とっても良かったですよ☆
是非、オススメ!
2014年06月25日 23:15
関西の試写会では爆笑が起きたんですか~。
私が見た兵庫県での上映回ではさほどでしたけどね。
ただタージンさんを久しぶりにスクリーンで見れたのは嬉しかったですよ。
関西人にとっては愛菜ちゃんよりもタージンさんですからね。
ノルウェーまだ~む
2014年06月26日 00:25
にゃむばななさん☆
あれれ?兵庫県ではいまひとつでしたか??
西日本でも笑いのツボは、ちょっと違うのかしら?

た・タージンさん??最後のレポーターの方かしら?
愛菜ちゃんより人気のタージンさんを使うなんて、さすがやっぱりツボを心得ていますね☆
2014年07月22日 22:08
まだ~むさん、試写会で観られたのですね。わたしも行きたかったのですが予定が合わず…
もっとわかりやすい内容を想像していたのですが、思ったよりシュールで一筋縄ではいかない映画でした。でもわたしが観ていた回ではけっこう子供たちも笑っていたなあ。寿老人がいっぱい出てくるところとかねw
あとわたしはこっこちゃんが身に着けてる血走った目玉のゴムがインパクトありました
ノルウェーまだ~む
2014年07月22日 22:38
伍一くん☆
こっこが好きなキャラは、まさにぱみゅぱみゅっぽい、ちょいグロなものだよね。
それって本来子供が好きなものなのかも。
なのに大人になるにつれて、グロいものはダメとか怖いとか女の子は可愛いものが好きじゃないとオカシイとかの印象を植え付けられていく~~
きちんと子供の笑いのツボを押さえていて見事でしたね。
2015年09月23日 21:47
ノルウェーまだ~むさん、こんばんは。

95%くらいはWOWOWでの鑑賞なので、ほぼ1年遅れのTBやコメントとなりますが、ご容赦ください。

あるブログでのやりとりを拝読いたしましたら、これで関西色が薄いのだとか?
登場人物のやり取りは漫才そのもと思いましたが、これで関西色が強くなったらどうなるんでしょうねえ(@_@)

毎回コメントはできませんが、また遊びに伺います。
ノルウェーまだ~む
2015年09月24日 00:51
オカピーさん☆是非とも、お待ちしております~
私も関西人でないので、そこのところ真相は判らないのですが、方言を用いたドラマは大抵、他の地域の人にもわかりやすくほどほどの方言になっているようですね。
本場のやり取りをいつか「遠くから」見てみたいものです。

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