DVD「マルホランド・ドライブ」「ジョニー・マッド・ドッグ」「ボルベール帰郷」

あんまりにも大雪だし、息子も学校が早く帰宅になったので、久しぶりに時間が取れて、珍しく一緒にDVD鑑賞。
どれにするー?といろいろ考えて、これなら見るっというので、今回は息子チョイスとパパンちょいすDVDを。

まだ~む的レビュー満点は★5


パパンちょいす☆
画像「マルホランド・ドライブ」(2,001年)カンヌ国際映画祭監督賞
★★
真夜中にマルホランド通りで交通事故にあった女(ローラ・エレナ・ハリング)は、住宅街に逃げ込み留守宅に潜んだ。
そこへ田舎から出てきたベティ(ナオミ・ワッツ)が叔母の留守宅を預かるとしてやってくるが、彼女を叔母の知り合いではないと解ってからも、親身にして記憶を取り戻す手伝いをするのだが・・・・


デヴィット・リンチ監督、頭オカシイし~~~
お気に入りのテレビドラマシリーズ「ツインピークス~ローラパーマー最後の7日間」を彷彿とさせる、摩訶不思議映像と、支離滅裂な物語展開に翻弄され、???が100万個出てしまう。

ただし、あとで「完全読解」なるサイトをあれこれと読んでみると、なんとすべての断片的映像に意味を持っていて、実はこのまるで関係なさそうな3つのパートが、主人公の夢の中・過去・現実そして幻覚の4パターンに分かれていると判明。
そう思って見ると★★★に。これはもう一度見なくては!





息子チョイス☆
画像「ジョニー・マッド・ドッグ」公式サイト(2007年)
★★★★
少年の顔が怖すぎて、公開当時パスしてた映画だったなー

内乱で混乱するアフリカのリベリア。
反政府軍を名乗って略奪・強姦・殺人を繰り返す少年兵たち。
彼らを率いて次々と任務をこなす15歳のマッド・ドッグが、理不尽ないいがかりで幼い少年を殺害したところを目撃した13歳の少女ラオコレは、難民キャンプにまで略奪しにきた彼らに出くわし・・・・・

実際に元少年兵だった15人の、リアル過ぎる演技に驚愕。
幼い頃に誘拐され無知がゆえの恐れ知らずのルールなき行為は歯止めなく、それだけに狂気の沙汰だ。
リベリアの内戦は収まったけど、今も世界のどこかで少年兵が洗脳されて恐ろしいことに巻き込まれている現実を思うと、気が沈んでしまう。
ラストのささやかな抵抗が唯一の救いでもあるが、大切なものを失った者に起こる感情が怒りでしかないところに、より一層虚しさを覚えるのだ。

エンディングの写真が多分本当の少年兵たちと考えると、映画に登場した少年たちよりもっと珍妙ないでたちをしている事がより一層『狂気』を感じさせる。





わたしチョイス☆
画像「ボルベール<帰郷>」(2006年)スペイン 
★★★
失業した夫を支えて昼夜働くライムンダ(ペネロペ・クルス)はバス停でずぶ濡れになって自分を待つ14歳の娘に、父親にレイプされそうになって殺してしまったと打ち明けられる。
大慌てで死体を隠すと、慕っていたパウラ伯母さんが亡くなったと知らせが入る。
葬式に姉のソーレが駆けつけると、親身になって世話をしてくれていた近所のアウグスティーナから、昔に亡くなっていたはずの二人の母親が、伯母の死を知らせてくれたと聞かされ・・・


お気に入り映画「私の、生きる肌」と大嫌い映画「アイムソーエキサイテッド」の両方を作ってしまう奇才ペドロ・アルモドーバル監督の作品。

愚かな男たちに振り回されながらも、たくましく生きるスペインの母性あふれる女たちと、母と娘の繊細な関係が、不思議な雰囲気で描かれている。
実の身内より身近な友人のほうが親身だったり、義理堅いところなどは、どこか日本の風土に似たものを感じる。
しかし背負ったものの大きさにしては、それをあっさりと包み込む寛大さは、乾いた大地に吹くスペインの風のせいなのか・・・・?







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この記事へのコメント

2014年02月12日 07:19
それぞれ、パパンと息子さん♪とノルさん3人で選んで、みんなで映画三昧だなんて、いいないいな!楽しそう!
しかし息子さんの選んだ『ジョニー・マッド・ドッグ』だけ私もまだ見てませんでした。『シティ・オブ・ゴッド』のフォロワーかなって

『マルホランド・ドライブ』、
私は実は大好きでした~。リンチ大好きなんですよネ
ノルウェーまだ~む
2014年02月12日 10:44
とらねこさん☆こちらにもありがとう~
それなら納得!リンチ好きわ解るわ♪
我が家も実はリンチ好きなの。
ツインピークスLDボックスあるよ♪LD無いけど(爆)

「ジョニー・マッド~」は「シティ~」とテイストはすごく似ているけど、「シティ~」がギャングであくまでドラマなのに対して、こちらは内戦でかなりリアルに辛いです。
とらねこさんならきっと耐えられるので、是非見てくださいっ☆
2014年02月12日 17:52
こんにちは。
あの大雪の日、息子は一日試験だったんです。><
電車が止まったらどうしようと心配していましたが、なんとか無事に行って帰ってこれてほっとしました。=3

この中ではボルベールを見ました。たぶん初めて見たペネロペのスペイン映画だったと思います。
この作品を見て、ペネロペってやっぱりラテンの女優さんなんだな~とすごく納得したような、ちょっぴり遠く感じて寂しくなってしまったような?不思議な感慨がありました。
アルモドバル監督作品を見たのもこれが初めてで、独特の世界観が強烈に印象深く残っています。
ノルウェーまだ~む
2014年02月12日 18:13
セレンさん☆
まあ!大学入試だったのですねー?お疲れ様でした。
お母様も気が気じゃなかったことでしょう。
雪はまだ残っていますが、一足早くサクラサクといいですね。

アルモドバル監督は、やっぱり「私の、生きる肌」が好きです。ご覧になってます?もっと強烈でオススメですよ~

ボー
2014年02月14日 00:42
「マルホランド・ドライブ」、マイ・ベスト(の一つ)で大好きです!
最初はわからなかったけど、一つのポイントがわかったら、なるほど、なるほどと、めちゃくちゃ面白いと思えました。
あとでTBしまーす。
ノルウェーまだ~む
2014年02月14日 11:40
ボーさん☆
確かに!
見れば見るほど面白くなってくる作品ですねー
それにしても10回も見ていらっしゃるとは・・・
私も2度目を見て、ますます面白くなってきました。でも2回目ではまだまだなのですねー
ナオミ・ワッツの演技、すごいですねっ
hino
2014年02月19日 13:38
1番目のは、説明を読むとむつかしそうだねー。ジャケはそそる!!
二番目のは、断然そそられる表紙!
三番目のは、観たー。不思議な雰囲気の作品だったとだけ記憶。

今度、二番目の借りてくるねー!
ノルウェーまだ~む
2014年02月19日 15:10
hinoちゃん☆
忙しい中コメントありがとう~~
わお!hinoちゃんは二番目「ジョニー・マッド~」を選んだのね!
うんうん、ずっしり見応えあるからオススメ☆
特にあの本に興味あるhinoちゃんなら、尚のこと!
「マルホランド~」もhinoちゃん好みだと思うけど、解説先に知ってから見るといいよ。

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