「ソウルガールズ」☆ソウルは何色?

実話に基づくアボリジニ初の女性ボーカルグループの物語は、誰でも思わずリズムを刻みたくなる。
ソウルのこもった歌声が、素直にハッピーな気持ちにさせてくれること間違いなし。
あまり知られてなかったアボリジニの物語は、それだけでも興味深く・・・・



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「ソウルガールズ」公式サイト(2014年1月11日公開)

<ストーリー>

1968年、オーストラリアのアボリジニ居留地に住む3姉妹は、幼い頃から得意だったカントリーミュージックで有名歌手になるのが夢だった。
町のコンテストに出場するも、あからさまな差別で落選する。
ショーの司会者デイヴ(クリス・オダウド)だけが彼女たちの才能を評価するが、パブの経営者ともめクビになってしまう。
ベトナム慰問のオーディションの話を持ちかけて、デイヴは彼の大好きなソウルミュージックでなら彼女たちを成功させると約束するのだが・・・・



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白人の母を持つケイ(シャリ・セベンス)は、幼い頃アボリジニ居留区から白人により誘拐され、白人として育てられた過去があり・・・・・

それにしてもアボリジニの物語は、今まで観た事なかったからとっても興味深い。
オーストラリアではそんな差別があったのね・・・・

長女ゲイル(デボラ・メイルマン)と喧嘩した時にに「外はアボリジニでもソウルは白だから、あんたはココナッツよ!」とケイが罵倒されるけど、彼女はどちらかというと肌が白いので・・・・うーんうーん雪見大福?


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ソウル狂いのデイヴに叩き込まれたソウルミュージックも、次第に板に着いて来て・・・・

家庭でもすぐに歌い出す3姉妹の美しいハーモニーはとにかく見事。
こんな風に自在に美しい歌が歌えるなんて、本当に羨ましいな~~まるで天使の歌声♪

ベトナムに着くとあっという間にスターに☆

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衣装も増えて、段々とプロらしくなってくる

爽やかなカントリーから湧き上がるようなソウルへ。
デイヴが「カントリーは喪失の歌だけど、ソウルは同じ喪失でもそこから這い上がって何かを掴み取ろうとする歌だ。」というようなことを言う。

差別を受けてくじけそうになる自分たちを、奮い立たせて、
ケイは白人として育てられて失いかけていたアボリジニの尊厳を取り戻していく姿が、
ソウルを歌うことで自らの魂を取り戻していく姿に重なっていく。

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戦地では人気者、でも道中ベトナムが恐ろしい戦場だということも思い知らされる

歌手になりたい一心で来てしまったけど、ベトナムがどういう所かもあまり考えなかった3姉妹+いとこの4人。
想像以上に過酷な戦地を目の当たりにしたショックは、温暖で平和なオーストラリア住人には衝撃的だったことでしょう。

思えばあんなに広大な大地をもっているのに、オーストラリアって大きな戦争がないところだよね・・・

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衝突の耐えなかった長女ゲイルとアル中のデイヴの距離も縮まって・・・・

このあたりはご都合的な展開。
フルでご機嫌な歌を聞かせてくれるのは心地よいけど、その分、物語はやや浅めになっている。

それにしてもやや抜けた顔つきのデイブ(クリス・オダウド)がひとたびソウルを歌い出すと、途端に別人のように格好良く見えるから不思議!

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ついに護衛もつかずに自力で最終目的地へ行かねばならず・・・・

戦地でそんなことって!!
いくら事実に基づくといっても、それは酷い話だよねー
この辺の苦労がもう少し描かれていてもよかったかな?

案外あっさり無事に目的地に着くも、その後が大変!!
ここは戦場であったことを思い出させる急展開は、純粋に夢を追うシンガーを扱った「ドリームガールズ」とはやや違う。



60年代のソウルミュージックが最高☆
4姉妹の笑顔も最高で、人々のソウル=魂の気高さ美しさを爽やかに見せてくれる、気持ちの良い1本だった。


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この記事へのコメント

2013年12月19日 23:01
実際にベトナムに行ったのは二人で、しかも戦地には行ってないようです。
キング牧師の暗殺は1968年ですが、その前の場面で1972年のステイプルシンガーズの大ヒット I'll Take You There を歌うシーンがある てなことでだいぶフィクションしています。
ノルウェーまだ~む
2013年12月20日 01:28
まっつぁんこさん☆
なるほどーその辺はうまいこと盛っているのですね。
実際には2人だけだったのですかー?
最後に現在の4人の姿が映りますが、なくてもよかったかな(笑)
2013年12月22日 17:34
こんにちは。
この作品、1月から公開だったのですね。
ノーマークだったので、興味深く拝読しました。
途中まで、私の大好きなドリームガールズみたいな作品かな~?と思っていましたが、ちょっと違うのですね??ベトナム戦争時代ということで、反戦のメッセージなども込められているのでしょうか…。
音楽が好きなので、楽しめそうです♪
ノルウェーまだ~む
2013年12月23日 00:36
セレンディピティさま☆
音楽とーってもいいですよ~♪
曲を聴いているだけでも楽しめちゃいます。

私もドリームガールズの2番煎じなのかな?と思っていましたが、ちょっと違うようです。
というのも、同行のお友達にも驚かれましたが、私ドリームガールズまだ見てないので、その辺は何とも言えないので・・・(汗)
2013年12月23日 08:51
ドリームガールズとはくらべものにならんと愚考します。
ぜひぜひご覧ください。全編ほぼ歌い通しでジェニファー・ハドソンの迫力のキラーチューンAnd I am telling you I'm not goingが最大の聴きどころです。
ノルウェーまだ~む
2013年12月23日 16:06
まっつぁんこさん☆
比べ物にならんということは、ドリームガールズが上?この映画のほうが良かった?
音楽映画としては出来はイマイチということでしたけど、歌は結構良かったですよね~~
2013年12月23日 19:51
もちろんドリームガールズが上です。
個々の歌はわるくなかったです。
ノルウェーまだ~む
2013年12月24日 01:11
まっつぁんこさん☆
そうなんですね!
それではますます「ドリームガールズ」DVDを見なくてはっ!
ありがとうございます~
2013年12月28日 20:08
わたしもまっつぁんに同意かなー。
音楽映画は難しいですね。
ノルウェーまだ~む
2013年12月28日 23:56
rose_chocolatさん☆
なるほどー
私は実はあんまり普段から音楽映画を観ないので、なかなか楽しめました。
今度ドリームガールズ見てみるわ。
2014年01月09日 10:21
ノルさん、おはようございます。
ドリームガールズは商業音楽の内側と、スプリームスについての実質の物語が主でしたが
こちらはアボリジニの女の子たちが何ともピュアで、爽やかだったー。私は断然こっちの方が好きでした。
ドリームガールズはアカデミーでもほとんど賞を獲れずノミネート止まり。歌曲賞ですら全部×で、助演女優賞のジェニファーハドソンのみでした。
ノルウェーまだ~む
2014年01月09日 23:51
とらねこさん☆
あ、ノモさんみたくなってきた(爆)

あらら、ドリームガールズ押しの方と、ソウルガールズ押しの方と別れますねぇ。
私は相変わらずまだ見れて無いので、判断はむむむ・・・
でも私もこのピュアなアボリジニ女子大好きでした!
ノラネコ
2014年01月15日 20:59
米国にはオレオ(黒人だけど中身は白人)とかバナナ(黄色人種だけど中身は白人)という言葉がありますけど、オーストラリアはココナッツでしたね。
知られざる物語をパワフルな音楽で見事に紡ぎあげた力作でした。
最後スターの道を選ばず故郷へ戻るのも良かったな。
ノルウェーまだ~む
2014年01月16日 13:47
ノラネコさん☆
へー!オレオとかバナナはなかなか上手い事いいますねー
そうすると最近日本語しかしゃべれない外はブラジル人で中は日本人とか、外は白人で中は日本人みたいな人は、何て言ったらいいかしら・・・・?
むむむ・・・難しいなぁ~
2014年01月22日 18:48
うん、ストーリーにもう少し深みが欲しかったけれど、結局は長女が中心になっていたのが好みでした。

オーストラリアって色々独特ですよね。
大きな戦争がなかったのは原住民が一方的に弾圧されたから「失われた世代」の話は知らなかったのでびっくりでした。
ノルウェーまだ~む
2014年01月23日 16:38
たいむさん☆
確かに一方的に虐げられたまま我慢してきたから、戦争もなかったのですねー

一番歌の上手な子ではなく、長女が物語の中心だったのも良かったです。
恋愛面では一番幸せになった・・・のかな。

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