「永遠の0」☆青い空に泳ぐゼロ戦
今年の本屋大賞で話題の百田尚樹原作のベストセラー小説「永遠の0」だから、気になっていたのだ。
とはいえ、ジャニーズアイドルとイケメン若手俳優の起用では、期待も薄いなぁーと思っていたのも正直なところ。
ところがっ!!こんなにいい映画だったとはっ!
とにかく岡田准一くんが素晴らしい!!こんなにいい演技をする俳優さんになっていたのね☆
「永遠の0」公式サイト(12月21日公開)
<ストーリー>
司法試験に落ち続け進路に迷う佐伯健太郎(三浦春馬)は、祖母の葬儀の時に実は祖父とは血のつながりが無かったと聞かされる。
血縁上の祖父・宮部久蔵の事を調べ始めた健太郎は、天才的な操縦技術を持ちながら生還することにこだわって、戦友たちから臆病者と罵られていることを知り、愕然とする。
しかし真逆の評価をする人物の話を聞き・・・・・
そもそもサザンの歌がいい・・・・・っていうか、反則だよね?あの歌
泣かせる予定なのね?とこちらもハンカチを準備して試写会に挑む。
号泣とまではいかなかったのは、隣のおばさんが相当早い段階からグジュグジュに泣いていた為に、ちょっと気がそがれちゃったから。
先に原作読んでて号泣した人なのかな?
どこか既視感がある設定・・・・と舐めてかかってはいけません
小説はベストセラーで面白いのでしょうに、人気俳優を使うことで台無しになってしまう映画はよくあること。
映画を楽しみにしていた反面、期待をしていなかったら、トンでもないっ
過去と現代の行きつ戻りつも違和感なく、話にぐいぐいと引き込まれていってしまい、この映画がそんな安っぽいものではないことが判ってくる。
無口で仲間から臆病者と蔑まれても、信念を貫く宮部久蔵を見事に演じる岡田くんが、とにかくカッコイイ
勿論アイドルとしてではなくカッコイイと感じるのは、この『宮部久蔵』という人物がカッコイイからともいえる。
仲間からは逃げてばかりの臆病者と白い目で見られても、
この時代に堂々と「生きて帰れ」と部下に命じて、上司からボコボコに殴られても
あくまで信念を貫く姿は、零戦が飛ぶ青い空のように清々しい。
戦闘機が飛ぶシーンといえば、モノトーンで当然のように暗い印象が付きまとうものだけど、戦争とは正反対に明るくきらめく青空が、なんとも印象的だった。
愛する妻に「どんなかたちでも必ず帰ってくる。」と約束するのだが・・・・・
生きて帰るために、いつも上空を逃げてばかりで高みの見物だったと言われつつも、最終的には『特攻部隊』として散っていった宮部。
そこに隠された秘密を知ったとき、我々観客の涙も止まらなくなるのだ。
妻役の井上真央とのシーンもくどくなく、その娘、清子役の子役もとっても自然体でイイ☆
特に見事だったのは、再現されたゼロ戦と空母赤城のVFX
まるで本物のような大迫力と細部までこだわった空母や戦闘機のディテールは、男子には溜まらんでしょうねー
一瞬、クレジットにTAMIYAのマークがあったので、もしや全部プラモデル?と思ったけれど、タイヤの1本にまでこだわって入手して再現した実物大(1分の1モデル)の戦闘機らしい。
さて、ロンドンの戦争博物館で見た本物のゼロ戦はこちら↓「ロンドン博物館めぐり☆帝国戦争博物館 MI6も♪」
翼の部分がバッサリと分断され、胴体も分断された、いわゆるゼロ戦の残骸
意外に広く見えるゼロ戦の内部
この戦争博物館には英国と関係した各国の戦闘機や戦車が展示してあるのだけれど、どれもちゃんと「飛行機」の形で展示されているのに対して、唯一このゼロ戦だけが『残骸』であったことが、この物語の虚しさや切なさを如実に語っているように思えてならなかった。
かつて見てきた『戦争大作映画』とは一線を隔する
我々日本の国の為、愛する家族のために戦死していった人たちには、素直に哀悼の意を表したいけれど、今まで彼らをヒーロー化した近代の『戦争大作』には辟易としてきた。
だけどこの映画は決してそういう映画ではない。
勿論、あくまでもエンタメ作品ではあるので、バリバリの反戦映画とも違う。
人の命を大切に思ってきたからこその、どうしても相手の空母を沈めなければならないと決意した宮部久蔵の想いが、ラストの岡田君のみせた絶妙な表情に全て表れていて、ここを見られただけでも本当に良かったと涙をぬぐいながら思うのだった。
とはいえ、ジャニーズアイドルとイケメン若手俳優の起用では、期待も薄いなぁーと思っていたのも正直なところ。
ところがっ!!こんなにいい映画だったとはっ!
とにかく岡田准一くんが素晴らしい!!こんなにいい演技をする俳優さんになっていたのね☆
「永遠の0」公式サイト(12月21日公開)
<ストーリー>
司法試験に落ち続け進路に迷う佐伯健太郎(三浦春馬)は、祖母の葬儀の時に実は祖父とは血のつながりが無かったと聞かされる。
血縁上の祖父・宮部久蔵の事を調べ始めた健太郎は、天才的な操縦技術を持ちながら生還することにこだわって、戦友たちから臆病者と罵られていることを知り、愕然とする。
しかし真逆の評価をする人物の話を聞き・・・・・
そもそもサザンの歌がいい・・・・・っていうか、反則だよね?あの歌
泣かせる予定なのね?とこちらもハンカチを準備して試写会に挑む。
号泣とまではいかなかったのは、隣のおばさんが相当早い段階からグジュグジュに泣いていた為に、ちょっと気がそがれちゃったから。
先に原作読んでて号泣した人なのかな?
どこか既視感がある設定・・・・と舐めてかかってはいけません
小説はベストセラーで面白いのでしょうに、人気俳優を使うことで台無しになってしまう映画はよくあること。
映画を楽しみにしていた反面、期待をしていなかったら、トンでもないっ
過去と現代の行きつ戻りつも違和感なく、話にぐいぐいと引き込まれていってしまい、この映画がそんな安っぽいものではないことが判ってくる。
無口で仲間から臆病者と蔑まれても、信念を貫く宮部久蔵を見事に演じる岡田くんが、とにかくカッコイイ
勿論アイドルとしてではなくカッコイイと感じるのは、この『宮部久蔵』という人物がカッコイイからともいえる。
仲間からは逃げてばかりの臆病者と白い目で見られても、
この時代に堂々と「生きて帰れ」と部下に命じて、上司からボコボコに殴られても
あくまで信念を貫く姿は、零戦が飛ぶ青い空のように清々しい。
戦闘機が飛ぶシーンといえば、モノトーンで当然のように暗い印象が付きまとうものだけど、戦争とは正反対に明るくきらめく青空が、なんとも印象的だった。
愛する妻に「どんなかたちでも必ず帰ってくる。」と約束するのだが・・・・・
生きて帰るために、いつも上空を逃げてばかりで高みの見物だったと言われつつも、最終的には『特攻部隊』として散っていった宮部。
そこに隠された秘密を知ったとき、我々観客の涙も止まらなくなるのだ。
妻役の井上真央とのシーンもくどくなく、その娘、清子役の子役もとっても自然体でイイ☆
特に見事だったのは、再現されたゼロ戦と空母赤城のVFX
まるで本物のような大迫力と細部までこだわった空母や戦闘機のディテールは、男子には溜まらんでしょうねー
一瞬、クレジットにTAMIYAのマークがあったので、もしや全部プラモデル?と思ったけれど、タイヤの1本にまでこだわって入手して再現した実物大(1分の1モデル)の戦闘機らしい。
さて、ロンドンの戦争博物館で見た本物のゼロ戦はこちら↓「ロンドン博物館めぐり☆帝国戦争博物館 MI6も♪」
翼の部分がバッサリと分断され、胴体も分断された、いわゆるゼロ戦の残骸
意外に広く見えるゼロ戦の内部
この戦争博物館には英国と関係した各国の戦闘機や戦車が展示してあるのだけれど、どれもちゃんと「飛行機」の形で展示されているのに対して、唯一このゼロ戦だけが『残骸』であったことが、この物語の虚しさや切なさを如実に語っているように思えてならなかった。
かつて見てきた『戦争大作映画』とは一線を隔する
我々日本の国の為、愛する家族のために戦死していった人たちには、素直に哀悼の意を表したいけれど、今まで彼らをヒーロー化した近代の『戦争大作』には辟易としてきた。
だけどこの映画は決してそういう映画ではない。
勿論、あくまでもエンタメ作品ではあるので、バリバリの反戦映画とも違う。
人の命を大切に思ってきたからこその、どうしても相手の空母を沈めなければならないと決意した宮部久蔵の想いが、ラストの岡田君のみせた絶妙な表情に全て表れていて、ここを見られただけでも本当に良かったと涙をぬぐいながら思うのだった。
この記事へのコメント
この映画、夏のSASライブの頃から「見たい~!」と思っていたのです。桑田さんが「岡田君が実にいい…」って言ってたし。その前に原作読んでて号泣だったんだけど、ね。
冬休みに見にいこっと。
コメントくださって超うれしいわ☆
そうそう、SASのファンだったんだー!?と夏ごろ驚いていたの。
あの歌を生で聴けたなんて!!いいな~
原作も読んだのね?
ラストは岡田君がめっちゃいいんだけど、その他の部分がうーん・・・で、もしや原作のほうがいいのかも☆と思ったよ。
岡田准一、「SP」や「天地明察」「図書館戦争」など俳優としてもアクションも1流だと思います。
ジャニーズだからっていうのもまた偏見かと。
大河ドラマも楽しみです。
岡田君は本当にいい俳優さんになりましたねー
私は残念ながら他はどの映画も見てないんです。だからなんとも言えないのですが・・・
今まではジャニーズや人気アイドルの力を借りないと、内容的にはいまひとつパッとしない映画が、かつて多かったような気がして、実はどうも気乗りがしなかったのです。
それはつまり彼らが1流でも、造り手が彼らに頼りすぎていて残念なかんじになっちゃうという・・・
ところが、そんな歴史を岡田君が塗り替えてくれそうです!今後も楽しみになってきました。
これ、どうしようかと思ってたんだけど、良さそうだね!
時間が取れたら見に行ってみる~♪
昨日試写で観てきました。
岡田くんが出てるからと応募したら当たってしまって...という不純な動機でしたが、いや~岡田くんカッコ良かったです。←やっぱり不純
日本の戦争映画はお涙頂戴もので観ないんですが、これはすごく良かったです。信念を貫く宮部の姿に涙しました。そしてラストのアップが何ともいえない表情で....うるうる。
零戦や空母のVFXも日本も頑張ればできる!と思ったのですが、戦争映画とは思えない、青い空と海がとても美しかったのが印象的でした。
あ~岡田くん...ますます好きになりしましたわ。
いい俳優さんになりました!
でもキムタクの「武士の1分」にしても良かったですし、結局は使い方かと。本作楽しみにします。
是非観て!
私は今年のベストに入れたいくらい~
オススメよ。
ぜひぜひ!
本当にいい映画でした!
俳優良し☆原作良し☆脚本良し☆音楽よし☆映像良しです♪
岡田君はもうジャニーズではなく、大物俳優ですね!☆
動機が不純でもいいですっ
実際、お涙頂戴な邦画戦争映画が多い中、これはそういうつくりになっていないのに、しっかり泣ける、実にいい映画でしたよね。
そうそう、日本の戦争映画らしくない青い海と青い空がとっても印象的でした☆
「永遠の0」原作がとても気に入っていたので、映画化には期待と不安の入り混じった気持ちを抱いていましたが、原作の世界をそのまま生かしたすばらしい作品だったようですね。
岡田准一さんはかっこいいし、三浦春馬くんも好きなので、私も気になっています。できたら是非見に行きたいです。
ゼロ戦、私はスミソニアンで見ました。(ここには原爆を落としたエノラゲイもあります。)やはりゼロ戦だけがぼろぼろで、これに乗って散っていった兵士たちのことを思い、胸がしめつけられました。二度とこんなことは繰り返してはいけませんね…。
原作お読みになったのですねー
私はこれから読もうと思っています。
原作ファンならなお、コレは是非ご覧になるといいですよ。
スミソニアンは行きそびれましたが、やはりゼロ戦は残骸でしたか・・・
本当に特攻隊の若き青年たちのことを思うと、はやり胸が痛いですよね。
原作で感動しちゃうと映画は迷うのですが
空中戦とか、空母への着艦の様子など想像力では限りがあるので
これは是非観たいと思ってました。
まだ~むさんの感想読んで益々、観なくちゃね!
原作お読みになられたのですねー
既に読んだ方に伺うと、主人公はちょっと岡田君のイメージではないなぁーと・・・もっと老成しているイメージだと聞きました。
私は映画が先なので、これから映像の力を借りつつ原作を読むのが楽しみになりました。
映画ぜひご覧ください☆
正直、地雷かと思っていたので驚きました(笑)
忙しくて追加書けてませんが、原作「永遠の0」や「失敗の本質」読売新聞戦争責任検証委員会による「検証戦争責任Ⅱ」などは学生の必読書として学校でよく教えたほうがいいと思います。
あまりにも情けなくて、映画の冒頭のミッドウェー海戦のくだりで既にウルウルしてしまいました。
これは小説についてとか、映画についてではなくて、戦争についてですね☆
岡田君が(宮部久蔵が)苦々しく思っていたあの顔が、まさにそれを物語っていたのでしょうね。
4,000人もの若者が犬死させられた特攻。
あんな馬鹿げた作戦が何故行われることになったのか?
涙なくして観られないこの映画をみて興味を持った人にはぜひ上記の本を読んでもらいたいと思うわけです。
戦争を声高に糾弾するような映画ではありませんが、深く強く訴えかけてくるものがあるのではないでしょうか?
確かにそうですね!
声高に戦争を糾弾してないところが、自然と受け入れやすく、かといって特攻万歳!精鋭たちよ永遠なれ・・・みたいになってないのも良かったです。
ラストの岡田くんの表情が本当によかったよね~~~。
海軍で、ゼロ戦すら作れなくなっての~人間魚雷回天・・・
うちの父も飛行機乗りだったはずなのに、なんで潜水艦なんだろう?って小さい頃はずっと思っていて
この映画を観ても納得した~。
殺し合いのシーンなんてほとんどないのに、そんな悲惨なシーンもほとんどないのに、こんなに伝わってくるのが凄いなって思った。特にゼロ戦と澄み切った青空。
葛藤する若者とお気楽な若者。2つの対比が効いていたね。。。
残酷なシーンも暴力的なシーンもほとんどないのに、十分伝わってくる映画だったねぇ。
そしてゼロ戦と澄み切った青空の対比が素晴らしかったわ☆
お父様潜水艦の乗られていたの???
身近な方に体験した方がいるとなると、ぐっと映画も近いものになるね。
そんな伸び盛りの俳優を際立たせる脇役陣。私は井崎、武田、影浦、大石を演じた8人の俳優の素晴らしさもこの映画の大いなる魅力だと思いましたよ。
まさにそのとおりですねー
大御所の元戦友の大俳優たちもそうですが、若手の役者さんたちも、皆さん素晴らしい演技でした。
いいメンバーを揃えた大成功の映画と思いますね。
特に空中戦や空母「赤城」などのVFXが素晴らしいのですが、ドラマ部分も良く出来ています。
主演の岡田准一は『天地明察』『図書館戦争』と同じくいいのですが、この作品が遺作となった夏八木勲を始め、田中泯、橋爪功といったベテランの脇役演技が素晴らしい。
太平洋戦争の描き方もしっかりしています。その分意外性はないのですが。
山崎監督の次回作はコミック「寄生獣」の実写映画化ですが、期待しています。
ベテラン勢が素晴らしかったですねぇ。
それぞれの役を生かしきっていたと思います。
この山崎監督が「寄生獣」の監督さんなのですね!?
わー、なんだかぐっと期待しちゃいます。
昨年はお世話になりました。
「生きている」つもりでしたが、「生かされている」のだと改めて感じました。
戦火に散った命を敬う気持ちをずっと繋いでいかなければなりませんね。
今年もどうぞ宜しく~ステキな映画、イケメンにたくさん出会いたいですねっ(笑)
ちょうどいまそちらのブログに伺ったところです!
明けましておめでとうございます☆こちらこそ今年もどうぞよろしくお願いいたしますっ!
確かにそうですねー
様々な手段で命を紡いで「生かされて」きたのでしょうね。
このような反戦と慰霊のちょうどいいバランスを、是非とも総理に勉強してもらいたいものです。
准ちゃん、評価低かったんですか・・。
それを覆してくて、よかった、よかった。
もうおばさんは、昔からメロメロなんで。でへへ。
いや、ほんとに見事な作品だったと思います。
原作はもとより(奇跡的に読んでなかった!)、かみしめるような存在のじいさんたちが光ってた!!
それぞれの役割をきっちりと演じ切ったと思うし、時代に写し取り方も、今も昔もちょうどいい塩梅で、見てて納得いきました。
どうぞ、准ちゃん、ごひいきに。
准ちゃんイチ押しだったのですねー
彼はSPなどでもアクションも凄いし、ストイックに役に入れ込むタイプのように見えるので、他のアイドル俳優さんたちに比べると格段にいいのではないかしら・・・
とはいえ、やっぱり本業とは違うのでその辺は仕方ないかなって。
でもこれからも応援しますよー♪
わたしが見た時は映画館で周りの人たちがいっせいに鼻水をすすりだしてちょっとビックリしたなあ。そういうわたしもすすってたんですけどね(^^;
そうそう、私の周りの方たちも大変な号泣で、そっちにビックリしちゃってました。
着々と演技力をつけていっている岡田君は、これからも楽しみですねー
大河見てる?私はあのナレーションに寝かされちゃうので、もう諦めました。はやっ!