「ミッドナイト・イン・パリ」隣の芝生
「隣の芝は青い」という単純明快なテーマを、パリならではのノスタルジックでアーティスティックな世界と、ウィットに富んだ大人のジョークで包んだお洒落な作品。
「ミッドナイト・イン・パリ」公式サイト
<ストーリー>
ハリウッドの人気脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)は、娯楽映画の脚本つくりに嫌気が差して、現在小説家を目指して執筆中。
婚約者のイネズ(レイチェル・マクアダムス)の父親の出張に便乗旅行で憧れのパリへやってきた。
そこへイネズの男友達ポール(マイケル・シーン)が現れ、何かと誘ってくる。
うっとうしくなったギルは夜中のパリを一人さまよううちに、ふと1920年代のパリへタイムスリップしてしまい・・・・
文化人なら楽しめる。
えせ教養人かどうかを試される、極上の大人の映画でもある。
モネの蓮池をバックに愛を確かめ合ったのもはじめだけで・・・・・
婚約者と旅行に来ているのに、男友達のカップルとやたらと行動を共にしたがるって、結果は見えているよね。
『家族ぐるみの付き合い』もそう。
度が過ぎて仲良くしすぎるのは、やっぱり問題あるよね・・・・・身近に前例があるので詳しく書けないけど。
箱入り娘なのは分かるけど、娘の婿になる人を馬鹿にしすぎ?
婚約者からも彼女の両親からも酷い扱いなので、ギルが何も持っていない情けない男に見えてしまう。
何の名声もなく小説家を目指しているわけではなく、ギルはちゃんと脚本家として大成してるのにね。
これではきっと結婚してもうまくいかないよねぇ~
ガイドさんを信用しないウンチク垂れのポールの悪口を言ってスッキリしよう~♪
ヴェルサイユ宮殿、凱旋門、モンパルナス・・・・・と、パリの名所を余す所なく紹介してくれる。
ウッディ・アレン監督がパリをこよなく愛しているのがよく判る、最も美しいパリを映し出していて、本当に素敵☆
観光案内映画のようでいて「ツーリスト」のように失敗していないのは、パリという街自体が芸術的に成熟しているからか、はたまたここで教養を試されているからなのか・・・・・(笑)
1920年代にタイムスリップし、出会ったピカソの愛人アドリアナ(マリオン・コティヤール)に目を奪われる
お互い恋人がありながら魅かれあう・・・・ってロマンチックなようで、随分な話ね。
結果的には、恋人と上手くいってなかったからってことで、良い選択ができたからいいけど。
ただし相手がマリオン・コティヤールじゃあ、誰もが恋しちゃうけどね☆
「私はダリ!」って言いすぎ!
実際ガートルード(キャシー・ベイツ)はサロンをやっていて、様々な文化人が集まっていたらしいけど、やってくる人が全部有名人って、ちょっと不自然すぎ~
そのくせ、その『有名な文化人』を半分知らなかった私(汗)
それぞれがそっくりさんらしいけど、顔が分かるのはピカソとダリくらいかな。
ダリそっくりすぎて笑ったwa
アンティークマーケットの女性(レア・セイドゥ)はいかにもパリジェンヌ
自然体が美しいパリジェンヌとは音楽の好みも一緒。
懐古趣味もその時代を懐かしむ程度にしておくのがいいんだね。
ギルは1920年代を愛し、1920年のアドリアナは1890年に憧れ、1890年のドガやゴーギャンは更に昔を懐かしんでいる。
退屈な今より昔、退屈な彼氏より他人の彼氏、退屈な場所より憧れのパリ・・・・
無いものをねだるより、今ある幸せを見つけてみては?
さらりとした皮肉をこめたジョークが、大人の街パリに良く似合う。
ウッディ・アレンの世界にいつの間にか自然体で馴染んでいる、そんな自分も見つけたよ。
この記事へのコメント
読んで感動した作家達
午後のパリはチャーミング
夕方のパリは魅惑的
じゃあ真夜中のパリは????
ふふん♪マジックだー
素敵で迷い込んじゃうよ~
エレガントでコケティッシュ
全編、アドリアナのミステリアスで気高い美しさ
過去を旅する。
過去は背負って生き、ふり返ってたらつまんないよ
という生き方はしてるqなのさ
人が夢を観るから「儚い」
期待したほどには楽しめませんでした。
もっとパリに魅せられて
ワクワクドキドキするかと思っていたのですが。
不思議です…
夢を見てもいいけど、今の自分を好きになるのが大切だよね。
アドリアナはいろんな人の愛人をやってその時その時を楽しんでいるのかと思ったら、退屈で過去に行きたがってるのって、ちょっと不思議ね。
ジルは抗生物質も無い過去に行く事の不安に気付いたけど、更に昔は不便だろうなぁ~
文化人を知っているほうが、期待を膨らませちゃうのかな?
私は半分しか知らなかったので、パリの様々な景色の方を堪能しちゃいました。
夕暮れの凱旋門とか、灯の灯った橋などパリらしさに溢れてて、それだけでウキウキしませんでしたか?
どうもポール同様に知識人気取りの風情♪です。
何とか登場した巨匠たちの名前の2/3は補えたけど、
ガートルード・スタインとかダリの「犀」のくだり
なんて全くの【?】でしたよ。
ピカソにダリにヘミングウェイと世界に名を轟かす
連中がある時期のある一か所ににバシっと集まって
来るなんてホントにスゴイ時代だし、パリが芸術の
都と称される所以を当らめて知ったってぇ感じです
よね。
作品によっては取っつきにくいW・アレン監督作品
だけど、本作は間違いなくオモシロかったし「「カ
イロの紫のバラ」同様にトキメき知的好奇心をくす
ぐられる楽しい作品でした♪(゚▽゚)v
ダリのサイも?でしたねー
私の知っている絵には登場してないなーと思って調べてみると、結構絵の中にあったり「レースをまとったサイ」という像が有名みたいです。サイ好きなんですね。
知的好奇心溢れる大人の映画でした。
そっか、ダリは顔が似てたんだ。てか全員顔知りませんので、そっくりさんネタに関しては1mmも気付いてないです…(苦笑)
昨夜でかけてて遅くなったわ~!
で、さっき書こうとしたら日本語入力出来ず再起動してやっと、、、ヤバいね!(涙)
まだーむはそれほどでもなかったのね、
私は出演者が好きな人多いし、豪華だし
憧れ作家達に会うっていう夢のようなお話が素敵すぎた♡からお気に入り♡
今日は映画の日ね、何か観るのかな???
確かに!作家や画家の顔まで知っていて「ムフフ」となるとかそのあたり温度差があるよね。
そういう点でも「この映画が楽しめる文化人かどうか」を試されているような気がしてしまったわ。
最後のは確かに土砂降りすぎー(爆)
出演者豪華だったねー
女性もみんな飛びきり美人だし♪
まさに夢のようなお話だったわパリの街並みは、この夢のようなお話が良く似合うわ。
migちゃんアレン爺さん作品すきだものね~
>文化人なら楽しめる
文化人から、ほど遠い私ですが(苦笑)楽しめましたよん♪
えせ教養人だからかしら?(笑)
コメディが好きなので、笑いどころが多かったのと、テーマがわかりやすかったのと、キャストが好きだったのと・・・
なわけで楽しめたみたいです(笑)
>身近に前例があるので詳しく書けないけど。
まだ~むの感想で、これが1番気になってしまった(笑)
うわーすごいなぁ。えせでも教養人ならいいわ♪
私は細かいディテールで笑えるほど登場した本も読んでなかったし~
勿論、アレン爺のシニカルな皮肉も好きだし、笑いどころもあってそれなりに楽しめたけどね。
きっと本物の文化人ならもっともっと面白く感じたんじゃないかなと思って☆
あ、気になっちゃった?忘れてー(爆)
サイサイ言ってるエイドリアン・ブロディのダリの激似っぷりには大笑いしました。
こんなタイムスリップなら体験してみたい。
20年代のパリなら私も行ってみたいな。
私もエイドリアンが登場した途端、爆笑しちゃいました。
でも検索してみるとエイドリアンはジャン・コクトーにも似てますね。
20年代は確かに黄金期、魅力的ですよね。
やはり、パリには雨が似合いますね。
ン、待てよ。
『雨の朝巴里に死す』の原作はフィッツジェラルドだ~。
原題は『The Last Time I saw Paris』だけど…。
イギリスは雨も多くてどんよりしているけど、ちっとも優雅じゃないのに、パリだと雨までお洒落な感じですよね。
不思議です~
それほど雨が多くないから優雅なのかな・・・?
うーん、もっと勉強せねばと思いました。
知らなすぎ、、、
雨は嫌いだけどパリの雨はなんかいいかも~と思いました。
そうなの!
同じ雨なのにパリの雨はなんだかお洒落に見えてくるから不思議ね。
それこそパリマジック!
いかにも素敵なことが怒りそうな街だもの。
有名人たちは知らない人もモチロンいたけれど、小粋な大人のムードが良かったナァ。
現代と過去のギャップが面白いし、キャストがみんな雰囲気ありましたね♪
夢も現実も大人な作品で楽しめました(笑)
大人が夢見る街パリってかんじでした。
そんな夢の国に迷い込んでも不思議は無い雰囲気が確かにパリにはありますね。
小粋な大人のムード♪いいですね~
エイドリアン・ブロディのダリに大笑い。
ダリっていかにもあんなヒトな気がします。いや、会った事ないですが。
コリー・ストールのヘミングウェイも感じ出ていました。
ラストはちょっと、、という感じもありますが、うまくまとめていました。
過去は素晴らしいか、というのがテーマなんですが、私も昔の映画は良かったとか言われると、でもその時代は新作だったんだけどな、と思いますね。
レイチェル・マクアダムスはファンなんですが、ちょっと損な役でした。でもやはりきれいですね。
美術館ガイド役のカーラ・ブルーニはサルコジ仏大統領夫人だったんですね。
ダリには笑わせてもらいましたねぇ。
いかにもそんなかんじだろうなというキャラ作りでした。
ちょっと岡本太郎的な?
過去はやはりその時代、最先端だったんですものね。
最先端で異端だったものが、過去のよき時代のものになっていくのでしょうね。
コメントありがとうございます。
いつも気にかけて頂いて、ありがとうございます。
この映画、パリの映像が美しかったですね。
そうかぁ~、アレン監督の愛なんですよね~。
文化人ではない私ですが、それでも強引に楽しんで来ちゃいました(笑)。
文化人でもポールみたいなのもねぇぇ。。。私のヒガミかも・・・。
映画ポスターのオーウェン・ウィルソン、アレン監督のような雰囲気出てると感じました。
ポールはえせ教養人だから、文化人とは又違うのではないかと思うのです。
本当の文化人は教養をひけらかしたりしないもので、知ってることを発信するのがえせ教養人、会話を楽しんでいると端々に教養がにじみ出るのが文化人じゃないかな☆
でも文化人じゃなくても映画は楽しんだもの勝ちですよね!
で影響うけたのかもしれませんね。
ダリも身近な人には常識的に接していたという説もあるので、あれば演技なのかもしれません。
ダリは身近な人には常識的に接していたというのであれば、かなり確信犯なかんじがしますねぇ~
岡本太郎のダリから影響説もかなりありえそうですね。
いずれにしても芸術家のイっちゃってるかんじは古今東西いっしょなのかもしれないです。