「エレファントマン」ゆかりの地をたずねて

デヴィット・リンチの傑作「エレファントマン」も、かれこれ30年も前の映画になるのね・・・
初めて見たのは子どものころ。
頭に被せられた頭巾をばっ!と剥ぎ取られるシーンで、思わず目をつぶったっけ。
画像
「エレファントマン」(1980年)
<ストーリー>
19世紀末、ロンドン病院の外科医フレデリック・トリーブス(A・ホプキンス)は、見世物小屋で見かけたエレファントマンと呼ばれる男ジョン・メリック(ジョン・ハート)に興味を持ち、研究目的で譲り受ける。

学会で発表すると瞬く間に話題となり、多くの研究者が見学に訪れた。
彼は歩く事も話す事もままならなかったが、聖書を読み詩を朗読する姿を見て、周囲の人たちは彼にやさしく接するのだった。

しかし見世物小屋の主人が金づるを取り返そうと、ジョンを誘拐しヨーロッパ興行へ出てしまう。
そこで動物同然の扱いを受けたジョンは逃げ出し、やっとの思いでロンドンへ辿り着くが・・・・

画像
興行主のバイツ(フレディ・ジョーンズ)は、ジョンを動物のようにムチで打ち・・・・

映画では非道な人物として描かれている見世物小屋の興行主バイツだけど、実際の興行師は一月に200ポンド稼ぐ大スターのエレファントマンには紳士的だったといわれる。
画像実際にサイドショーが行われていた場所。
今は下が洋品店、上のほうにCAB サービスと書かれた黄色い看板がある。
ディストリクトラインかハマースミス&シティライン ホワイトチャペル駅下車 駅をおリて右方向へ歩いて数軒目
目の前に修道女と子どもたちの像が立っている。

画像
アンソニー・ホプキンス若い!!

外科医のフレデリックが学会で発表し、新聞に載ることで更に多くの人が見学に訪れるようになる。
しかし見世物小屋の場所が病院になっただけだと非難されるフレデリック。

130893689205616425591.jpg
当時フレデリックが勤務していて、エレファントマンことジョン・メリックが入院していた病院が、ここロイヤル ロンドン ホスピタル

ディストリクトラインまたはハマースミス&シティライン ホワイトチャペル駅 降りて目の前


1862年に誕生したジョン・メリックは2歳頃から発病。
11歳で母を亡くし、その後義母に毛嫌いされ家を追い出されるが、ロンドンのサイドショービジネスのノーマンに拾われ、人気者となる。

この時に医師のフレデリックに出会い、治療と研究のためにロイヤル ロンドン ホスピタルの地下室に住むようになったのだ。


画像
「エレファントマン」ではカーテン越しだったけど、「フロム・ヘル」では、そのものズバリ。
この前「フロム・ヘル」を見直してみるまで、エレファントマンが登場していたなんて、すっかり忘れていたわ。
しかも、フリーメイソン会員の医者が犯人で、入会の儀式もやっていたなんて!

130895987521916408548.jpg
エレファントマンが住んでいた病院
映画ではフレデリックによって保護されたあと、興行主のバイツが連れ戻しに来ることになっているが、実際は生活費を得る手段が無かったので、自らサイドショーに戻って見世物として働くようになったのだそう。

それだけ当時は、見世物になる人たちはある意味スターで、大切にされ、またこの仕事に誇りももっていたようだ。
詳しくはこちら 未分類の奇形 ジョン・メリックーエレファントマン




のちに人権を盾にサイドショーが禁止され、彼らの生活の糧が失われてしまったのは、大変皮肉な事である。

別の興行師に誘拐され、ベルギーのサーカス小屋で酷い目にあったジョンは、そこを脱出してさまよった挙句、ロンドンへ戻った頃には衰弱していた。
フレデリック医師が保護し、病院に住まわせたのだそうだ。


画像The Royal London Museum 公式HP

ロイヤルロンドン病院を通り抜けて、裏の通りを渡ったところにある教会の裏手

小さいけど大変充実している博物館で、エレファントマンの骨格標本もあるらしい。
残念ながら土日と月曜は閉館しているので、中を見られなかった。




おりしも「エレファントマン」ことジョン・メリックについての特集をTVで放映していた。

まさに切り裂きジャックと同時代を生きていたエレファントマン。
普段大きすぎる頭を支えるように座って寝ていたのを、その日に限って仰向けに寝て、窒息死してしまったのは、映画の通りである。



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

2011年06月26日 08:02
まだーむおはよ☆
朝からリンチ!!

舞台はロンドンだったんだっけ?
10年くらい前に観直したきりだよ(笑)
ホプキンスもすっかり老人だよね、
「マイティーソー」やエクソシストものでも神父とか
いまでも活躍素晴らしい★
入院してた設定の病院って実在するのね~!

2011年06月26日 23:44
こんばんはー♪

わたしこの映画は映画館で観たんだー^^(確か学校推薦だった)
友達と号泣しちゃったよ。
当時は他の場所で音楽聞くだけで、涙でたわ・・・
そうそう、フロムヘルにも出てるんだよね。

アンソニー・ホプキンスだったんだ!びっくり!
若いなー^^
映画の通り、一度仰向けに寝てみたかったのかな(確か夢だったよね?)・・・切ないよね。
ノルウェーまだ~む
2011年06月27日 00:13
migちゃん、そうなのよ~
入院していた設定というより、実在するエレファントマンと呼ばれた心優しきジョン・メリックの生涯を映画にしたので、ほぼ実話通りなのよ~☆
私も実在の人物と知ったのは、実は今回初めてなの。
骨格標本は見られなくて残念だったわ。
ノルウェーまだ~む
2011年06月27日 00:27
みすずちゃん、映画館で観たのね~☆
人々から後期の目で見られていたエレファントマンが「私は人間だ!動物じゃない!」と叫び、ラストのシーンで名女優のケンドール夫人に観劇に連れて行ってもらった彼が、人間としての誇りに満ちて仰向けに寝るのよね。
現実のジョンは「実験をしてみた」らしいと言われているけど、本当のところは彼にしか判らないね。
hino
2011年06月28日 10:11
まだーむ、ご無沙汰どえした。
いろいろといいところに行っているようで良かったです!!

まみっしと電話で話したとき、まだーむがアップした記事を読んでマーロウはうちの近くだと話が出ました。
マーロウっていいところだねーー。
川辺に建つ風景がいいねえ。
ソーシャルネットワークのレガッタシーンでもちらっと見れたっけね。

エレファントマン、懐かしくも永遠の作品ですわ。

ええっアンソニーホプキンズ大先生だったんだ!


私も劇場観したなあ。
子供心に、せつない映画だったねえ。
こういう病気があるとはあとで知ったっけ。

奇形のリンク先をみてみたけど、これはひどい見てくれだねえ。

昨日、娘と象の話題をしたばっかりだったんだけど、
まさかエレファントマン記事だったとは、
私の予知能力か、はたまた、まだーむと波長が合っているということなのか。

2011年06月28日 15:53
まだ~むさん、アンソニー・ホプキンスコ~

ああ、懐かしいな、エレファントマン。子供のころ親父の横で恐る恐る観てた記憶が
たしか手先がすごく器用で、すごく立派な教会か何かの模型をこつこつ作っていましたよね

このころはこんな感動作を作っていたのに、リンチさんはあとでどうしてあんな風になってしまったんでしょうねえ(笑)
マリー
2011年06月28日 23:58
私も彼の存在は知っていたけど
「フロムヘル」で、初めて同年代だったんだ・・って気づきました~~~。その時はびっくりしたよ~。

実は、父の謡の先生が著名な方だったんだけど~やはりお顔が凄くて(顔半分は瘤状の繊維種で覆われていた)そのまま舞台に立っておられて・・・私はその凛とした姿にいつも感動していたの。
失礼かもしれないけど、「エレファントマン」観る度に思い出すんだぁ。

骨格標本は普段は公開されているの~?

2011年06月29日 00:07
まだ~む、こんばんは☆彡
いつもコメありがと(^з^)-☆
PC調子悪く中々お邪魔できなくてごめんね(T^T)

エレファントマンの映画観ていません(^^;
なんか観れなかったんですよね・・・
アンソニー・ホプキンス出ていたんだ(*_*)
すっごく若いね^^

映画は観ていないのですが、エレファントマンのお姿は
フロムヘルで何回も観てます(苦笑)
病院って実在してるいんですね(*_*;
エレファントマン未見ですが、これからも観れないかな・・・

ところで、30年前、まだ~む、子どもだったんだ・・・
うらやましいわ~(笑)
ノルウェーまだ~む
2011年06月29日 04:13
hinoちゃん、おっひさしぶりっ!!
もうhinoちゃんいないから、伍一くんとふたりでキンスコ挨拶しててさびしかったよぉ☆
波長が合うのよん、私たち。
ちなみにBBCでエレファントマンの特集組まれたのがちょうどこの翌週だったりと、意外にBBCとも波長が合うのね。
ノルウェーまだ~む
2011年06月29日 04:17
伍一くん、デビット・リンチスコー☆
ほんと、どうしちゃったんでしょうねぇ。
このほかは「ツインピークス」以外は見てないなぁ。
これも面白かったけど。

エレファントマンは繊細な教会の模型を作っていたけど、動かなくなった巨大な右手と左手だけでどうやって作ったのでしょうね・・・?
ノルウェーまだ~む
2011年06月29日 04:21
マリーさん、ひさしぶり♪
骨格標本は博物館にあるから見られるはずだよ。
現代はきちんと病気に対する知識が、一般の人あるから立派にお仕事をなさっている人も大勢いるのでしょうね。
ジョン・メリックは不幸な時代に生まれたとも言えるね。
ノルウェーまだ~む
2011年06月29日 21:42
ひろちゃーん☆
相変わらず楽しいひろちゃん!
30年まえ子供って羨ましくないし、子供にも年齢の幅があるからね(笑)
エレファントマン見てないとは!
私は反対に「フロム・ヘル」でのエレファントマンがまったく記憶になかったのでビックリしたの。
病院どころか彼自身が実在の人物だもの・・・
本当に数奇な運命だったよね。

この記事へのトラックバック