「ニセ札」みんなで造れば怖くない♪

キム兄監督が中央のくす玉を割ると、中からは大量のニセ札が、舞い落ちた。
天井からも、これでもかとばかりに降ってくるお金は、ヒラヒラと宙を舞い・・・
プレス用の写真撮影の時は、このニセ札を手に持っての撮影。
帰りにりょうたが拾って帰った沢山のニセ札(あぶら取り紙になっている)を、家で「はい、ねえね~♪」と
今回残念ながら試写会に行けなかったねえねに見せると、
「え??くれるの?くれるの?」とカンタンに騙されたのは、なんとも情けない話だ。



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 「ニセ札」 公式サイト

みんなのキム兄、初監督作品。
プレス試写会では、皆がキム兄監督を愛しているのが、よーく伝わってきた。

そしてこの映画の内容も、懲役10年という重い罪を背負った、実在の事件を題材にしているにしては、なんだかほのぼのとしてしまう映画なのは、これが‘キム兄の味‘なのかもしれない~と思うのであった。


<ストーリー>

昭和25年、戦後の混沌とした中、人々は軍国主義で使われた教科書を燃やし、急激に民主主義へと変革を遂げていった。
この年戦後初の新千円札が発行され、数ヵ月後店でニセ札をつかまされた大津シンゴ(インパルス板倉)は、小学校の教頭で人望も厚い佐田かげ子(倍賞美津子)に、貧しい村を救うためと言ってニセ札つくりの計画を持ちかける。
犯罪の片棒は担げないと、怒ったかげ子だったが、貧乏で進学を諦めなくてはいけない子供達を見ているうちに考えが変わってくる。

かくして、元軍人で村の有力者の戸浦(段田安則)、戸浦の部下だった印刷のプロ小笠原(三浦誠己)、紙漉き職人の喜代多(村上淳)、写真館を営む花村(木村祐一)、大津の愛人島本みさ子(西方稜)を巻き込んで、村をあげてのニセ札つくりが始まった。

試作品つくりに励むメンバーだったが、問題は印刷機を購入する資金集めだ。
担当のかげ子は、大津と一緒にある秘策を考え・・・・・




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知恵遅れの哲也(青木崇高)を引き取って育てているかげ子
拾ってきた亀を見ながら石にそっくりに掘ってしまう、すばらしい才能の持ち主でもある。
しかし、お札と紙くずの区別は付かない。


紙漉き産業が盛んな山梨県の小さな山あいの村で、村をあげて行われたという実在のニセ札偽造事件を元に造られた映画。

透かしを自在につくり出す紙漉きが出来たら、なんかこっちのもん!って気がしてくるよね、確かに・・・・


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試行錯誤を繰り返して作り上げたお札の原版。
写真館の花村は、ニセ札が出来た暁には、ヌードを撮らせてくれるというみさ子との約束に、浮かれ気分。
ニマニマとみさ子を見る様子は、キム兄そのもの?
落ち着いた演技で、多彩な人だな~と、感心しきり~

一方戦時中、軍の仕事で中国でニセ札つくりをしていた小笠原は、真面目が度を越して、すぐに激高してしまう、まさに軍人気質だ。
彼のそんな性格が災いして、とんでもないラストへと・・・・・


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ついにニセ札完成!!
しかし、紙の湿度の問題で、微妙に聖徳太子がゆがんでいる。

「つくるのは、ニセ札やなくて、本物のお札や!」
という戸浦は、やり直しを提案するが・・・・・



罪状を素直に認める戸浦に対し、「なーんか、ワクワクしちゃって、悪いことしたっていう気がしないんですよね~」とお茶飲み話のように語るかげ子。
いくらなんでも、法廷での発言にしては、自由すぎるのが気になった。
こういう話は、弁護士と話すシーンとかでよかったのではないだろうか?


でも『ワクワクしちゃう』というのは、分からないでもない。
劇中でも、静かな田舎町に隠居生活を送る戸浦が、この実行グループの陣頭指揮を取る時の、生き生きとした表情。
『難問に立ち向かい、やり遂げた』達成感があったに違いない。


これだけ注意喚起して、警察も頑張っているのに、『振り込め詐欺』が一向になくなっていかないのには、同じような構造なのかな?とちょっと思ってしまった。

確かにニセ札つくりに比べて人のお金を盗む点では、より許せない犯罪ではあるけど、警察の捜査の手をいかにかいくぐって、次の作戦を考えるか?・・・・・・まるでゲームのような感覚ともいえる。
ある意味、目的はお金を稼ぐことより、‘ゲームに勝つこと‘になっているのではないだろうか?


「お金は神か、紙切れか」


電子マネーや、暴落する株券など、お金ってなんだろ?と素直に考えさせられる、時代にマッチした映画と言える。
でも、ニセ札をつくっちゃダメだよー



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