ノルウェー暮らし・イン・原宿

アクセスカウンタ

zoom RSS 「ヒメアノ〜ル」☆最後に大粒の涙一つ

<<   作成日時 : 2016/06/02 01:10   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 21 / コメント 14

ざわざわしてみぞおちの辺りがぎゅーっとなって、不穏なドキドキが見終ってからも止まらない。
映画としての完成度がこの上もなく高い映画。
予告編の期待度をはるか超えて、そして最後に一粒の涙がポロリ。


これは秀逸!!今年の日本映画はかなり良いのでは??!


画像
「ヒメアノ〜ル」 公式サイト

<ストーリー>

毎日何も起こらないことに焦りを感じてただ、ダラダラと毎日を過ごしていた岡田(濱田岳)は、同じ職場の先輩(ムロツヨシ)から恋のキューピットを頼まれる。
カフェの人気店員ユカ(佐津川愛美)は実は岡田に一目ぼれ。
先輩に内緒で付き合おうとするが・・・・

一方、カフェに足しげく通う森田(森田剛)はユカをストーキングしていたのだが、実は彼は・・・・


画像
味のある役者だけを使ったこの映画。
先輩が「キモイ」ということを除けば、予告編の前半のように、最初はクスクス笑いが溢れるほのぼの映画なのだ。

ただしそのキモイ先輩が、岡田の抜け駆けを知ってショックを受け、部屋にチェーンソーを置いていることが判ったあたりから物語は見事に一変する。

その『ほのぼの』な前半1/3が過ぎたあたりで、ようやくオープニング。
暢気なテレビドラマ風の映像が、ここでいきなり映画調に変わり、少々ざわざわとしつつも静かに上り詰めていたジェットコースターが、ここから一気に降下し、それはラストまで容赦なく失踪し続けることになる。

画像
実は森田は原作ではこんな魚顔

原作は「ヒミズ」の古谷実。
あの話も容赦なく若者が虐げられ、その精神的残酷さは得も言われぬものだった。
何しろ『落ち込んでいるときに絶対見てはいけない?鬱(うつ)漫画まとめ』
で「ヒミズ」も「ヒメアノール」も入っているって、古谷実っていったい・・・・

画像
先輩とのやりとりは、なさそうでありそうで・・・・

どこにでもありそうな退屈だけど平和な日常がいかに幸せだったか、この時二人はまだ気が付かない。
キモイ先輩と、未だ童貞の岡田、カワイイけど実はビッチなユカとのあるあるネタが笑える。・・・・うちは良かった。

画像
内緒で付き合っちゃえ〜〜〜(≧▽≦)

そりゃこんなかわいい子に言い寄られたら、先輩のこと裏切って付き合っちゃうよね。
キモイ先輩はちょっと危ない雰囲気も醸し出しているけれど、実はそんなの序の口だった・・・

画像
森田役の森田くんが凄い!!
原作では完全な「快楽殺人者」として描かれている森田らしいけど、映画ではその過去が少しずつ解ってくるほどに、別の意味で胸がわし掴みにされていく。

「アノール」とはトカゲのこと。つまり「ヒメトカゲ」
猛禽類のエサとなる小さなトカゲのことで、捕食されるもの(=社会的弱者)ということなのかな。


原作とは違うアプローチなのだとしたら、脚本は見事。
思いがけないラストに思わず大粒の涙が1粒だけこぼれた。






テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(21件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ヒメアノ〜ル〜凶暴と弛緩
公式サイト。古谷実原作、吉田恵輔監督。森田剛、佐津川愛美、ムロツヨシ、駒木根隆介、山田真歩、大竹まこと、濱田岳。タイトルは小型のトカゲ、ヒメトカゲのことで強者の餌食に ... ...続きを見る
佐藤秀の徒然幻視録
2016/06/02 10:49
「ヒメアノ〜ル」:全編が不穏な衝撃作
映画『ヒメアノ〜ル』、いやー、いろんな意味で凄かったです! 素晴らしい衝撃作です ...続きを見る
大江戸時夫の東京温度
2016/06/02 23:10
ヒメアノ〜ル ★★★★
過激な内容で話題になった古谷実の人気コミックを、V6の森田剛を主演に迎えて実写映画化。ビル清掃会社のパートタイマーの青年と同僚が織り成す至って普通の日々と、欲望のままに殺人を重ねるサイコキラーの心の闇を描く。監督は、『さんかく』『銀の匙 Silver Spoon』な... ...続きを見る
パピとママ映画のblog
2016/06/03 19:51
ヒメアノ〜ル
地方出身の25歳の青年・岡田は現在、ビル清掃会社のパートタイマーとして働いている。 ある日、カフェ店員のユカに恋をした職場の先輩・安藤から恋のキューピット役を頼まれた岡田は、ユカが働く店を訪れる。 岡田はそのカフェで元同級生・森田と偶然再会するが、森田は高校時代とは別人のような雰囲気を漂わせていた。 ユカが森田のストーカー行為に悩まされていると知った岡田と安藤は、彼女を守り抜くと宣言する…。 サスペンス・スリラー。 ...続きを見る
象のロケット
2016/06/04 07:44
ヒメアノ〜ル
2016/05/28公開 日本 R15+ 99分監督:吉田恵輔出演:森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ めんどくさいから殺していい? STORY:普通の生活に焦燥感を抱くビル清掃会社のパートタイマー岡田(濱田岳)は、同僚からカフェの店員ユカ(佐津川愛美)との恋の橋渡し役を... ...続きを見る
★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★
2016/06/04 22:58
ヒメアノ〜ル  監督/吉田 恵輔
【出演】  森田 剛  濱田 岳  佐津川 愛美  ムロツヨシ ...続きを見る
西京極 紫の館
2016/06/06 23:18
ヒメアノ〜ル・・・・・評価額1700円
平凡な奴が、一番怖い。 ...続きを見る
ノラネコの呑んで観るシネマ
2016/06/07 21:42
ヒメアノ〜ル
 前半はラブコメ、後半は緊迫した暴力映画となる問題作。森田剛がアイドルとは思えない、狂気の連続殺人犯を演じているうえ、ラストの着地が素晴らしく、見終わった後も強い印象が残る作品です。  作品情報 2015年日本映画 監督:吉田恵輔 出演:森田剛、濱田岳、佐… ...続きを見る
映画好きパパの鑑賞日記
2016/06/14 06:41
『ヒメアノ〜ル』を東宝シネマズ日本橋1で観て、吉田恵輔らしい順当な仕上がりだけど過度には褒めないぞふ...
▲公式HPからひったくってきた「私の好きな人岡田さんです」の佐津川愛美ちゃん。ジャニーズ・ガードが固くて画像少ないんだよね。 ...続きを見る
ふじき78の死屍累々映画日記
2016/06/15 00:01
『ヒメアノ〜ル』
とんでもない映画だ! あんなラストを見せられちゃ、それまでの感情を全て否定してしまいたくなってしまうではないか!コミカルラブストーリーが残忍なシーンのスパイスとなって ... ...続きを見る
こねたみっくす
2016/06/16 23:08
「ヒメアノ〜ル」
ある種のジャパニーズホラー。いや、これがホラーでなくてなんなのだろう?サスペンスなどと軽々しい表現は使いたくない。でも、最初は普通の邦画という気持ちで鑑賞していた。濱田岳とムロツヨシの力量に負う所が大きいと思うが。いかにも邦画的な。一風変わった間合いを醸し出す。だから、笑うべき所ではちゃんと笑えたし、嫌悪を感じる部分ではそこそこに嫌悪を感じたりもできた。だがしかし、中盤、いやもう後半に差し掛かった頃、ラストに向かう怒涛の盛り上がりの前の、最後の静けさが覆い被さるシーンで、作品タイトルと主な出演者... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2016/06/17 12:45
ヒメアノ〜ル
古谷実著の同名コミックを吉田恵輔監督が森田剛主演で映画化したサスペンスです。 もの凄く大変な作品とは聞いていたのですけど、根性を入れて観てみようとチャレンジしました。 その根性も砕け散るようなハードなシーンに圧倒されてしまうような作品でした。 ...続きを見る
とりあえず、コメントです
2016/06/19 00:38
ヒメアノ〜ル
 『ヒメアノ〜ル』をヒューマントラストシネマ渋谷で見ました。 ...続きを見る
映画的・絵画的・音楽的
2016/06/28 06:12
No.546 ヒメアノ〜ル
「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の古谷実による同名コミック。平凡な毎日に焦りを感じながら、ビルの清掃のパートタイマーとして働いている岡田は、同僚の安藤から思いを寄せるカ ... ...続きを見る
気ままな映画生活
2016/07/10 01:42
古谷実に関してはちょっと偉そうに語らせてもらいたい 古谷実・吉田恵輔 『ヒメアノ〜ル』
『稲中卓球部』で人気を博し『ヒミズ』でセンセーションを巻き起こした異能の漫画家・ ...続きを見る
SGA屋物語紹介所
2016/07/16 23:24
ヒメアノ〜ル(試写会)
漫画『稲中卓球部』で有名な古谷実の漫画原作を映画化。古谷実はほかに園子温が監督した『ヒミズ』も描いていると知って、ちょっとびっくり。 ...続きを見る
まてぃの徒然映画+雑記
2016/07/18 23:20
ヒメアノ〜ル
2015年 日本 99分 サスペンス/コメディ R15+ 劇場公開(2016/05/28) ...続きを見る
銀幕大帝α
2016/11/19 14:59
2017新年明けましてと昨年ベスト3
皆さま、新年あけましておめでとうございます。 昨年は別のSNSへ移行していくブロガーさんも多く、ぐっとコメントも減ってすっかり寂しくなった一年でしたが、そんな中でも当ブログを訪ねてくださった皆様、本当にありがとうございました。 なんとか今年ものらりくらりと続けて行こうと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ...続きを見る
ノルウェー暮らし・イン・原宿
2017/01/01 10:53
『ヒメアノ〜ル』
ヒメアノ~ル サイコ殺人鬼によるスリラーと、 冴えない青年の恋を綴るラブコメ、 2つの物語がやがて交錯する... ...続きを見る
cinema-days 映画な日々
2017/02/19 22:35
ヒメアノ〜ル
JUGEMテーマ:邦画 ...続きを見る
マープルのつぶやき
2017/03/01 08:15
映画評「ヒメアノ〜ル」
☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・吉田恵輔 ネタバレあり ...続きを見る
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2017/03/07 08:27

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんはー
原作の森田は....全然違うのね。
私は原作は読んでないのでかえって良かったかもです。
剛くん...本当に怖かったですね。
なのにラスト....泣かされました...切ない。
yukarin
URL
2016/06/04 23:04
yukarinさん☆
私も原作は読んでないのですが、どんな絵かな?と思ってみたら、イメージが全然違うのねー!?とびっくりしちゃったのでした。
剛くん静と動の凄みがどちらもキレッキレでしたね。
ラストの豹変ぶりも!
ノルウェーまだ〜む
2016/06/05 11:16
うん、これはやっぱラストですね。
それまでの積み重ねがあって、森田の中に残っていた、ほんの僅かの無垢な心に涙しました。
犬は轢けなかったんでしょうねえ。
ノラネコ
2016/06/07 21:49
ノラネコさん☆
最後の白いわんちゃんで、一気に彼が『最も楽しく生きていられた頃』が蘇って、崩壊した人格の部分がぶっ飛んで『素』に戻ったわけですが、人間を壊すほどの「イジメ」がどれだけ酷い事なのかと改めて感じさせられましたね〜
ノルウェーまだ〜む
2016/06/08 09:10
濱田岳くんで一目惚れするなら森田剛に一目惚れしろよ、と言いたいところだけど言えないようなオーラが森田剛くんから出てましたね。
ふじき78
2016/06/14 23:45
ふじき78さん☆
原作の森田ならいざ知らず、私も同じこと思いました(笑)
ただ、やっぱりストーカーするような人のオーラって、何か不穏な空気がありますよね…
ノルウェーまだ〜む
2016/06/15 00:24
ラストを迎えるまでは森田は極悪人だと思っていました。
でも彼の心の奥にはまだ幸せだった頃の記憶が残っていたことが示されるあのセリフ。
もう誰にも麦茶2つ持ってきてなんて頼めませんよ…。
にゃむばなな
URL
2016/06/16 23:01
にゃむさん☆
本当ですよねぇ。
本来の森田の人生はあの夏の日でストップしていたのですよね。
極悪人森田は、あどけない森田を守るために全く別人として出現していたのだと思うと、また一層切なくなりました。
ノルウエーまだ〜む
2016/06/17 11:35
こんにちは〜。
私、実はこの作品を鑑賞する気持ちはあまりなくて(原作も未読だし)、ところが某番組でのインタビューに答える森田剛クンが思いの外…あれれっ?と思う位ひと皮剥けていたので、これは観なきゃだわ、と。
想定以上に素晴らしい作品でした。表現ちょっと変ですが、登場人物の持つ力のこもったバランス、がとれていて。
この作品を観ることができて良かったです。
ここなつ
URL
2016/06/17 12:44
ここなつさん☆
森田剛クン、濱田岳くんとキモイ先輩のムロツヨシさんの二人に負けない存在感がありましたねぇ。
作品的にも素晴らしかったです。
ほんと、想定以上で私の中では今年ベスト3に入ると思ってます☆
ノルウェーまだ〜む
2016/06/17 23:56
女性からしてみたら森田君のような男は嫌悪感しかわかないのでは…と思うのですが意外にも同情的な意見が多かったりして。みなさん懐がおひろい。あと傑作だとは思いますがツイッターではこの映画が今年の邦画でナンバーワンくらいの人気を誇っているのも意外です。どの辺にひきつけられるのか好きな人にじっくり話をうかがってみたいですね
SGA屋伍一
URL
2016/07/16 23:23
伍一くん☆
あれ!?それほどでもなかった?
私も邦画のナンバーワンに近いかなって思っている人です〜〜
森田君を森田君がやっているからっていうのも、最終的高評価に繋がるとは思うのだけどね。
人畜無害だけど結局は先輩を裏切り美味しいところを持って行って、過去にも自分可愛さに森田君を裏切った「良い人の岡田くん」と、身の毛もよだつ悪魔のような森田の苦しすぎる過去を対比させたところが秀逸だったなって思ってます。
ノルウェーまだ〜む
2016/07/17 13:10
そうなんです!
『ヒミズ』の原作がすごくすごーく面白いのですが、とある友人に「自分はヒミズもいいけど、ヒメアノ〜ルの方が好き」と言われて、見なくちゃ〜と思いつつ、漫画を読むのはもうかったるくてそのままになっていました
今回さすがに映画の前に読もうかと思ったんですが、全然違うから比較すら要らないらしく
そう言われて読むのやめちゃいましたトサ
でも読んでみたいなー、いつか(笑
漫画喫茶一緒に行きます?
とらねこ
URL
2016/07/18 21:27
とらねこさん☆
そうそう、映画の方が良いみたいよね?
そういうのって珍しいわ〜
ヒミズは読んだのね?私はどちらも未読だけど…
絵がちょっと好きじゃないの〜〜(汗)
今すっごく面白くて気になっている漫画は「セトウツミ」、これは映画より漫画が面白いよね♪
ノルウェーまだ〜む
2016/07/19 00:23

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
「ヒメアノ〜ル」☆最後に大粒の涙一つ ノルウェー暮らし・イン・原宿/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる